2020年3月30日

五月人形 飾り方

2025年最新 五月人形の飾り方とは?飾る場所や各部品の名称、手間なく飾れるふらここ商品もご紹介(2025年4月7日更新)

5月5日の初節句に向けて五月人形の準備を進める中で、「正しい飾り方はあるのかしら?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか五月人形のなかには複雑なつくりのものもあるため、各部品の名称、基本の並べ方などを知っておくと安心です。

そこで、今回は五月人形を飾るうえで知っておきたい「おすすめの飾り場所」について触れながら、お人形が複数ある場合の飾り方や、特に部品の多い三段タイプの鎧飾における構成や名称、飾り方について、詳しくまとめました。さらには、シンプル&コンパクトなつくりで手間なく設置・収納できるふらここの五月人形をご紹介しつつ、飾り方やおすすめのアレンジも合わせてお伝えいたします。

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五月人形を飾る場所は「リビング」がおすすめ!

まずは、五月人形を飾るのに適した場所について知識を深めておきましょう。

かつては五月人形というと大きなサイズの三段飾りが主流で、スペースの広い「床の間」に、格式高く飾るのが一般的でした。しかし、近年は床の間のある住宅は少なくなり、家族が集まる「リビング」に飾るご家庭が多くなりました。

近年は、玄関に飾る方も増えてきましたが、もし浴室との距離が近い場合には、玄関は止めて風通しの良い場所に飾るほうがよいでしょう。浴室が近いと湿気が高くなりやすく、五月人形の劣化が早まることが懸念されるためです。

また、リビングであれば直射日光や空調の風も人形を傷める原因となるので、それらが当たる場所を避けて飾ると、色あせや変色のリスクを軽減できます。

 

さぁ飾ろう!その前に・・兄弟がいる場合はどうする?

さあ飾りつけ、とその前に、兄弟がいる場合はどのように五月人形を準備すれば良いのでしょうか。お人形は兄弟それぞれに必要なのか、またお人形が複数ある場合の飾り付け方、そして2つ目以降のお人形の選び方についてもご紹介します。

兄弟がいる場合も、基本的にはひとり一つずつ五月人形を用意することが望ましいと言われています。

その理由は、五月人形は「厄除け」や「身代わり」のために飾るので、他の人の五月人形を譲り受けると、「もとの持ち主から受けた厄が、そのまま引き継がれてしまう」からです。そのため、他の人のお下がりを使用することは望ましくないと言われています。

こちろん、これはあくまでひとつの考え方に過ぎませんが、伝統にしたがって五月人形に込められた意味を大切に考えて、お子さんの健やかな成長を見守る「お守り」として五月人形を飾りたいと考えるのであれば、ひとりに一つ、用意してあげるのが良いでしょう。


◎参考:五月人形はお下がりで使いまわしていいの?次男・三男にも1体ずつ用意するべき?


それではお人形が複数ある場合、どのように飾ればいいのでしょうか。


五月人形が複数ある場合でも、明確な飾り方の決まり事はありません。それぞれのご家庭の事情に合わせて、飾っていただいて大丈夫です。

また、2つ目以降の五月人形の選び方についても、特に決まり事はないので、兜飾で統一したり、兄には大将飾・弟には兜飾を用意してバリエーションを持たせたりと、お好みでセレクトしていただいて問題ありません。ご家庭それぞれのスタイルにあわせて楽しまれるとよいでしょう。


◎参考:五月人形は兄弟ひとりにひとつずつがおすすめ!飾り方やふらここの人気商品をご紹介

 

フル装備の五月人形「鎧飾(三段飾り)」とは?その構成や部品をチェック

五月人形には「鎧飾」「兜飾」「大将飾」の3つの種類がありますが、ここでは特に部品の多い三段タイプの鎧飾について、その構成や名称をご紹介します。

【1段目】

・鎧…「病気や厄災から全身を守る」という意味や、「今年1年無事で成長できたことへの感謝」を表すため、鎧一式を飾ります。
・弓・太刀…いずれも「妖魔を退ける力」があるとされ、魔除けの意味があります。戦いの道具であることから、使わずに済むよう逆の位置(正面向かって弓が左、太刀が右)に飾ります。
・屏風(びょうぶ)…もとは風よけや仕切りでしたが、鎧が美しく見えることや、風神雷神や龍虎などの絵柄が縁起が良いことから、鎧の背景に飾ります。

【2段目】

・軍扇陣笠(ぐんせんじんがさ)…戦には欠かせない「扇・太鼓・陣笠(じんがさ)」の飾りで、「指揮を取り、軍を動かす」という意味があります。
・鯉のぼり…立身出世の象徴として、「立派に成長するように」という意味を込めて飾ります。
・吹き流し…5色の色合いは、中国の「五行説」が由来となっており、魔除けや「健やかに成長してほしい」という意味が込められています。

【3段目】

・三台揃い(さんだいぞろい)…「菖蒲(しょうぶ)・柏餅・ちまき」の飾りで、「尚武・子孫繁栄・忠誠心」の意味合いを込めて飾ります。

注:並べ方は一例です。

 

鎧飾の基本的な飾り方

大きなサイズの本格的な鎧飾の場合は、大まかに「下半身→胴体→顔→足」の順番で飾り付けを行います。具体的な飾り方については以下をご参照ください。

1:櫃(ひつ)に佩楯(はいたて)・芯木(しんぎ)をセットし、鎧を着せる
鎧を座らせる櫃に、まず佩楯をセットします。佩楯の帯の両端を、櫃の中に入れてふたで挟んで固定します。この後ふたに鎧が乘るため、あとで調整できなくなるのでここでバランスを整えておきましょう。次にふたの上(少し手前)に芯木を置き、鎧の本体を着せます。鎧のバランスもここで整えておきます。

2:芯木の上部から面頬(めんぽお)をつるす
芯木の上部には溝やでっぱりがあるので、そこに面頬のひもをかけてつるします。この時、兜の眉庇(まびさし…つば部分)と少し重なるよう、ひもの長さを調整すると美しく見えます。

3:飾りを兜に差し込み、芯木の上にかぶせる
鍬形(くわがた)、竜頭(りゅうず)を兜に差し込み、芯木の上にかぶせて形を整えます。鍬形は2本の角が内側にカーブするように差し、左右を間違えないよう気をつけましょう。近年、竜頭がない兜が主流となっていますが、ある場合は兜に差し込みます。

4:両足を作り、櫃の前に並べる
毛履(けぐつ)に脛当(すねあて)を差し込んで、櫃の前に並べます。左右を間違えないよう注意しながら、バランスに気をつけつつ調整します。

5:全体のバランスを整える
鎧飾りを全体的に見直して、バランスよく整えます。左右に傾いていないか、正面を向いているか、お腹は出ていないかなど、微調整を繰り返しつつ整ったら完成です。

【ケース飾りの場合】

ケースの中に鎧飾一式を飾った「ケース飾り」のタイプも存在します。
ケース飾りには「ホコリが溜まりにくい」「小さなお子さまやペットが触れることを防げる」などのメリットがあるため、ホコリやが気になる方や小さなお子さまやペットが心配な方にはおすすめです。

 

ふらここの五月人形は飾り付けが簡単!

三段の鎧飾のような昔ながらの五月人形は、豪華で迫力があるなどの魅力がある反面、「飾り方が難しい」という点が懸念されることでしょう。

「本格的な五月人形を手軽に飾りたい」とお考えなら、ぜひふらここのラインナップにご注目ください。ふらここでは大将飾・兜飾・鎧飾の3種類の五月人形を種類豊富に取り揃えており、どの種類・どの商品も「飾り方が簡単!」とご好評をいただいております。

ふらここの五月人形における基本的な飾り方イメージについては、ぜひ以下の動画にてご確認ください。

ふらここの大将飾の飾り方はこちら>

ふらここの兜飾の飾り方はこちら>

ふらここの鎧飾の飾り方はこちら>

基本的には部品を箱から出して置いていくだけで、複雑な作業を伴うことなく簡単に飾れます。ただし、兜の袱紗(ふくさ)を綺麗に整えようと思うと、慣れるまでは「難しい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

以下では袱紗の整え方のポイントをご紹介するので、ぜひ飾り付け時の参考にしてみてください。
※以下は袱紗の飾り方の一例です。

【袱紗の飾り付けポイント】
1. 袱紗は、四隅のうち1つの角を正面にして、芯木の上に袱紗の中央が来るようにかぶせます。

2. 袱紗の後方2辺の中央辺りを両手(親指と人差し指)でつまみ上げます。

3. そのまま後ろに持っていき、つまみ上げた部分を片手でまとめてつまみます。
 ※この時、心木の位置が袱紗の中央からずれないようにご注意ください。

4. 片手で袱紗の後方2辺をつまんだ状態のまま、もう片方の手で兜を乗せて袱紗を固定させます。

5. 前方に出ている布を綺麗に整え、後ろ側も綺麗に見えるように整えます。

 

「より華やかに見せたい」という方は小道具もチェック

ふらここでは、五月人形をよりいっそう華やかに見せられる小道具も数多くご用意しております。たとえば色とりどりの細工物が揺れ動く「つるし飾り」をはじめ、お子さまのお名前を印字した「お名前旗」や「お名前札」、ミニサイズの鯉のぼり飾りなどがあります。

◎参考:「五月人形に添えたい小道具をご紹介!ふらここのオリジナル商品もチェック」>

飾り付けも、五月人形の脇に添えるだけで手軽に行えます。お祝いの場をにぎやかに演出したい方は、ぜひ小道具もあわせてチェックしてみてください。

〇五月人形×小道具のコーディネート例はこちら>

 

ふらここのおすすめの五月人形5選

ふらここでは、省スペースに飾れて収納できる五月人形を種類豊富に取り揃えております。ここでは、ふらここの五月人形のなかでも特におすすめしたい商品を5点ピックアップしました。


・白群に菖蒲鯉の兜

商品名:白群に菖蒲鯉の兜/ K-000401000
サイズ:横幅40cm×奥行30cm×高さ27.5cm
価 格:79,500(税込87,450円)

~商品の特徴~
“幸福”と”平和”の象徴として古来より親しまれてきた鳳凰を、透かし彫りで鍬形にほどこした上品で美しい兜。目を惹くロイヤルブルーの忍び緒が、兜の美しさをプラスします。吹き返しには、鳳凰と組み合わさることでより大きな繁栄・幸福をもたらすとされている龍を彫金で仕上げました。

金沢の高級手すき和紙を使用したお屏風には、鯉のぼりと菖蒲(しょうぶ)の飾りをほどこし、

お節句の楽しい雰囲気をぎゅっと詰め込みました。可愛さとおしゃれさを兼ね備えた、ゆらゆらと揺れる鯉のぼりのモビール付きの飾り台とお屏風は、場所を選ばずお飾りいただけます。

https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/K-000401000

 

・夢

商品名:夢/ T-000011102
サイズ:横幅35cm×奥行27cm×高さ29cm
価 格:90,900(税込99,990円)

~商品の特徴~
爽やかな青空の下、元気にいっぱいに遊ぶ愛らしい男の子。伊達 政宗の兜をかぶって凛とたたずむ、可愛らしい大将飾です。

風薫る五月の青空の下で遊ぶ男の子をイメージしたお人形には、わが子への健やかなる成長の願いが込められています。お衣装は、京都・西陣で織り上げた格調高い琳派名物裂(りんぱめいぶつぎれ)で仕上げました。手には邪気を払う縁起ものとされる破魔弓を持ち、可愛らしく上品さを感じさせるお人形です。

お屏風には青空をイメージした和紙を使用し、その上に金粉をほどこすことで爽やかかつ上品に仕上げました。シンプルでありながらも質が高く、お人形をはじめ鯉のぼりや、菖蒲の花飾りをいっそう引き立てます。

ナチュラルな色味の飾り台と屏風はお部屋のインテリアに馴染み、コンパクトサイズなので飾り場所を選びません。

https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/T-000011102

 

・春色に龍とうさぎの兜(収納タイプ)

商品名:春色に龍とうさぎの兜(収納タイプ)/ K-000520300
サイズ:横幅25cm×奥行19.5cm×高さ42cm
価 格:67,000(税込73,700円)

~商品の特徴~
天を駆ける昇龍は、あらゆる邪を征して繁栄をもたらす神的な力の象徴として古くから親しまれてきました。この縁起の良い昇龍の文様を、鍬形の透かし彫りや吹き返しの彫金などに美しく装飾した上品な兜飾。名匠・上原 玉鳳が、伝統技法の粋を凝らして仕上げた優美な兜飾です。

愛らしいうさぎと美しい桜柄の蒔絵をほどこした飾り台とお屏風。うさぎは飛び跳ねることから「飛躍」の象徴として、古来から日本人に愛されてきた吉祥文様。光沢のある紀州塗で丁寧に仕上げました。

https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/K-000520300

 

・勇(ケース入)

商品名:勇(ケース入)/ T-000021501
サイズ:横幅32cm×奥行24cm×高さ25cm
価 格:90,900(税込99,990円)

~商品の特徴~
大きな瞳の無垢な表情が、可愛らしさと安心感をもたらす五月人形。手に持たせた「菖蒲太刀(しょうぶだち)」は、その名の通り菖蒲の葉を刀に見立て、古くは子供たちが腰に携え遊んだことから、江戸時代後期には端午の節句の観賞品として刀を誇張した華美な造形となり親しまれました。お人形の脇を彩る花飾りと合わせて、菖蒲のような真っすぐな人生を歩めるようにと願いが込められています。

小さなお子様やペットがいらっしゃる方にも安心してお飾りいただけるガラスケース。場所を選ばないコンパクトで自然な風合いのデザインがお人形や兜を引き立ててくれます。背面の刺繍には三つの瓢箪がほどこされ「三拍(三瓢)子」であることから「順風満帆」を表します。

お人形と仲良く並んでいるのは、野沢民芸が製作を手掛ける寅のはりこ。菖蒲が描かれたオリジナルデザインで愛嬌満点です。

https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/T-000021501

 

・消金緋色々糸縅の鎧

商品名:消金緋色々糸縅の鎧/ Y-000330500
サイズ:横幅30cm×奥行27cm×高さ31cm
価 格:99,990(税込109,989円)

~商品の特徴~
柔らかな黄色のグラデーションに、一本すっと入った紺色のラインが引き締まった印象を与える鎧飾り。コンパクトサイズながらも、古の時代に武士が着用した鎧を精巧に再現したミニチュア版として、名匠・総州 英凛(そうしゅう えいりん)が手づくりで仕上げた本物志向の鎧飾です。金具部分はつや消しで仕上げ、光沢を抑えつつ上品な輝きを放ちます。

飾り台・屏風は落ち着いたウォルナット調。爽やかな竹林を描いた屏風は、ウォルナット調の飾り台と合わせ、落ち着きのある上品なデザインです。衝立式なので、しまうときには飾り台から屏風をはずし、平らな箱にコンパクトに収納できます。

全体的に落ち着いた印象ながら、花飾りや刀飾りを合わせ、華やかなセットに仕上げました。

https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/Y-000330500

 

手間なく設置できるふらここの五月人形なら、毎年のお祝いがさらに楽しみに

豪華で迫力のある五月人形も素敵ですが、「飾り方が簡単なタイプが欲しい」とお考えならふらここの商品がおすすめです。コンパクトサイズでシンプルなつくりの五月人形をバリエーション豊富にご用意しており、手間なく手軽に設置していただけます。

ぜひ今回ご紹介したような小道具もあわせて取り入れて、お祝いの場を特別感たっぷりに演出されてはいかがでしょうか。

上質&おしゃれなデザインの商品が充実!ふらここの五月人形はこちら>

 

\ 準備や片付けをできるだけ楽にしたい人にオススメ♪ /


この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋