
「初節句に向けて五月人形を用意したいけれど、どんなものを買ったらいい?」
「そもそも、五月人形にはどんな種類があるの?」
「どうやって選べばいい?」
我が子のために五月人形を買おうと思って色々検索したものの、様々なお店や種類があって、選び方に困ってはいないでしょうか。
多くのママ・パパは五月人形を初めて購入するため、どんなお人形が定番・人気なのかもわかりませんよね。
結論、五月人形は以下の7つのポイントをバランスよく抑えることが大切です。
- 好きなタイプ
- デザイン・色合い
- サイズ
- 予算
- お手入れ・メンテナンス性
- 安全対策(子供・ペット対応)
- 将来の拡張性
この記事では、お節句人形の製造販売を手がけている人形工房ふらここが、
- 2026年度 五月人形の最新トレンド
- 五月人形の種類や飾り方の違い
- 五月人形を選ぶときのポイント
- 最適な購入時期や金額の相場感
を解説します。
加えて、毎年完売商品が続出するふらここの商品ラインナップの中から、2026年度の新作五月人形についても、最新情報を解禁してお伝えいたします!
五月人形のことがよくわからないまま何となく選んでしまうと、イメージに合わないものを購入してしまうかもしれません。
この記事を読めば、わが子の一生のお守りとして、心から満足できる五月人形が選べるはず。
ぜひ最後までご覧ください。
2026年度五月人形の最新トレンド

近年、住環境の変化や生活の多様化に伴い、五月人形も従来のような勇ましく威厳さを感じる大きな飾りではなく、①実用的なケース飾り ②ナチュラルモダンなデザイン ③飾りやすいコンパクトサイズ ④可愛らしい表情の人形 が五月人形で人気の傾向です。
トレンド① 実用的なケース飾り

こまめに掃除をしていても、一定期間飾る五月人形にはどうしてもホコリがつきやすいため、ケース入りの五月人形は人気が高まっています。
さらに、近年はペットを飼うご家庭も増え、お子さまだけでなくペットが五月人形に触れてしまう心配がある方にも、ケース入りであれば安心して飾れることも人気の理由となっています。
トレンド② ナチュラルモダンなデザイン

近年人気のナチュラルテイスト × モダンなインテリアは、「自然素材の温かみ」と「現代的な洗練さ」が組み合わさったスタイルが特徴的です。
具体的には木材やラタン(籐)・リネンなどの自然素材を使った家具や、シンプルで無駄のないデザインや優しい色合いでまとまったインテリアが好まれています。
五月人形も白や木目を基調とした飾り台は、華やかさがありつつもインテリアと調和する色彩で、コーディネートされた兜やお人形のお衣装に注目が集まります。
トレンド③ 飾りやすいコンパクトサイズ

マンションや集合住宅などで住まいの省スペース化が進む中、五月人形も飾りやすく、片付けや収納もしやすいコンパクトサイズが求められるのは、自然の流れと言えるでしょう。
甲冑や人形の職人がつくる本格的な五月人形も、現代は限られたスペースでも飾ることができる小さなものが主流となってきました。
トレンド④ 可愛らしい表情の人形

端午の節句といえば兜や鎧などの甲冑を思い浮かべる方も多いですが、大将飾も実は江戸時代から受け継がれてきた伝統的な飾りのひとつです。
大将飾は兜や鎧とは異なり、職人や人形店によって多彩なお顔立ちが生み出され、従来の「男の子=強さ・たくましさ」という概念にとらわれない、赤ちゃんのように柔和で朗らかな表情の可愛らしい人形が、兜や鎧にはない雰囲気で人気を集めています。
五月人形ってどんな種類があるの?
五月人形には、「大将飾」「兜飾」「鎧飾」の3タイプがあります。
大将飾とは?
大将飾は、お人形がメインの五月人形です。戦国時代の大将をイメージしたものが多く、「武士のようにたくましく成長しますように」という願いが表現されています。
また、金太郎や桃太郎といった昔話をモチーフにしたものや、牛若丸や弁慶など歴史上の英雄をモデルとしたものもみられます。ふらここでは、「こんなふうに育ってほしい」という願いにそった商品展開をしているので、どんな子に育ってほしいかを想像しながら選ぶのも楽しいですね。
関連リンク:ふらここでは五月人形に8つの願いを込めて、わが子を想う成長の願いを表現しています。詳細は下記リンクをご覧ください。
▼ 2026年度 ふらここ注目の最新 大将飾 ▼
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商品名:T-000021701 湊
飾り付け時サイズ:横幅30.5×奥行21×高さ26.5cm
販売価格:89,500円(税込:98,450円)
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“可愛い表情の赤ちゃん顔” 大将飾ってどんな人形?
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ふらここが手掛ける大将飾は、初節句を迎える生まれて間もないお子さまの健やかな成長を願う贈りものとしてふさわしい、赤ちゃん顔の人形です。ふっくらとした頬のあどけない表情や、少し凛としたお兄ちゃんのような表情など、顔つきは人形によってさまざま。わが子と似た雰囲気の大将飾を選べることも、五月人形ならではの楽しみのひとつとなっています。
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人形が着ている衣装にも特徴がある?
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人形職人が手掛ける大将飾は、衣装にも日本の伝統技術が凝縮された逸品です。ふらここの大将飾では、京都の職人がひとつひとつ丁寧に仕立てた西陣織や京縫い(京刺繍)の生地を木目込みしており、健やかな成長や幸福を願う縁起の良い古典文様を、若いデザイナーが人形にふさわしい形に設計しています。
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ふらここの大将飾の最新トレンドは?
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手のひらサイズのコンパクトな大将飾はふらここの五月人形の中でも人気が高く、人形単体で購入することも可能なため、弓太刀やケースと合わせてお好みの飾り方ができることも魅力のひとつです。
兜飾とは?
兜飾は、兜を中心とする五月人形です。かつて兜は身を守る武具として用いられていたことから、「わが子を病気や災厄から守ってほしい」といった祈りが込められています。
兜のデザインはさまざまで、なかには有名な戦国武将がモチーフになっているタイプもみられます。
近年では飾る場所を取らないコンパクトなものが人気です。小さくても金属の光沢や細かい細工は本物で、はっと目を引く美しさがあります。
▼ 2026年度 ふらここ注目の最新 兜飾 ▼
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商品名:K-000401400 伽羅色に龍虎の兜
飾り付け時サイズ:横幅42×奥行30×高さ30.5cm
販売価格:90,990円(税込:100,089円)
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コンパクトな兜飾の魅力とは?
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兜が小さいと“簡単につくられていて、おもちゃっぽいのでは?”と心配になることもしばしばあるでしょう。ふらここの兜飾は、人形師の家系で4代つづく卓越した技術をもつ職人が制作を手掛け、小さな兜飾であってもつくりのきめ細やかさは変わらない、至高の逸品です。
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兜飾の色合いにバリエーションはある?
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日頃なかなか見る機会のない兜飾は、パッと見ただけでは何が違うのか分かりにくいもの。人形店などで実物を目にすることができる場合に、ぜひチェックしたいのが「縅糸(おどしいと)」の色味です。縅糸は兜の後ろ側、頭や首元を防護する金具のパーツを連結させるために使われる糸で、彩りやカラーコーディネートによって兜本体の雰囲気も変わります。
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ふらここの兜飾の最新トレンドは?
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お客様からのご要望にお応えし、組み立て式アクリルケースがセットになった兜飾が、2026年度新作商品として発売予定です。また、ケース入りではないお好みの兜飾も別売りの組み立て式アクリルケースと併せて購入することで、ケースの中にお飾りいただくことも可能です。
鎧飾とは?
鎧飾は、兜と鎧がセットになっているタイプの五月人形です。兜飾と同様に、お子さまの身の安全や健康を祈る意味合いが込められています。
昔ながらの鎧飾には大きくて迫力満点なものが多いですが、近年では省スペースなタイプが好まれやすい印象です。
ふらここでもキャビネットの上などに飾りやすいコンパクトサイズの鎧飾をご用意しています。
▼ 2026年度 ふらここ注目の最新 鎧飾 ▼
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商品名:Y-000330700 草色匂糸縅の鎧
飾り付け時サイズ:横幅30×奥行27×高さ31cm
販売価格:99,990円(税込:109,989円)
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コンパクトな鎧飾の魅力とは?
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ふらここの鎧飾は、本体の全長が約24cmと従来の約1/5程度のサイズなので、組み立て不要・桐箱から取り出すだけで飾り付けが完了します。軽量ながらも、従来の鎧飾と同様の作り方で職人技が凝縮されています。
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「和」の雰囲気が強そうな鎧飾は洋室のインテリアに調和する?
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厳かな雰囲気から「和室や床の間に似合うもの」と思われがちな鎧飾ですが、ふらここの鎧飾は一味違います。ウォルナットやサクラ、ビーチといった洋室の家具によく使われる木材の飾り台に、現代の住空間に調和するようカラーコーディネートした縅糸(おどしいと)の鎧を組み合わせた、オリジナルのスタイルです。
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ふらここの鎧飾の最新トレンドは?
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縦長な全体感でスラッとした鎧飾は横幅を取らず、作り付けの棚やテレビボードなど30cm程度の省スペースに飾ることができることから、近年兜飾と並んで注目されています。
3タイプいずれも、江戸時代から続く歴史ある文化です。
「どれを選ぶのが一番正しい」ということはありませんので、お子さまの健やかな成長を願って飾る縁起物として、お好みに合わせて選びましょう。
関連リンク:こどもの日(端午の節句)の歴史は中国から?お祝い方法の意味も解説
飾り方・スタイル別の選び方
大将飾や兜飾・鎧飾は、商品によって飾り方が異なります。「平飾り」「収納タイプ」「ケース入りタイプ」の3つのスタイルの特徴を知ると、自分に合った五月人形が選びやすくなります。
平飾りとは?

平たい一枚の板の上に、人形や兜・鎧を飾る飾り方を「平飾り」と呼びます。シンプルでベーシックな飾り方ですが、屏風や衝立のデザインが豊富なのでインテリアとの相性を重要視される方におすすめです。
収納タイプとは?

箱状の飾り台の中に人形や兜・鎧を仕舞うことができる飾り方を「収納タイプ」と呼びます。箱の上に飾ることで高さが出るため、ひときわ存在感も出ます。節句が過ぎたら収納箱として機能性を発揮する優れものです。
ケース入りタイプとは?

ガラスやアクリル板でできたケースの中に人形や兜・鎧を飾る飾り方を「ケース入りタイプ」と呼びます。本体にホコリや傷がつきにくく、小さなお子さまやペットがいる家庭でも安心して飾ることができます。
五月人形選びのキーワード

五月人形選びにおいて、近年の注目すべきキーワードは
- コンパクト
- かわいい
- インテリアに合う
です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
キーワード① コンパクト
アパートやマンションなどお住まいのご家庭が増えていることから、コンパクトなサイズ感の五月人形が人気です。
・棚の上やキッチンのカウンター、玄関など、ちょっとしたスペースに飾るケースが増えた
・一戸建てと比べて、限られたスペースで設置や収納を行わないといけないことが多い
といった理由があげられます。
キーワード② かわいい
昔は兜や鎧といった「かっこいい」印象の五月人形がメインで、大将飾も勇ましさ・力強さを表現したお人形が主流となっていました。
近年では、可愛い・優しい雰囲気のお人形が好まれています。
かつては祖父母から孫への贈り物という位置づけだったため、伝統的なデザインのものが選ばれていましたが、近年はママ・パパが選ぶことが増えたので、特にママの意向を反映した可愛いものが好まれるようになったと言えるでしょう。
キーワード③ インテリアに合う
以前は五月人形と言えば黒や茶色、赤といった古典的な色味を使ったものがほとんどでした。
一方、近年においては「インテリアに合う色味の五月人形」が好まれる傾向がみられます。
飾り台やお屏風をナチュラルカラーに統一したものや、大将飾りでは優しい色合いのお衣装を取り入れたものなどが人気です。
これまで解説してきた通り、住環境の変化で洋風インテリアのご家庭が増えたことや、実際に選んで飾るママやパパの意向が反映されるようになったことが理由です。
五月人形はどうやって選べばいいの?

自分に合った五月人形を選ぶためには、①好きなタイプ ②デザイン・色合い ③サイズ ④予算 ⑤お手入れ・メンテナンス性 ⑥安全対策(子供・ペット対応) ⑦将来の拡張性の7つに注目することが大切です。
五月人形を選ぶ観点① 好きなタイプ
上述の3タイプで、それぞれ雰囲気が違います。ご自分の好みに合ったタイプをメインに見ていくと良いでしょう。
■ 大将飾:可愛い雰囲気、癒しの雰囲気 が好きな人におススメ

近年の大将飾は可愛い・優しい雰囲気のものが多くなっています。
色合いも優しく、飾っているだけでほっこりとするような癒しの雰囲気を持っています。
勇ましいものよりも可愛いものが好きな人、ほっとする空間作りをしたい人は、大将飾を選びましょう。
■ 兜飾:上品な雰囲気、かっこいい雰囲気 が好きな人におススメ

兜飾は一般的に、漆塗りや金属加工などを駆使しているため、艶やかな見た目の商品が多いです。
職人により細部まで作りこまれている兜飾からは、品質の高さが一目で伝わります。
上品な美しさ、光沢感あふれるかっこよさに魅力を感じる人には、兜飾がおすすめです。
■ 鎧飾:本格的な雰囲気、荘厳な雰囲気 が好きな人におススメ

鎧飾は、兜と鎧がセットになっているため、兜飾と比べるとより本格的で迫力満点です。
近年はサイズ感・色合いともにインテリアに合うデザインになっていますが、やはり本格的な作りの鎧飾が置いてあると、空気が引き締まるような心地よい荘厳さを感じます。
より本格的な五月人形を置きたい人、存在感のあるものをおきたい人には鎧飾がおススメです。
関連リンク:ふらここがおすすめする五月人形の選び方は、下記ふらここサイトをご覧ください。
五月人形を選ぶ観点② デザイン・色合い
タイプが決まったら、次はデザインです。
3タイプそれぞれに、様々なデザインの商品があります。
メインの飾りである人形・兜・鎧自体もデザイン豊富ですが、周囲の小物にも色々な種類があります。
よく使われるのは鯉をモチーフにした鯉飾り、菖蒲の花の花飾り、弓と刀を使った弓太刀です。
また、飾り台や屏風の色合いで五月人形全体の雰囲気は大きく変わります。
艶やかな黒塗りの飾り台や金屏風の飾りは、目を惹く存在感があり格式高く、伝統を思わせる重厚感を感じさせます。
一方で、木目調やホワイト・ベージュといった明るい色調で自然な風合いの飾りは、落ち着きがありながらも住空間や家具との相性が良く、ハレの日のお祝いにぴったりな華やかさをもたらします。
自分に合ったデザインや色合いを見極めるときは、飾り付ける場所をあらかじめイメージし、部屋の壁面や家具に使われている素材や色のトーンなどとリンクさせると、違和感なく飾ることができます。
関連リンク:スタッフおすすめ五月人形コーディネート
五月人形を選ぶ観点③ サイズ
どんなにデザインが気に入っても、サイズが合わなければ飾れません。
家の中のどこに飾り付けるかをあらかじめ考え、飾る場所のサイズを確認しておきましょう。
家具や住宅は、人々が暮らしやすいよう人間工学に基づいて設計されており、おおよそのサイズの目安が決まっています。
一般的には、
- 靴箱:奥行30cm程度
- チェスト・洋服ダンス:奥行40cm程度
- 床の間:90cm(半間)
と言われています。
お店やショールームに商品を見に行く場合、空間が広いため小さく感じてしまいがちなので特に注意が必要です。
置き場所の寸法をしっかり測ってから向かいましょう。
また、飾りつけるときだけでなく節句のお祝いが終わったあとに仕舞う収納場所もチェックしておくと尚良いでしょう。
ふらここでは、五月人形をお届けする際の配送用ダンボールサイズを商品ごとにご案内しております。

五月人形自体は飾りやすいコンパクトサイズですが、配送事故による商品の破損を防止するため、配送用ダンボールは緩衝材が入るように商品より一回り大きくなっています。
そのため商品が届いたら、中身を取り出して保管いただくとコンパクトにお仕舞いいただけます。
関連リンク:安全にお届けするために、工夫を凝らしたふらここの配送用ダンボールサイズは下記リンクをご参照ください。
五月人形を選ぶ観点④ 予算
ここまでで絞ってきた商品の中から、予算に合うものを選びましょう。
五月人形は種類やお店によって価格が大きく変わりますが、品質や購入後の修理等のサービスがしっかりしているものであれば10万円前後、具体的には7万円〜15万円程度が相場と言えるでしょう。
大将飾・兜飾・鎧飾それぞれの相場観については後ほど詳しく解説します。
予算は商品を購入する上で大切なポイントですが、五月人形はお子様のために毎年飾るものです。
ここまででご紹介してきたチェックポイントに応じてピックアップした五月人形の中から、『子供の成長のお守りとして、毎年飾りたいと思える五月人形はどれか?』という観点を大切にしながら、予算感に照らし合わせて決めることをおすすめします。
五月人形を選ぶ観点⑤ お手入れ・メンテナンス性
毎年くり返し飾るものだからこそ、購入する五月人形が取扱いやすいかどうかもチェックしましょう。
五月人形は上述の飾り方のタイプや素材によっても、飾りやすさや取扱い方が異なります。
「ケース入りタイプ」の場合、人形店によってはあらかじめ人形や道具などを飾り台に接着・固定して販売しているものもあります。
その場合はケースを取り出すだけで手間なく飾ることができてお手軽です。
しかし、ふらここの「ケース入りタイプ」はガラス製とアクリル製の2種類がありますが、どちらも人形や道具などは飾り台に接着されていません。
そのため「平飾り」や「収納タイプ」の五月人形と同様に、人形や道具などを飾り台に1つ1つ飾りつける必要がありますが、アクリルケースは節句が終わったあと畳んで仕舞うことができるので、省スペースに片づけることができます。
(商品例:GOP-0090300 組み立て式アクリルケース(木目))

一方で、アクリルケースは表面に静電気が発生しホコリが付着しやすいため、ホコリが気になるときは付属の帯電防止剤をやわらかい布に塗布し、やさしく拭き取るなどのお手入れが必要です。
その点、ガラスケースは箱状のため平飾りやアクリルケースの五月人形より保管場所を必要としますが、ガラスは透明度が高く、中の人形や兜・鎧を美しく飾ることができるといった利点もあります。
(商品例:GOP-0090400 ガラスケース XS(人形単品用))

ケースの中に人形や道具などが接着・固定されていないことは一見デメリットのように感じられるかも知れませんが、もしも人形や兜・鎧の汚れや破損が気になった場合は、必要最小限の修理費用を適切にご案内することができるので、人形店のアフターサービスも比較しながら商品を選ぶことが重要です。
■ アフターサービスの保証期間はどのくらい?
人形店によって商品の保証期間は異なるので、購入前に調べておくと安心です。
ふらここでは、商品の購入から翌年の10月31日までの期間が無償での修理・メンテナンス対応となります。
保証期間を過ぎてしまった場合でも、汚れや破損の状態に合わせて最適な対応をご案内いたします。
関連リンク:「ふらここお人形病院」は、五月人形を購入後も安心してお飾りいただくためのアフターサービスです。
■ 五月人形を長く飾るためのコツは?
人形店でのアフターサービスのほか、ご自宅でできるメンテナンスもあります。
特に、人形や和紙などの天然素材を使った屏風などは湿度の高い場所や水気を嫌うので、できるだけ風通しの良い場所で保管するようにしましょう。
それでも日本は高温多湿な気候で特に気密性の高い住宅などでは、カビが生えたり虫食いが発生することがあるので、天気が良く湿度が安定する10月ごろに五月人形を取り出し、空気に触れさせる「虫干し」をすることをおすすめします。
関連リンク:お節句が終わった後の五月人形のしまい方は、下記リンクをご参照ください。
五月人形を選ぶ観点⑥ 安全対策(子供・ペット対応)
購入後は五月人形そのものの安全性と併せて、安全に飾るための対策も考えたいものです。
人形が手に持つ道具や兜・鎧の鍬形など、付属品があるものや組み立てが必要なものは正しく飾りつけないと、思わぬ事故や五月人形の破損につながる恐れがあります。
特に小さなお子さまやペットがいるご家庭では、手の届かないところに五月人形を飾り、商品の転倒や部品を誤って飲み込むことがないようにしましょう。
「平飾り」の五月人形を購入する場合は、サイズに合ったケースを別途購入することで「ケース入りタイプ」のように飾ることができるので、安全対策のひとつとして検討しているもの良いでしょう。
関連リンク:ふらここ商品一覧|組み立て式アクリルケース・ガラスケース(単品販売)
五月人形を選ぶ観点⑦ 将来の拡張性
初めての五月人形選びでは「どのような人形を用意するか」に目が向きがちですが、将来的に2人目、3人目のお子さまが生まれる可能性を考えておくことも大切です。
特に2人目も男の子だった場合、「1人目と同じように五月人形を用意すべきなのか」「兄弟で兼用できるのか」と悩むご家庭は少なくありません。
実は、五月人形は必ずしも1人につき1つ用意しないといけないという決まりはありません。飾る場所や予算など、ご家庭の事情に合わせて柔軟に考えましょう。
それを踏まえて2人目以降のお子さまを迎えたときに検討できる、五月人形の購入アイディアを3つご紹介します。
■ 1人目と同額程度の五月人形を購入する
兄弟の平等感を大切にしたいご家庭には、1人目と同じくらいの金額で五月人形を用意するのがおすすめです。
それぞれに五月人形を用意することで「自分だけの節句人形」という特別感を持たせられ、子どもたちの成長をそれぞれに記念できます。飾る場所や収納スペースは必要になりますが、兄弟が大きくなったとき「自分のために選んでくれた五月人形」という思いが伝わります。
■ 「おそろい感」のあるものを選ぶ
兄弟の絆を感じられるようにしたい場合は、大将飾の衣装や兜のデザインを揃えつつ色違いやおそろいのモチーフで選ぶと、並べて飾ったときに統一感が生まれます。
「おそろいだけれど一人ひとり違う」ことで、それぞれの個性を尊重しながら一体感を楽しめるのが魅力的で、記念写真に収めたときも映えるため、思い出としても残りやすいでしょう。
■ 鯉飾りや弓太刀などのオプション商品を買い足す
兄弟それぞれに五月人形を用意することが難しい場合は、オプションの飾りを追加することで、五月人形が1つでも一層にぎやかに演出できます。具体的には名前入り商品を個別に用意したり、鯉飾りや弓太刀などの小物を追加することで、兄弟で同じ五月人形を共有しながらも、ひとりひとりの節句を祝う気持ちを表すことができます。省スペースで飾ることができ、費用も大幅に抑えられるのが魅力です。
五月人形はいつ購入する?お得な買い方はある?

五月人形の販売シーズンは毎年3月にピークを迎えます。ひな祭りが終わるころから一気に五月人形を購入するご家庭が増加します。
ただ、近年の傾向として12〜2月までの早い時期に五月人形を購入するご家庭の割合が年々増加しています。
その理由は、五月人形は手づくりで生産量に限りがあり、新作商品や限定生産品は早めに売り切れてしまうことが多いためです。
店舗・オンラインショップともに、多くの人形店では11月ごろから翌年のお節句に向けた五月人形の販売が始まります。
特に初節句の準備は、豊富な品揃えの中から自分の気に入る五月人形を見つけられるように、なるべく早めに検討を始めることをおすすめします。
■ 早期購入で特典・割引があることも
人形店によっては、11〜12月の年内に五月人形を購入すると名前入り商品や鯉飾りなどを特典で手に入れることができる場合があります。
ふらここでは、五月人形を販売している百貨店での購入特典で、無償アフターサービスの期間が延長になる場合があります。
特典や割引は期間限定や不定期のサービスであることも多いため、販売店にお問い合わせし確認しましょう。
■ 店舗販売とオンラインショップの違い
同じ人形店の商品ラインナップでも、店舗で購入するのとオンラインショップで購入するのとでは、以下のようなメリット・デメリットが挙げられます。
店舗販売:人形専門店・百貨店・量販店・展示会
《メリット》実物を見ながら販売員が丁寧に説明し、相談にも乗ってもらえる。
《デメリット》店舗に行く時間が必要になる。販売員の接客が煩わしい場合がある。
オンラインショップ:ECサイト・ECモール
《メリット》取扱い商品が豊富で気軽に購入できる。24時間いつでも購入可能。
《デメリット》実物を見ることができない。必要な情報を自分で収集し、商品選び・判断しなくてはいけない。
■ アフターサービスの内容を知る
店舗で購入する場合もオンラインショップで購入する場合でも、実際の商品は後日配送で自宅にお届けされることも多く、いざ飾ってみたら「イメージと違った」「大きさが合わない」といったことがあるかも知れません。
オーダーメイドの五月人形や名前入り商品などは返品ができない場合もあるため、返品保証について事前に確認しましょう。
五月人形の金額相場はどのくらい?

五月人形の価格は、種類ごとに大きく異なります。
大将飾:
価格としては、7万円〜15万円程度が一般的。なかには5万円以下のリーズナブルなタイプもありますが、ある程度の品質を求めるのであれば、10万円前後を相場と考えたほうがよいでしょう。
兜飾:
リーズナブルなタイプであれば5万円程度から購入できますが、有名な作家が手掛けたタイプなどは50万円を超えるものも多数存在します。
全体的には7万円〜20万円程度の価格帯が多くなっています。
鎧飾:
価格は8万円程度のものから200万円を超えるものまで、まさにピンキリの印象です。
サイズはもちろん使用されている素材やデザイン、作家などによって価格は異なりますが、基本的には兜飾や大将飾よりも高めに設定されている傾向があります。
相場よりも大幅に安い商品も存在しますが、安く押さえるためには素材や品質、つくりのどこかを簡素化する必要があります。
反対に、品質や技術にこだわりを持って制作しているものは、良い素材を使い、手間をかけている分、どうしても価格は高くなります。
価格が安いのは魅力ではありますが、五月人形は長年にわたって飾るものですので、品質が高いものを選ぶことが後悔しないためのポイントです。
関連リンク:五月人形の相場やこだわりの制作工程について、さらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
■ 【2026年度最新】五月人形の価格動向
ふらここで販売する五月人形は5万円〜15万円と価格の幅がありますが、2025年度の大将飾・兜飾・鎧飾の平均購入金額は92,998円(税込)でした。
購入者の半数は弓太刀や鯉飾りなど、五月人形だけでなくオプション商品を併せて購入しており、オプション商品を含めた商品の平均購入金額は112,833円(税込)です。
つまり、ふらここでは10万円程度が購入者全体の金額相場と言えそうです。
■ コスパ重視の価格帯別おすすめ
五月人形の予算感によってどのような商品を選べるのか、価格帯別に商品のコストパフォーマンスの目安が分かると、比較・検討がしやすくなります。
5万円〜8万円未満:付属品は少ないが、シンプルかつコンパクトに飾りたい方向け。
《特徴》セット内容が厳選されているため全体的に小さいが、オプション商品と組み合わせてフレキシブルに飾れる。
(商品例:K-000650400 青藍に鯉の兜)
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商品名:K-000650400 青藍に鯉の兜
飾り付け時サイズ:横幅28×奥行22×高さ27.5cm
販売価格:63,500円(税込:69,850円)
8万円〜10万円未満:もっとも選ばれる標準価格帯。見栄えと品質のバランスが良く飾れる。
《特徴》人形や兜に弓太刀や花飾りなどの道具が付属しているので、セット商品だけで充実する。
(商品例:T-000026200 藍)
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商品名:T-000026200 藍
飾り付け時サイズ:横幅40×奥行28×高さ27㎝
販売価格:89,990円(税込:98,989円)
10万円〜15万円:デザインや装飾のこだわりが詰まった、豪華で華やかにお祝いしたい方向け。
《特徴》人形と鎧がセットとなっている・収納タイプの兜飾など、つくりや機能性が充実している。
(商品例:T-000018701 凛)
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商品名:T-000018701 凛
飾り付け時サイズ:横幅35×奥行26.5×高さ28.5㎝
販売価格:135,000円(税込:148,500円)
■ オプション商品の価格
五月人形のオプション商品は、大将飾・兜飾・鎧飾と一緒に飾りやすい数千円のお求めやすい価格のものから、受注生産や写真映えする1万円以上の記念品など、アイテムの種類や価格も幅広く展開されています。
お子さまの成長に合わせて少しずつ追加購入することで、飾り方をアレンジしたりグレードアップすることで、端午の節句を毎年楽しむことができるのもオプション商品の魅力です。
(オプション商品例:GOP-0140700 名入れタペストリー 龍虎)
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商品名:GOP-0140700 名入れタペストリー 龍虎
飾り付け時サイズ:横幅70×高さ35cm
販売価格:4,500円(税込:4,950円)
(オプション商品例:GOP-0180100 ベビー袴・小花に唐松(布兜付き))
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商品名:GOP-0180100 ベビー袴・小花に唐松(布兜付き)
飾り付け時サイズ:80cm
販売価格:18,000円(税込:19,800円)
(オプション商品例:GOP-0100700 飾り馬『駿馬(しゅんめ)』小)
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商品名:GOP-0100700 飾り馬『駿馬(しゅんめ)』小
飾り付け時サイズ:全長22×高さ15.5cm
販売価格:36,000円(税込:39,600円)
■ 長期的なコストパフォーマンス
一般的に、人形職人によって伝統的な技法でつくられた五月人形は、乱暴に扱わないかぎり簡単に壊れることはありませんが、「価格の安さ」だけで選ぶと数年後に劣化や破損が目立ち、修理や買い替えが必要になることもあります。
長期的なコストパフォーマンスを考えるなら、以下3つのポイントを意識しましょう。
品質:
外見だけでつくりの良し悪しを判断することは難しいため、店舗販売の場合はしっかり制作工程を説明してくれるお店や、オンラインショップの場合は購入したお客さまのレビュー・SNSのクチコミなどを参考し確認すると良いでしょう。
アフターサービス:
人形店によって商品の取扱いが異なるため、万が一飾っていて壊れてしまった場合の修理は購入したお店に依頼するのが基本です。末永く飾っていく五月人形だからこそ、購入後もアフターサービスをしっかりしてくれる信頼できる人形店を探しましょう。
拡張性:
すくすく成長していくわが子と、一緒に五月人形の飾りつけを楽しむようになったり、兄弟が増えたときのことを想像し、オプション商品を買い足して楽しめる五月人形を選ぶとお節句の楽しむアイディアが広がります。
失敗しない五月人形選びのチェックリスト

購入時に迷わないために、事前に次の4つをチェックしておきましょう。
1. 購入前の確認事項(サイズ・予算・デザイン)
- 飾りたい場所に収まるサイズかどうか
- 家計に見合った予算内で選べているか
- インテリアや家族の好みに合ったデザインか
基本条件を整理してから商品を探すと、候補を絞り込みやすくなります。
2. 設置・収納の事前確認
- 実際に飾る場所の寸法を測っておく
- 節句が終わった後に収納できるスペースがあるか確認する
「買ったのに置けない」「収納場所がなくて困る」といった失敗を防ぐことができます。
3. アフターサービス・保証内容
- 修理やメンテナンスの保証期間が明記されているか
- 汚れや破損が起きたときに、適切な対応をしてもらえるか
人形は長く飾るものだからこそ、購入後の安心感も大切です。
4. 家族での意思統一ポイント
- 祖父母・両親・兄弟姉妹など、誰が選ぶか・費用を負担するか
- 「かわいい雰囲気にしたい」「本格的な鎧飾がいい」など好みを共有する
初節句の記念にふさわしい一品を選ぶために、家族で方向性をすり合わせておくと購入後に「イメージが違った」と後悔することを防げます。
【2026年度 新作商品】ふらここスタッフおすすめランキング
2025年11月1日より販売開始予定のふらここ新作五月人形の中から、スタッフがおすすめする商品を3つご紹介します。
▼ 2026年度 新作 おすすめ大将飾 T-000021200 瑞 ▼
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商品名:T-000021200 瑞
飾り付け時サイズ:横幅35×奥行24.5×高さ24㎝
販売価格:99,000円(税込:108,900円)
▼ 2026年度 新作 おすすめ兜飾 K-000401300 朧花色に四君子の兜 ▼
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商品名:K-000401300 朧花色に四君子の兜
飾り付け時サイズ:横幅30.5×奥行21×高さ26.5cm
販売価格:76,500円(税込:84,150円)
▼ 2026年度 新作 おすすめ鎧飾 Y-000330700 草色匂糸縅の鎧 ▼
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商品名:Y-000330700 草色匂糸縅の鎧
飾り付け時サイズ:横幅30×奥行27×高さ31cm
販売価格:99,990円(税込:109,989円)
■ 2026年度 新作商品の特徴・トレンド
ふらここの五月人形はセット内容の組み換えはできませんが、「選べる楽しさ」がより充実した新作商品が多数入荷しました。
具体的には、手に持つ絵馬やお面をお子さまの生まれ年の干支でお選びいただける新作大将飾や、「ケース入りタイプ」の兜飾が2種類新たに登場するなど、豊富なラインナップから商品が選びやすくなり、わが子のための特別な五月人形に出会えることでしょう。
また、オプション商品もお子さまが着用できる干支のお面やふらここオリジナルデザインのベビー袴など、これまでになかったカテゴリーを開拓しました。
関連リンク:新作商品の情報は、ふらここ公式サイトや公式インスタグラムなど各種SNSで発信しておりますので、チェックしてみてください。
まとめ|初節句で後悔しない五月人形選びのポイント
五月人形を選ぶときに大切なのは、次の 7つの観点 をバランスよくチェックすることです。
- 好きなタイプ(大将飾・兜飾・鎧飾)
- デザイン・色合い
- サイズ
- 予算
- お手入れ・メンテナンス性
- 安全対策(子供・ペット対応)
- 将来の拡張性
併せて、2026年度の最新トレンドも意識すると、ライフスタイルに合った人形を選びやすくなります。特に注目したいのは次の4つです。
- ケース入りの実用性:ホコリやペット対策で人気上昇
- ナチュラルモダンなデザイン:白や木目を基調にインテリアと調和
- コンパクトサイズ:マンションや省スペース住宅に最適
- 可愛らしい表情の人形:癒しを感じられる赤ちゃん顔の大将飾など
7つの基本ポイントと最新トレンドを両立させ、早い時期に商品検討・購入に臨めると毎年飾るたびに満足できる「わが家らしい五月人形」に出会えるはずです。
1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。
