
モダンインテリアの住まいに雛人形を飾りたいけれど、「和のイメージが強くて部屋に合うか不安」「インテリアの雰囲気を崩さずに飾れる雛人形を選びたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。近年は、ナチュラル・北欧・シンプルモダンなど、さまざまなインテリアに自然と馴染む雛人形が増え、暮らしの一部として楽しむご家庭が増えています。この記事では、モダンインテリアに映える雛人形の選び方を軸に、インテリアテイスト別のコーディネートのポイントをご紹介します。お部屋の雰囲気を大切にしながら、無理なく、心地よくひな祭りを楽しむヒントを見つけてみてください。
現代の住環境に合わせて変化する、雛人形の飾り方
かつて雛人形は、和室や床の間に飾る大きな段飾りが主流でしたが、近年ではリビングやダイニングにインテリアとして飾るスタイルへと変化しています。その背景には、マンション住まいの増加や洋室中心の間取りなど、現代の住環境の変化があります。和室や床の間を持たないご家庭も多くなり、雛人形は「特別な場所に飾るもの」から、「暮らしの中で楽しむ存在」へと役割を広げてきました。
実際に、ふらここのアンケートではリビング・ダイニングに雛人形を飾っている方が70%以上を占めています。季節のお飾りとしてだけでなく、日常のインテリアの一部として自然に取り入れ、家族が集まる空間で長く楽しむ──そんな雛人形の楽しみ方が、いまの時代のスタンダードになりつつあります。
商品リンク:ふらここの雛人形一覧
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インテリアスタイル別|雛人形の選び方
【ナチュラル・北欧スタイル】

ナチュラルテイストのインテリアには、木目調の飾り台や白木の屏風、ナチュラルカラーの雛人形がよく映えます。衣装は、淡いピンクやベージュ系などやさしい色味を選ぶことで、リビングやダイニングの空間に自然と馴染み、圧迫感のない印象に仕上がります。さらに、観葉植物やドライフラワーと一緒に飾ることで、季節感を取り入れつつ、ナチュラルで温かみのある雛祭りのコーディネートを楽しむことができます。
【モダン・ミニマルスタイル】

シンプルモダンなインテリアには、親王飾のみのシンプルな雛人形や、アクリル屏風・ガラスケース入りのデザインがおすすめです。飾り台は、白・グレー・黒などモノトーンを基調とした色味を選ぶことで、空間全体が引き締まり、洗練された印象になります。余計な装飾を省いたすっきりとしたデザインの雛人形は、リビングやダイニングに置いても主張しすぎず、現代的なインテリアに自然と溶け込みます。
【和モダンスタイル】

和モダンなインテリアには、伝統的な要素を大切にしながら現代的にアレンジされた雛人形がよく合います。濃い色合いの木目の飾り台や金屏風なども、コンパクトなサイズ感を選ぶことで圧迫感が出にくく、空間にほどよい華やかさを添えてくれます。和室はもちろん、フローリングの洋室にも合わせやすく、和と洋が調和した落ち着きのある雛祭りのコーディネートを楽しむことができます。
【クラシック・エレガントスタイル】

クラシックな雰囲気を楽しみたい場合は、格調高い金襴衣装など取り入れつつ、全体のサイズをコンパクトに抑えるのがポイントです。ピンクや赤など華やかな色使いの雛人形は、空間に明るさと彩りを添え、雛祭りらしい特別感を演出してくれます。伝統的な美しさを感じさせながらも、現代の住まいに無理なく飾れるため、リビングやダイニングでも華やかな雰囲気を楽しむことができます。
部屋タイプ別|雛人形の配置アイデア
【リビング】

雛人形は、家族が集まる場所だからこそ、自然と目に入りやすい場所に飾るのがおすすめです。テレビボードの上やキャビネット、サイドボードなど、リビング・ダイニングの家具の上に置く場合は、横幅42cm以下のコンパクトな雛人形を選ぶとバランスよく収まります。また、壁面に余白を持たせて飾ることで、雛人形そのものが際立ち、インテリアとしても美しく見せることができます。限られたスペースでも無理なく飾れる配置を意識することで、日常の暮らしの中で雛祭りをより身近に楽しめます。
【ダイニング】

カウンターやキャビネットの上など、日常の動線の中で自然と目に入る場所に飾るのもおすすめです。特に、食卓から見える位置に配置すると、食事の時間にも季節感が加わり、家族で過ごすひとときがより華やぎます。さらに、桃の花や桜など季節の花を添えることで、春らしい雰囲気が一層引き立ち、インテリアとしても楽しめるひな祭りの空間が完成します。
【玄関】

来客時に一番最初に目に入る玄関まわりは、ひな人形を飾る場所としても人気です。下駄箱の上やシューズクローク内の飾り棚など、限られたスペースには、コンパクトな親王飾や立雛が最適です。省スペースでも季節感をさりげなく演出でき、訪れた方にもひな祭りの華やかな雰囲気を楽しんでいただけます。
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【寝室・子供部屋】

ミニサイズの雛人形は、寝室や書斎、子ども部屋などのプライベートスペースにも気軽に飾ることができます。毎日目に入る場所に雛人形を飾ることで、季節のお飾りとしてだけでなく、わが子の成長をそっと見守る存在として、より身近に感じられるのも魅力です。暮らしの中に自然と寄り添いながら、家族の想いを重ねていける雛人形の楽しみ方といえるでしょう。
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【その他:ケースの活用】
ケース入りの雛人形であれば、ほこりが付きにくく、お手入れが簡単なのも大きな魅力です。日常的なほこり取りの手間を減らせるため、忙しいご家庭でも安心して飾ることができます。また、ペットを飼っているご家庭でも、雛人形が倒れたり壊れたりする心配が少なく、リビングやダイニングに安心して飾れる点も選ばれている理由のひとつです。
雛人形を引き立てるインテリア小物の活用術
【季節の花を添える】

雛人形のそばに季節の花を添えることで、ひな祭りの雰囲気がより一層引き立ちます。桃の花や菜の花、チューリップなど春の花を一輪挿しで飾ると、さりげなく季節感を取り入れることができます。花の色を雛人形の衣装と合わせることで、空間全体に統一感が生まれるのもポイントです。また、ドライフラワーやプリザーブドフラワーであれば手入れが簡単なため、忙しいご家庭でも気軽に楽しめます。
【つるし飾りで立体感を演出】

雛人形の横につるし飾りを添えると、縦のラインが生まれ、空間にほどよい動きが加わります。壁際や棚の上など、設置するスペースに合わせてコンパクトに飾ることで、圧迫感を出さずに華やかさをプラスできます。限られたスペースでも、雛人形とつるし飾りを組み合わせることで、ひな祭りらしい彩りを楽しむことができます。
【照明で雰囲気作り】

雛人形は、自然光でやさしく照らされる位置に飾るのが基本です。さらに、間接照明やスポットライトを使って陰影をつけることで、お顔立ちや衣装の美しさがより引き立ちます。ただし、強い直射日光は色あせや日焼けの原因となるため、窓際に飾る場合はレースカーテン越しの光にするなど、光の当たり方には注意が必要です。
【背景を整える】

雛人形の背景にタペストリーなどを飾ることで、空間全体に統一感が生まれ、より一層桃の節句らしい雰囲気を楽しむことができます。桃や桜、吉祥文様など季節感のあるデザインを選ぶと、雛人形の美しさが引き立ち、限られたスペースでも華やかな演出が可能です。壁面を活かしたコーディネートは、省スペースで飾りたいご家庭にも取り入れやすく、インテリアとしての完成度を高めてくれます。
ふらここではオリジナルの可愛らしいタペストリーを取り揃えているので、ぜひチェックしてみてください。
インテリアに合わせた色選びのポイント
【淡色系インテリアには】
淡色系インテリアのお部屋には、白・ベージュ・淡いピンクなどやさしい色合いの衣装をまとった雛人形がおすすめです。飾り台も、木目のナチュラルカラーやホワイト系を選ぶことで、空間に自然と溶け込み、全体がやわらかな印象にまとまります。主張しすぎない色味の雛人形は、リビングやダイニングに飾ってもインテリアの雰囲気を崩さず、上品で心地よいひな祭りの空間を演出してくれます。
【ダーク系インテリアには】
ダーク系インテリアのお部屋には、濃い木目の飾り台や深みのある色合いの衣装をまとった雛人形がおすすめです。落ち着いたトーンでまとめることで、空間全体と調和し、シックで大人っぽい印象に仕上がります。落ち着いた室内にほどよい華やかさが加わり、高級感のあるひな祭りのコーディネートを楽しむことができます。
【カラフルなインテリアには】
カラフルなインテリアのお部屋には、赤やピンクなど華やかな色合いの衣装をまとった雛人形がよく映えます。空間のアクセントカラーとして雛人形を取り入れることで、インテリア全体にメリハリが生まれ、ひな祭りらしい明るく楽しい雰囲気を演出できます。色の持つ華やかさを活かしたコーディネートは、季節感をしっかり感じたい方にもおすすめです。
【全体のバランスを考える】
雛人形を飾る際は、お部屋の主役にするのか、インテリアの一部としてさりげなく取り入れるのかを意識することが大切です。主役にしたい場合は存在感のあるサイズや華やかな色味を、脇役として飾る場合はコンパクトで落ち着いた色合いの雛人形を選ぶと、空間に無理なく馴染みます。また、インテリア全体の色味と飾り台の色を合わせることで統一感が生まれ、洗練されたひな祭りのコーディネートに仕上がります。
収納を考慮したインテリア提案
【収納飾りタイプを選ぶ】

飾り台がそのまま収納箱になるタイプの雛人形は、省スペースでしまえる点が大きな魅力です。オフシーズンには、チェストやサイドボードのようにインテリア家具として活用できるため、収納のためだけの場所を確保する必要がありません。近年はデザイン性に優れた収納飾りも増えており、ひな祭りの時期だけでなく、暮らしの中で長く楽しめる雛人形として注目されています。
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【見せる収納でインテリアの一部に】

雛人形のために専用の飾り棚やニッチを設け、定位置を決めて飾るのもおすすめの方法です。家族の目に自然と触れる場所に雛人形を置くことで、日々の暮らしの中で見守られているような安心感が生まれ、ひな祭りの時期以外も大切な存在として感じることができます。住まいの一部として雛人形を取り入れることで、より深い愛着が育まれていきます。
【ケース飾りで通年ディスプレイ】

ガラスやアクリルケース入りの雛人形であれば、ほこりが付きにくく、お手入れの手間を抑えられるため、一年を通して飾ることも可能です。季節を問わず楽しむためには、色味や装飾を抑えたシンプルなデザインを選ぶのがポイント。インテリアの一部として自然に溶け込み、ひな祭りの時期以外も暮らしに寄り添う存在として楽しめます。
インテリアとして映える雛人形の撮影テクニック
【アングルを工夫する】

雛人形をインテリアとして美しく撮影するためには、アングル選びが重要なポイントです。斜め下からのアングルで撮影すると立体感が生まれ、お顔立ちや衣装の奥行きがより魅力的に伝わります。一方、正面からのフラットな構図は、雛人形だけでなく、飾り台や背景、インテリア全体のバランスを見せたいときに効果的です。撮影の目的に合わせてアングルを使い分けることで、雛人形の魅力をより引き出すことができます。
【背景をすっきりさせる】

雛人形を美しく撮影するためには、背景をできるだけシンプルに整えることが大切です。壁やカーテンなど、落ち着いた色味の背景を選ぶことで、雛人形そのものの存在感が際立ちます。さらに、グリーンや季節の花をさりげなく添えると、写真に彩りと奥行きが生まれます。撮影前には、余計なものが写り込まないよう周囲を整えることで、インテリアとして洗練された一枚に仕上がります。
【自然光を活用する】

雛人形の撮影には、自然光がもっとも美しく、やわらかな光源になります。特に午前中のやさしい光は、衣装の色味やお顔立ちを自然に引き立ててくれるためおすすめです。逆光は表情が暗く写りやすいため避け、窓からの光をサイドから当てて陰影をつけることで、立体感のある写真に仕上がります。
【SNS映えを意識する】

雛人形を主役にしつつ、インテリアの一部として空間全体を撮影するのも魅力的な撮り方です。雛人形だけに寄らず、飾っている場所や周囲の家具、照明の雰囲気まで含めて写すことで、暮らしの中で楽しむひな祭りの様子が伝わります。インテリアとの調和を意識した構図は、雛人形のある生活をより具体的にイメージしてもらえる写真になります。
通年飾りとしての雛人形の楽しみ方
【一年中飾れるデザインを選ぶ】

一年を通して雛人形を楽しみたい場合は、シンプルで上品なミニマルデザインを選ぶのがおすすめです。木製素材やナチュラルカラーの雛人形であれば、和室・洋室を問わずさまざまな空間に自然と馴染みます。リビングや玄関、書斎などに飾っても違和感がなく、インテリアの一部として暮らしの中に溶け込むのも魅力です。
【定位置を作る】
雛人形のために専用の飾り棚やニッチを設け、飾る場所を定位置として決めておくのもおすすめです。家族の目に自然と触れる場所に雛人形を置くことで、日々の暮らしの中で見守られているような安心感が生まれます。また、家具の一部として固定することで、インテリアに自然に溶け込み、「見せる収納」としても美しく楽しむことができます。
【お手入れのポイント】
雛人形を長期間美しく飾るためには、日々のお手入れが大切です。はたきで軽くほこりを払ったり、専用のクロスでやさしく拭いたりすることで、きれいな状態を保つことができます。また、直射日光は色あせの原因となるため避け、湿気の少ない風通しのよい場所に飾ることで、雛人形をより良い状態で長く楽しむことができます。
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ふらここのインテリアに映える雛人形

人形工房ふらここの雛人形は、赤ちゃんのようにふっくらとした、かわいらしいお顔立ちが特徴。初節句を迎える女の子に寄り添う、やさしく穏やかな表情のお人形です。
コンパクトなサイズ感で、マンションやアパートでも飾りやすく、リビングやダイニングなど家族が集まる場所に気軽に飾れるのも魅力。日常の暮らしの中で、自然に節句のお祝いを楽しめます。衣装には上質な素材を用い、伝統的な技法で一つひとつ丁寧に仕立てています。モダンな色使いや木目調の飾り台など、現代のインテリアにもなじむデザインが豊富。親王飾り、ケース飾り、立雛など、飾り方のバリエーションも多く、ご家庭のスペースや好みに合わせて選べます。
一生に一度の初節句だからこそ、長く大切に飾れる上質な雛人形を。
ふらここの雛人形なら、毎年お飾りするたびにお子さまの成長を感じ、家族の大切な思い出として寄り添い続けてくれるでしょう。
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まとめ
雛人形は、もはや和室だけに飾るものではなく、現代のリビングやダイニングでインテリアの一部として楽しめる存在へと変化しています。ナチュラル、モダン、和モダンなど、自宅のインテリアスタイルに合わせて選ぶことで、雛人形は年に一度のお飾りではなく、日常の中で自然に目に入る、暮らしに寄り添う存在になります。
コンパクトサイズの雛人形を選べば、飾る場所の自由度が高まり、季節の花や照明を組み合わせることで、より魅力的な演出も可能です。さらに、収納飾りやケース飾りであれば、オフシーズンの収納も含めて、インテリアの一部として活用できるのも大きな魅力といえるでしょう。
ふらここの雛人形は、インテリアに溶け込むデザインと上質なつくりが特長です。あなたの暮らしにそっと寄り添う、お気に入りの雛人形を見つけて、毎年の桃の節句を心に残る特別な時間として楽しんでみてください。
1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。



