
女の子の健やかな成長と幸せを願って迎える、はじめての桃の節句。
「何を準備すればいいの?」「いつ、どんなふうにお祝いするの?」と、初節句ならではの疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
このページでは、女の子の初節句(桃の節句)に向けた準備から当日の過ごし方までを、分かりやすく丁寧に解説します。雛人形の選び方や飾る時期、お祝い膳や服装のこと、当日の流れまで、はじめてでも安心してお祝いできるポイントをまとめました。
ご家族にとって大切な一日が、あたたかく心に残る時間になりますように。
初節句を迎えるご家庭の“完全ガイド”として、ぜひ参考にしてみてください。
女の子の初節句とは?桃の節句の意味と由来
初節句とは、赤ちゃんが生まれてはじめて迎える節句のこと。
女の子の場合は、3月3日の桃の節句(ひな祭り)が初節句にあたります。
桃の節句は、平安時代から続く日本の伝統行事です。
当時の貴族の女児たちが行っていた「雛遊び」と、厄払いの行事である「上巳(じょうし)の節句」が結びつき、現在のひな祭りの形になったといわれています。
「桃の節句」と呼ばれるのは、この時期に桃の花が咲くことに加え、古代中国で桃の木が邪気を払う仙木として大切にされてきた背景があるためです。
初節句には、女の子の健やかな成長と幸せを願い、厄除けを行う意味が込められています。
雛人形は、赤ちゃんに降りかかる災厄や病気を代わりに引き受けてくれるお守りとして飾られるもの。
大切なわが子を思う家族の願いが、雛人形一つひとつに込められています。
女の子の初節句はいつお祝いする?

【基本は生まれて初めての3月3日】
女の子の初節句は、生まれてからはじめて迎える3月3日(桃の節句)にお祝いするのが一般的です。
そのため、4月以降に生まれた女の子の場合は、翌年の3月3日が初節句となります。
たとえば、2025年4月生まれであれば、2026年3月3日が初節句です。
赤ちゃんの成長には個人差があり、地域やご家庭によって考え方もさまざまです。
無理のないタイミングで、家族みんなが笑顔でお祝いできる日を選ぶことが、何より大切といえるでしょう。
【1月〜3月生まれの場合は翌年でもOK】
1月〜3月生まれの女の子は、生まれてすぐに初節句を迎えることになります。
特に2月生まれの場合は、生後1か月ほどの時期にあたり、赤ちゃんもママも体調が整っていないことが多いものです。
この頃はまだ首も座っておらず、記念写真を撮るのが難しい場合もあります。
そのため、無理をせず翌年の3月3日に初節句をお祝いするご家庭も少なくありません。
初節句は、一生に一度の大切なお祝い。
だからこそ形式にこだわりすぎず、赤ちゃんとママの体調を最優先に、落ち着いてお祝いできる時期を選ぶことが何より大切です。
家族みんなが笑顔で迎えられる日こそが、そのご家庭にとっての“いちばんの初節句”になるでしょう。
【お祝いの時期に決まりはない】
女の子の初節句のお祝いに、厳密な決まりはありません。
そのため、ご家族の都合や赤ちゃんの体調に合わせて、無理のない時期にお祝いして大丈夫です。
3月3日が平日の場合は、前後の週末にお祝いするご家庭も多く、一般的なスタイルといえるでしょう。
大切なのは日付そのものよりも、家族みんなで穏やかな気持ちでお祝いできること。
赤ちゃんとママの負担にならない形で、心あたたまる初節句を迎えてくださいね。
関連:「初節句」とは?男の子・女の子それぞれの祝い方とお祝いのマナーを知っておこう!
女の子の初節句に必要な準備リスト
【雛人形の用意(11月〜2月まで)】

初節句の準備の中でも、雛人形の用意は最も大切なポイントです。
いつ頃準備するかの目安は、11月〜2月頃まで。人気のデザインは早めに完売することもあるため、余裕をもって検討すると安心です。
雛人形を誰が購入するかについては、地域やご家庭によって考え方が異なります。
昔ながらの慣習では、母方の祖父母が用意するケースが多いとされてきました。
一方で最近では、
・両家で費用を折半する
・祖父母からお祝い金をいただき、両親が雛人形を選ぶ
・家族で相談して決める
といったように、柔軟な形を選ぶご家庭が増えています。
大切なのは形式よりも、赤ちゃんの健やかな成長を願う気持ち。
ご家族みんなが納得できる形で、想いのこもった雛人形を選べるとよいですね。
【祝い膳の準備】

初節句のお祝い膳には、
ちらし寿司・はまぐりのお吸い物・菱餅・ひなあられが定番とされています。
手作りにするか、外食やケータリングを利用するかは、ご家庭の状況に合わせて早めに決めておくと安心です。
無理をせず、家族みんながゆったり過ごせる方法を選ぶことが大切です。
赤ちゃんがまだ離乳食期の場合は、
・つぶした野菜やおかゆを
・菱餅風に盛り付ける
など、見た目だけでもお祝い感を出す工夫をすると、写真にも残しやすくなります。
完璧を目指さなくても大丈夫。
そのご家庭らしい形で、心あたたまる祝い膳を用意できるとよいですね。
【招待客の調整】
初節句のお祝いには、両家の祖父母を招くのが一般的です。
また、お祝いをいただいた親戚がいる場合は、あわせてお声がけするとよいでしょう。
3月3日は平日になることも多いため、日程は早めに相談しておくのがおすすめです。
前後の週末に日をずらしてお祝いするご家庭も多く、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
ご家族それぞれの事情を大切にしながら、
赤ちゃんとママに負担の少ない形でお祝いの場を整えてくださいね。
【赤ちゃんの衣装】

初節句の赤ちゃんの衣装には、
被布(ひふ)・ベビードレス・袴ロンパースなどがよく選ばれています。
和装・洋装どちらでも問題はなく、赤ちゃんの月齢や当日の過ごしやすさを優先して選ぶのがおすすめです。
購入だけでなく、レンタルを利用するご家庭も増えています。
また、赤ちゃんの衣装に合わせて、
・パパママも和テイストに
・色味をそろえたコーディネートに
するなど、家族で服装の雰囲気を統一すると、写真もより華やかに仕上がります。
無理なく、赤ちゃんが心地よく過ごせる装いで、初節句の一日を楽しんでくださいね。
【記念写真の手配】

初節句の記念写真は、思い出として長く残る大切なもの。
写真館やフォトスタジオを利用する場合は、早めの予約がおすすめです。
スタジオによっては、初節句専用の撮影プランを用意しているところも多く、衣装や小物がセットになっている場合もあります。
自宅で撮影する場合は、スマホやカメラの充電・空き容量の確認など、事前準備をしておくと安心です。
自然光が入る時間帯を選んだり、雛人形の近くで撮影したりすると、雰囲気のある写真に仕上がります。
赤ちゃんのご機嫌や体調を最優先に、
そのご家庭らしい形で進められるとよいでしょう。
コンパクトな雛人形なら、写真館やフォトスタジオへの持ち込みも楽。
ふらここのコンパクトな雛人形と一緒に、ぜひ思い出に残る一枚を残してくださいね。
関連:ふらここの雛人形商品一覧
女の子の初節句の祝い方|当日の流れ
【午前中:雛人形の最終確認と飾り付け】

当日の午前中は、雛人形が美しく飾られているかの最終確認から始めましょう。
お人形やお道具の位置を整え、ほこりが付いていないかを軽くチェックします。
桃の花や菜の花など、季節の花を添えると、より華やかな雰囲気になります。
お部屋全体も簡単に整えておくと、記念写真を撮る際に背景がすっきりとまとまります。
写真撮影を予定している場合は、
・撮影場所
・光の入り方
・小物の配置
などもこのタイミングで確認しておくと安心です。
慌ただしくならないよう、余裕をもって準備を進めてくださいね。
穏やかな空気の中で迎える朝が、初節句の一日をやさしく彩ってくれます。
【昼食:祝い膳で家族団らん】
昼食の時間は、両家の祖父母や親戚を招いて、祝い膳を囲むひととき。
ちらし寿司やはまぐりのお吸い物など、季節感のあるお料理とともに、和やかな時間を過ごしましょう。
初節句はあくまでも赤ちゃんが主役。
授乳やお昼寝のタイミングなど、赤ちゃんのペースに合わせて、無理のない進行を心がけることが大切です。
自宅で料理を準備するのが大変な場合は、
料亭・レストラン・ホテルを利用するのもおすすめ。
初節句向けのメニューが用意されているお店も多く、準備の負担をぐっと減らせます。
また、個室を選べば、赤ちゃんが泣いてしまっても安心。
家族みんながリラックスして過ごせる環境を選ぶことで、思い出に残るひとときになります。
【記念撮影】

初節句の記念撮影は、家族全員で雛人形と一緒に撮るのがおすすめです。
赤ちゃんに衣装を着せて撮影すれば、その時ならではの姿を成長の記録として残すことができます。
両家の祖父母も一緒に写る三世代写真は、あとから見返したときにも特別な一枚になります。
ぜひこの機会に、忘れずに撮影しておきましょう。
写真館やフォトスタジオを利用する場合は、
プロのカメラマンに任せられるため安心。
赤ちゃんの扱いにも慣れているので、ご機嫌やペースに合わせて撮影を進めてもらえます。
完璧な笑顔でなくても大丈夫。
その日の空気感ごと写し取った写真が、かけがえのない思い出になります。
【午後:お祝いと歓談】
午後は、赤ちゃんの成長をみんなで喜び合いながら、ゆったりと歓談する時間。
これまでの成長を振り返りつつ、これからの健やかな成長を願って、あたたかな言葉を交わしましょう。
祖父母からお祝いの言葉をいただく場面も、初節句ならではの大切なひとときです。
家族の想いが重なり合う時間は、きっと心に残る思い出になります。
一方で、赤ちゃんにとっては慣れない一日。
ご機嫌が崩れたり疲れが見えたりしたら、早めに休ませてあげる配慮も大切です。
無理に予定を詰め込まず、赤ちゃんの様子を見ながら、
穏やかな気持ちで一日を締めくくってくださいね。
女の子の初節句の料理|祝い膳メニューと意味
【ちらし寿司】

ちらし寿司は、春の訪れを感じさせる華やかな料理で、桃の節句の祝い膳に欠かせない存在です。
彩りが美しく、食卓をぱっと明るくしてくれます。
具材にはそれぞれ縁起のよい意味が込められており、
・れんこん:先を見通す
・豆:まめに働き、健やかに成長する
・えび:腰が曲がるまで長生きする(長寿)
といった願いが表されています。
見た目の華やかさだけでなく、家族の想いを込められるお料理として、初節句のお祝いにぴったり。
具材や盛り付けを少し工夫するだけでも、特別感のある一皿になります。
【はまぐりのお吸い物】

はまぐりのお吸い物も、桃の節句の祝い膳に欠かせない一品です。
はまぐりは、対になった貝殻同士でしかぴったり合わないことから、古くより貞操や夫婦和合の象徴とされてきました。
そこには、
良縁に恵まれ、幸せな人生を歩めますように
という、あたたかな願いが込められています。
澄んだお吸い物の中に浮かぶはまぐりは、見た目にも上品で、
祝いの席をやさしく引き締めてくれる存在。
初節句という特別な日にふさわしい、意味深いお料理です。
【菱餅】

菱餅は、三色が重なった形が特徴の縁起物で、桃の節句に欠かせないお菓子です。
それぞれの色には、次のような意味が込められています。
・ピンク:桃の花・魔除け
・白:雪・清らかさ
・緑:新芽・健康
これらが重なることで、
「健康で、清く、美しく育ちますように」
という願いが表されています。
最近では、菱餅そのものにこだわらず、
三色ムースや三色ゼリーなどで代用するご家庭も増えています。
見た目の華やかさを楽しみながら、食べやすい形で取り入れるのも素敵ですね。
形式にとらわれすぎず、
そのご家庭らしい方法で桃の節句を楽しむことが大切です。
【ひなあられ】

ひなあられは、桃の節句を彩る代表的なお菓子のひとつです。
ピンク・白・緑の三色、または黄色を加えた四色で作られることが多く、それぞれに意味があります。
この色合いは、春・夏・秋・冬の四季を表しており、
一年を通して健やかに過ごせますように
という願いが込められています。
カラフルで可愛らしい見た目は、祝い膳や写真撮影にもぴったり。
お子さまが大きくなったら、一緒に味わいながら節句の意味を伝えていくのも素敵ですね。
【その他のおすすめメニュー】

春野菜を使った料理を取り入れると、食卓に季節感が生まれます。
菜の花のおひたしや、スナップえんどうのサラダなどは、彩りもよく、桃の節句にぴったりです。
手まり寿司やいなり寿司は、小さな子どもでも食べやすいのが魅力。
取り分けしやすく、家族みんなで楽しめるメニューとして人気があります。
デザートには、桜餅やいちご大福など、春らしい和菓子を添えると、祝い膳がより華やかに。
甘いひと品が加わることで、食後の時間もやさしく締めくくられます。
かしこまりすぎず、季節を感じる工夫を少し取り入れるだけで、
心に残る初節句の食卓になりますよ。
関連:雛祭りの食べ物で悩んだらチェック!桃の節句における代表的な行事食と作り方
女の子の初節句の衣装|何を着せる?
【被布(ひふ)】

被布(ひふ)は、七五三の3歳でも着られる伝統的な衣装で、初節句の装いとしても人気があります。
袖のないベストのような形をしており、着物の上から羽織るのが特徴です。
動きやすく、赤ちゃんにも比較的負担が少いのに、
華やかでお祝いらしい雰囲気がしっかり出るのが魅力。
写真映えもしやすく、初節句にぴったりの衣装といえるでしょう。
購入だけでなく、レンタルを利用することも可能なので、
保管や着用回数を考えながら、ご家庭に合った方法を選ぶのもおすすめです。
【ベビー袴・袴ロンパース】

ベビー袴や袴ロンパースは、上下がつながったデザインのものが多く、
着せ替えがしやすいのが大きな魅力です。
赤ちゃんの動きを妨げにくく、負担が少ないため、
初節句のように長時間になりがちな日にも安心して着せることができます。
また、和の雰囲気を気軽に楽しめるうえ、
写真映えするデザインが豊富なのも人気の理由。
伝統的な柄から、やさしい色合いのものまで、選択肢も幅広く揃っています。
見た目と実用性のバランスがよく、
はじめての節句衣装として選ばれることの多いアイテムです。
【ベビードレス】
ベビードレスは、洋装で華やかに初節句をお祝いしたいご家庭に人気のスタイルです。
レースやリボンがあしらわれた、可愛らしいデザインが多く、やさしい雰囲気の写真に仕上がります。
締め付けが少く、動きやすさも抜群なのが嬉しいポイント。
赤ちゃんがご機嫌のまま過ごしやすく、長時間の撮影やお祝いにも向いています。
和装にこだわらず、そのご家庭らしい装いでお祝いできるのもベビードレスの魅力。
雛人形との組み合わせも意外と相性がよく、ナチュラルで温かな印象になります。
【お宮参りの衣装を再利用】
お宮参りで着た産着(うぶぎ)や祝い着を、初節句でも活用するのも伝統的な楽しみ方のひとつです。
家族の節目ごとに同じ着物を身にまとうことで、行事が自然につながっていきます。
生後間もない頃に包まれていた産着を、
少し大きくなった姿で再び身にまとうと、
成長の早さや健やかな育ちを実感できる、感慨深い瞬間になるでしょう。
写真を見比べることで、
「こんなに大きくなったんだね」と、家族の会話も自然と弾みます。
思い出を重ねていける装いとして、ぜひ検討してみてくださいね。
【普段着でもOK】

無理に特別な衣装を用意する必要はありません。
きれいめのワンピースやロンパースでも、初節句のお祝いには十分です。
大切なのは、赤ちゃんが心地よく過ごせること。
泣いてしまったり、疲れてしまったりしないよう、機嫌と快適さを最優先に考えてあげましょう。
その日の穏やかな空気や、家族の笑顔こそが、何よりの思い出になります。
そのご家庭らしい装いで、あたたかな初節句を迎えてくださいね。
女の子の初節句のお祝い金とお返しのマナー
【お祝い金の相場】
初節句のお祝い金は、贈る相手との関係性によって目安が異なります。
あくまで一般的な相場なので、無理のない範囲で気持ちを込めることが大切です。
■ 祖父母から
雛人形を購入する場合:5万円〜30万円程度
お祝い金として贈る場合:3万円〜10万円程度
※雛人形の費用として包むか、お祝い金として渡すかは、ご家庭ごとの相談で決めるケースが多くなっています。
■ 親戚・兄弟から
5,000円〜10,000円程度
お祝い金に加えて、おもちゃや洋服などのプレゼントを添えることもあります。
■ 友人・知人から
3,000円〜5,000円程度
親しい間柄であれば、1万円程度を包むこともあります。
金額よりも、「おめでとう」の気持ちが何より大切。
形式にとらわれすぎず、心のこもったお祝いができるとよいですね。
【のしの書き方】
初節句のお祝い金を包む際は、のしの表書きや水引にも気を配ると安心です。
■ 表書き
・「初節句御祝」
・「御祝」
・「御初雛御祝」
いずれも一般的で、女の子の初節句にふさわしい表記です。
■ 水引
・紅白の蝶結び
蝶結びは「何度あってもよいお祝い」を意味し、初節句に適しています。
■ お札について
・新札を用意するのが基本
・4(死)や9(苦)など、縁起の悪い数字は避ける
細かな決まりに見えますが、どれも「お祝いの気持ちを丁寧に伝えるため」のもの。
形式を大切にしつつ、心を込めて準備できるとよいですね。
【お返しの基本】
初節句では、食事会に招待すること自体がお返しとされるため、
基本的には品物を用意する必要はありません。
そのため、初節句のお祝いの席に招いて一緒にお食事をしていただいた場合は、
内祝いや返礼品を用意しなくても失礼にはあたりません。
一方で、
・食事会に参加できなかった方
・食事会に参加していても、あらためてお返しをしたい場合
には、いただいたお祝い金額の1/3〜半分程度を目安に、
お菓子やカタログギフトなどを贈るとよいでしょう。
形式にとらわれすぎず、「ありがとう」の気持ちがきちんと伝わる形を選ぶことが大切です。
【お返しの品物】

初節句のお返しとして選ばれる品物には、相手に負担をかけにくいものが定番です。
■ 定番のお返し
・お菓子
・カタログギフト
・商品券
どの世代にも受け取りやすく、好みに左右されにくいのが魅力です。
■ 気持ちが伝わるお返し
・名入れギフト
・赤ちゃんの写真入りフォトフレーム
・フォトブック
成長の記録を共有できるアイテムは、祖父母や親しい方に特に喜ばれます。
■ のし・表書き
・表書き:「内祝」「初節句内祝」
・名入れ:赤ちゃんの名前を記載
難しく考えすぎず、
感謝の気持ちが自然に伝わる品物を選べるとよいですね。
【お返しの時期】
初節句のお返しは、お祝いをいただいた同じ月のうち(目安は3月末まで)に届くよう手配するのが基本です。
あまり遅くなりすぎると失礼にあたるため、早めの準備を心がけると安心です。
品物に、
・お礼状
・初節句の記念写真
などを添えると、より丁寧な印象になります。
形式だけでなく、感謝の気持ちがしっかり伝わるお返しになりますよ。
無理のないスケジュールで準備しながら、「ありがとう」の気持ちを大切に届けてくださいね。
女の子の初節句の写真撮影アイデア
【スタジオ撮影のメリット】

写真館やフォトスタジオでの撮影は、プロのカメラマンによる高品質な写真を残せるのが大きな魅力です。ライティングや構図も任せられるため、特別な一日を美しく形にしてもらえます。
多くのスタジオでは初節句専用の撮影プランが用意されており、衣装レンタルがセットになっている場合もあります。準備の負担が少なく、当日もスムーズに進められるのが嬉しいポイントです。
また、スタッフは赤ちゃんの扱いに慣れているため、ご機嫌やペースに合わせて撮影を進めてもらえるので安心。背景や小物も充実しており、季節感のある写真が撮影できます。
【自宅撮影のメリット】

自宅での撮影は、赤ちゃんの機嫌や生活リズムを最優先に進められるのが大きなメリットです。授乳やお昼寝のタイミングに合わせて撮影できるため、無理なく自然な表情を残すことができます。
スタジオへの移動が不要なので、外出の負担が少ないのも安心ポイント。体調や天候を気にせず、自宅という慣れた環境で落ち着いて撮影できます。
また、ご家庭で用意した雛人形と一緒に撮影できるのも、自宅撮影ならではの魅力です。普段の暮らしの中で見せる表情や、家族のあたたかな雰囲気をそのまま写真に残せるでしょう。
【撮影のコツ】

初節句の記念写真では、雛人形と一緒に写る全体像、赤ちゃんの表情が分かるアップ、家族全員での集合写真の3パターンは押さえておきたいところです。祖父母も一緒に写る三世代写真は、あとから見返したときにも特別な記録になります。
撮影は、できるだけ自然光を活用すると、やわらかく温かみのある雰囲気に仕上がります。また、赤ちゃんの目線と同じ高さでカメラを構えることで、表情がより豊かに写りやすくなります。
完璧を目指さず、その瞬間の空気感を大切に。自然な笑顔やしぐさこそが、かけがえのない思い出になりますよ。
【撮影タイミング】

撮影は、赤ちゃんの機嫌がよい午前中がおすすめです。授乳やおむつ替えを終えた直後は、比較的ご機嫌なことが多く、撮影のタイミングとして狙い目といえるでしょう。
無理に笑顔を引き出そうとせず、その子らしい自然な表情を大切にするのがポイント。穏やかな雰囲気の中で撮った一枚が、あとから見返したときにいちばん心に残ります。
コンパクトな雛人形なら、フォトスタジオや自宅でも簡単に設置できます。
ふらここのコンパクトな雛人形と一緒に、ぜひ思い出に残る一枚を残してくださいね。
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女の子の初節句でよくある質問
Q1. 雛人形は誰が買うもの?
A. 伝統的には、母方の祖父母が用意するとされてきましたが、現代では考え方もさまざまです。両家で費用を折半したり、祖父母からお祝い金をいただいて両親が雛人形を選ぶケースも増えています。決まった正解はないため、事前に両家で相談し、皆が納得できる形を選ぶことが大切です。
Q2. 早生まれでも3月3日にお祝いする?
A. 無理に生まれた年にお祝いする必要はありません。特に1月〜2月生まれの赤ちゃんは、生後間もない時期にあたるため、赤ちゃんとママの体調を最優先に考えることが大切です。そのため、翌年の3月3日に初節句としてお祝いするご家庭が一般的です。
Q3. 雛人形は何歳まで飾る?
A. 雛人形を飾る年齢に、特に決まりはありません。お子さまが大人になってからも飾り続けるご家庭は多く、結婚後も実家で飾ったり、嫁ぎ先に持って行ったりと、形はさまざまです。大切なのは年齢にとらわれることではなく、毎年、お子さまの健やかな成長と幸せを願って雛人形を飾る気持ちといえるでしょう。
Q4. 姉妹がいる場合、雛人形はどうする?
雛人形は、一人ひとつ用意するのが基本とされています。姉妹それぞれに用意できるのが理想ですが、スペースやご予算の都合で難しい場合もあります。
その場合は、ひとつの雛人形を姉妹で共有し、次女以降には市松人形やつるし飾り、名入れ商品などを贈る方法もあります。ご家庭の事情に合わせて、無理のない形を選ぶことが大切です。
どの形であっても、一人ひとりの成長と幸せを願う気持ちが何より大切。家族で相談しながら、納得のいく選択をしてくださいね。
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Q5. 食事会を開かないといけない?
A. 必ずしも食事会を開く必要はありません。家族だけで静かにお祝いするのも、とても素敵な形です。大切なのは形式ではなく、赤ちゃんの負担にならないこと。体調やご家庭の状況に合わせて、無理のない形でお祝いすれば大丈夫です。
Q6. 初節句の神社参りは必要?
A. 必須ではありませんが、神社やお寺で祝詞をあげてもらい、健やかな成長を願うご家庭もあります。地域によって風習が異なるため、気になる場合は事前に確認しておくと安心です。
ふらここの雛人形で迎える特別な初節句

ふらここの雛人形は、赤ちゃんのようなふっくらとしたかわいらしいお顔が特徴。初節句を迎える女の子にぴったりの優しい表情のお人形。
コンパクトなサイズでマンションやアパートでも飾りやすく、リビングやダイニングなど家族が集まる場所に気軽に飾れる。
衣装は上質な素材を使用し、伝統的な技法で丁寧に作られている。モダンな色使いや木目調の飾り台など、現代のインテリアにも合うデザインが豊富。親王飾り、ケース飾り、立雛など、飾り方のバリエーションも多彩で、ご家庭のスペースや好みに合わせて選べる。
一生に一度の初節句だからこそ、長く大切に飾れる上質な雛人形を選びたい。ふらここの雛人形なら、毎年飾るたびに娘の成長を実感でき、家族の大切な思い出になる。
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まとめ
女の子の初節句は、赤ちゃんが生まれて初めて迎える桃の節句(3月3日)。
雛人形を飾り、祝い膳を囲みながら、娘の健やかな成長と幸せを願う、日本ならではの大切な行事です。平安時代から続く伝統を受け継ぎつつ、現代ではそれぞれのライフスタイルに合わせた自由な形でお祝いできるようになっています。
準備は12月頃から少しずつ始め、雛人形の購入や祝い膳の手配、招待客の調整、赤ちゃんの衣装選びなどを計画的に進めると安心です。当日は予定を詰め込みすぎず、赤ちゃんのペースを最優先に、無理なく楽しむことが何より大切です。
ちらし寿司やはまぐりのお吸い物といった伝統料理には、娘の幸せを願う意味が込められています。記念写真を撮り、家族で食事を囲み、成長を喜び合う時間は、きっと一生の宝物になるでしょう。
人形工房ふらここの雛人形は、赤ちゃんのようにふっくらとしたやさしいお顔と、コンパクトで飾りやすいサイズが特徴。上質な作りで、毎年大切に飾り続けることができます。
初節句という特別な日に、心を込めて選んだ雛人形とともに、お子さまの明るい未来を願ってみてください。
1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。



