五月人形の一種である大将飾においては、金太郎や桃太郎といった歴史上・伝説上の英雄が定番のモチーフとなっています。一方で「牛若丸」や「弁慶」をモデルとしたものも人気がありますが、そもそも「牛若丸」や「弁慶」はどのような人物なのか、なぜ五月人形に取り入れられているのかなどと、気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は「牛若丸」と「弁慶」に焦点を当て、歴史的な背景や人物像について詳しくまとめました。さらに五月人形のモチーフとして人気の理由や、ふらここでご用意している「牛若丸」と「弁慶」モチーフの大将飾もご紹介いたします。
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童謡『牛若丸』にも登場する「牛若丸」と「弁慶」
「牛若丸と弁慶」と聞くと、童謡の『牛若丸』を思い浮かべる方もいるかもしれません。かつて学校唱歌としても用いられた童謡で、源義経(牛若丸)と弁慶の出会いのシーンが歌われています。
『牛若丸』 作詞・作曲:不詳 1. 2. 3. |
上記の歌詞では牛若丸と弁慶が京都の五条大橋の上で出会い、橋上で激闘を繰り広げた末に弁慶が降参する様子が表現されています。「実際はまったく別の場所で出会った」「出会ってすぐに戦い、決着がついたわけではない」といった説もありますが、両者が平安時代の最末期にめぐり逢い、激動の時代を最前線で戦った戦友であることは間違いありません。
二人の功績は時代を超えて語り継がれており、日本を代表する英雄として親しまれています。
実際の「牛若丸」と「弁慶」の人物像をチェック
ここでは、「牛若丸」と「弁慶」の人物像に注目してみましょう。それぞれの特徴を把握しておくことで、牛若丸や弁慶をモチーフにした大将飾を選ぶ際の参考になります。
・牛若丸とはどんな人?
牛若丸は、平安時代を生きた武将・源義経の幼名です。彼は河内源氏の棟梁である源義朝(みなもとのよしとも)の九男として生まれ、父の死後に京都の鞍馬寺(くらまでら)に預けられます。
のちに平氏打倒の兵を挙げた兄・源頼朝に加勢し、一ノ谷・屋島・壇ノ浦の合戦を経て平氏を滅ぼすことに成功。源頼朝による鎌倉幕府創設を最前線で導いた、武術に優れた聡明な人物として知られています。
・弁慶とはどんな人?
弁慶は平安時代末期を生きた僧衆(僧兵)で、本名を「武藏坊弁慶」、幼名を「鬼若」といいます。もともとは比叡山で武芸を磨いていましたが、義経との打ち合いに敗れてからは彼の家来となり、源平合戦の際にも数々の功績を挙げました。
その人並み外れた武力から、「怪力無双の荒法師」として語り継がれる人物です。
「牛若丸」や「弁慶」モチーフの五月人形が人気の理由は?
牛若丸や弁慶が五月人形のモチーフとして人気の理由としては、両者が歴史を大きく動かした偉大なる人物であることが挙げられます。「牛若丸のように目標に向かって突き進み、成功を収めてほしい」「弁慶のように強くたくましく、人の役にも立てるような人間になってほしい」など、お子さまの将来への想いを込めて選ぶ方が多い印象です。
また、牛若丸においては「絶世の美少年だった」という説もあり、美形のお人形が多いことも人気の理由であると考えられます。
ふらここの五月人形の「牛若丸」と「弁慶」
ふらここでは、「こんな五月人形が欲しかった!」と喜んでいただけるようなおしゃれ&コンパクトな商品を種類豊富に取り揃えております。ここでは「牛若丸」と「弁慶」をモチーフにした大将飾を1点ずつピックアップし、それぞれの特徴やおすすめポイントをまとめました。
・健(牛若丸) / すこやか(うしわかまる)
商品名:健(牛若丸)/ T-000022500
サイズ:横幅40cm×奥行28cm×高さ27cm
価 格:99,800円(税込109,780円)
~商品の特徴~
勇ましさのなかに可愛らしさも感じられる、牛若丸モチーフの大将飾です。名匠である京都十三代目・譽田屋勘兵衛(こんだやかんべえ)が手がけたお衣装には「英知」を象徴するフクロウの柄をあしらい、牛若丸の聡明さも表現いたしました。
兜はお人形の雰囲気に合わせて落ち着いた色味で統一し、素材やデザインにもこだわった力作です。飾り台やお屏風には白木を用いてナチュラルな印象に仕上げているため、お部屋のテイストを選ばずに取り入れていただけます。
https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/T-000022500
・陸(幼弁慶) / りく(おさなべんけい)
商品名:陸(幼弁慶)/ T-000023000
サイズ:横幅40cm×奥行29.5cm×高さ29.5cm
価 格:99,500円(税込109,450円)
~商品の特徴~
弁慶の幼い姿をモチーフにした、高級感あふれる大将飾です。お衣装とお屏風には喜びや品位の象徴である「鶴」の柄を施し、「健やかに成長して大きく羽ばたくように」という親御様の願いを込めました。
凛々しい表情の弁慶が弓矢を握りしめている様子からは、意志の強さや力強さを感じられます。全体的に淡いブルーやゴールド、ホワイトを基調とした上品な雰囲気なので、シックな印象の五月人形をお探しの方におすすめです。
https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/T-000023000
牛若丸や弁慶モチーフの五月人形に「お子さまへの想い」を込めて…
平安の歳末期という激動の時代に、最前線で活躍した牛若丸と弁慶。昔から五月人形における定番モチーフとして親しまれており、「こんな風にたくましく育ってほしい」とお子さまの将来を思い描きながら選ぶご家庭も少なくありません。
ふらここでは今回ご紹介した大将飾をはじめ、兜飾や鎧飾の五月人形をバリエーション豊かに取り揃えております。お好みのテイストかどうかはもちろん、モチーフとなっている歴史上・伝説上の人物の人柄や功績、そして「込められた願い」にも注目しながら、お子さまにぴったりなタイプを見つけてみてください。
ふらここBlogでは、 五月人形同士の「兄弟(姉弟)コーディネート」をご紹介しています。よろしければ見てみて下さい。https://www.furacoco.co.jp/blog/2024/6003
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1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。
