2026年11月6日

五月人形

【2027年版】武者人形とは?五月人形・大将飾との違いや意味、種類・選び方を解説

5月5日の端午の節句に飾る「武者人形」。五月人形を探しているなかで目にして、「兜飾や鎧飾とは何が違うの?」「大将飾も武者人形なの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

武者人形は、武者姿の子どもや、金太郎・牛若丸などの人物を表した五月人形です。勇ましい印象のものだけでなく、近年は赤ちゃんのような愛らしい表情や、現代のインテリアに馴染みやすいデザインも増えています。

この記事では、武者人形とはどのような五月人形なのか、込められた意味や種類、兜飾・鎧飾との違い、選び方まで詳しく解説します。

初節句を迎えるお子さまに、どんな五月人形を選ぼうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

武者人形とは?端午の節句に飾る五月人形のひとつ

武者人形とは、武者姿の子どもや、歴史・昔話などに登場する英雄を表現した人形のことです。

5月5日の端午の節句に飾る「五月人形」のひとつとして、古くから親しまれてきました。金太郎や桃太郎、牛若丸、鍾馗(しょうき)などをモチーフにしたものも見られます。

兜飾や鎧飾が「武具」を中心に飾るのに対し、武者人形はお顔や姿のある「人物」を中心に楽しめることが大きな特徴です。

お子さまにどこか似ている表情を探したり、人物に込められた意味から選んだりできるため、「わが子らしい五月人形を選びたい」というご家庭にも向いています。

武者人形にはどんな意味・願いが込められている?

端午の節句に飾る五月人形には、お子さまの健やかな成長や幸せを願う意味が込められています。

五月人形のなかでも、兜や鎧にはもともと身を守る防具であったことから「わが子を災いから守ってほしい」という願いが、大将飾にはお子さまの厄を引き受ける身代わりとしての意味があるとされています。

また、武者人形には人物ごとの物語やイメージも重ねられています。

「元気でたくましく育ってほしい」「思いやりのある子になってほしい」「賢く聡明に成長してほしい」など、ご家族がお子さまに託したい願いから選べることも、武者人形ならではの魅力です。

武者人形・五月人形・大将飾の違いとは?

「武者人形」「五月人形」「大将飾」は似た場面で使われる言葉ですが、意味は少し異なります。

五月人形は、端午の節句に飾る人形や兜・鎧などを含めた総称です。屋内に飾る五月人形は、主に「大将飾」「兜飾」「鎧飾」の3種類に分けられます。

一方、「武者人形」は武者や英雄などの人物を表した人形を指す言葉です。

現在は「大将飾」と近い意味で武者人形という言葉が使われることもありますが、金太郎や牛若丸などを題材にしたものまで広く武者人形と呼ぶ場合もあり、名称や分類は人形店・メーカーなどによって異なることがあります。

つまり、「五月人形」という大きなカテゴリーの中に、お人形を中心とした「大将飾」や「武者人形」がある、と考えるとわかりやすいでしょう。

五月人形全体の種類については、「五月人形の種類について知ろう!」でも詳しく解説しています。

武者人形と兜飾・鎧飾の違い

武者人形と兜飾・鎧飾の大きな違いは、飾りの中心となるものです。

武者人形や大将飾は、お顔のある「お人形」が主役。表情や衣装、手に持っている道具などに個性があり、お子さまに似たお顔や、ご家族の好みに合わせて選びやすいことが特徴です。

一方、兜飾は兜、鎧飾は全身の鎧を中心に飾ります。金属部分の細工や縅糸(おどしいと)の色合いなど、武具ならではの凛々しさや力強さを楽しめます。

どちらが優れているということではありません。

「かわいらしく親しみやすい雰囲気が好き」「お人形らしさを楽しみたい」という方には武者人形・大将飾が、「端午の節句らしい力強さを重視したい」という方には兜飾や鎧飾が向いているでしょう。

武者人形にはどんな種類がある?代表的な3タイプを紹介

ひと口に武者人形といっても、その姿やモチーフはさまざまです。

お子さま自身を思わせる子供大将から、昔話でおなじみの金太郎、歴史上・伝説上の英雄まで、それぞれ異なる魅力があります。

ここでは、代表的な3タイプをご紹介します。

子どもの武者姿を表現した「子供大将」

子供大将とは、幼い子どもが兜や武具を身につけた姿などを表した武者人形です。

勇ましい装いをしていながら、ふっくらとした頬や幼い表情など、子どもらしい愛らしさを楽しめることが魅力。初節句を迎えるお子さま自身に重ねながら選びやすいタイプです。

近年は凛々しさだけでなく、やさしく朗らかな表情の大将飾も見られ、リビングなど日常の空間にも取り入れやすくなっています。

たとえば、こんな武者人形があります|「慶(けい)」

ふらここの「慶(けい)」は、可愛らしい赤ちゃん顔でありながら、どこか頼もしさも感じられる子供大将です。

手には、災いを振り払い幸せな暮らしを願う「破魔矢」を持ち、「友達思いの優しい子に育ってほしい」という願いを込めています。水引で表現した爽やかな水色の兜とナチュラルな飾り台も、現代のお部屋に馴染みやすいデザインです。

品番 :T-000015800
価格 :¥ 103,500(税込113,850円)
サイズ:横幅35×奥行24.5×高さ24cm

「慶(けい)」の商品詳細を見る

金太郎など昔話・伝承をモチーフにした武者人形

昔話や伝承に登場する人物も、武者人形の定番モチーフです。

なかでも端午の節句と深いなじみがあるのが「金太郎」。力持ちで元気な男の子として知られ、その姿から「元気にたくましく成長してほしい」といった願いを込めて飾られてきました。

親しみやすい物語の人物だからこそ、お子さまが大きくなったときに「このお人形には、こんな願いを込めて選んだんだよ」と伝えやすい点も魅力です。

たとえば、こんな武者人形があります|「絃(いと)」

ふらここの「絃(いと)」は、むっちりとした手足とおかっぱ頭が愛らしい金太郎の大将飾です。

鯉のぼりを一生懸命に掲げる姿に、「正直で誠実な、清らかな心を持った子に育ってほしい」という願いを込めています。

熊が暮らす森をイメージした切り株風の飾り台と、清々しい山並みを描いた屏風も印象的。金太郎の物語の世界が、お飾り全体にやさしく広がります。

品番 :T-000026000
価格 :¥ 101,500(税込111,650円)
サイズ:横幅41×奥行31×高さ31cm

「絃(いと)」の商品詳細を見る

武将・歴史上や伝説上の人物を表現した武者人形

武者人形には、歴史上の人物や、古くから語り継がれてきた英雄をモチーフにしたものもあります。

牛若丸や弁慶、神武天皇、鍾馗などがその一例です。

こうした武者人形は、単に人物の勇ましい姿を表現するだけでなく、その人物の逸話や生き方に「こんな子に育ってほしい」という願いを重ねられることが特徴です。

物語や歴史が好きなご家庭なら、お子さまが成長してから一緒に人物について調べてみるのも、節句の楽しみ方のひとつになるでしょう。

たとえば、こんな武者人形があります|「健(すこやか/牛若丸)」

ふらここの「健(すこやか/牛若丸)」は、五条大橋で武蔵坊弁慶と対峙した逸話でも知られる「牛若丸」をモチーフにした大将飾です。

衣装には、英知を象徴するフクロウの文様をあしらい、「物事のことわりを大切にする、聡明な子に育ってほしい」という願いを込めています。

月を見て跳ねるうさぎを描いた丸みのある屏風と、温もりを感じる白木調の飾り台が、伝統的な牛若丸のモチーフをやさしく現代的に見せてくれます。

品番 :T-000022502
価格 :¥ 103,500(税込113,850円)
サイズ:横幅40×奥行28×高さ27cm

「健(すこやか/牛若丸)」の商品詳細を見る

昔と今でどう違う?武者人形のデザインの変化

「武者人形」と聞くと、勇ましい表情で甲冑を身につけた人形を思い浮かべる方も多いでしょう。

もちろん、昔ながらの力強く凛々しい武者人形も大切に受け継がれていますが、現在ではデザインの幅が大きく広がっています。

赤ちゃんのようなやわらかな表情のお人形や、白木・木目を生かしたナチュラルな飾り台、淡くやさしい色合いの衣装など、現代のインテリアに合わせやすい武者人形も選べるようになりました。

マンションやアパートなど、飾るスペースが限られた住まいでは、キャビネットや棚の上にも置きやすいコンパクトな五月人形も選択肢のひとつです。

伝統的な「子どもの健やかな成長を願う」という意味はそのままに、今の暮らしや家族の好みに合わせて選べるようになっているのが、現代の武者人形の特徴といえるでしょう。

武者人形の選び方|後悔しないための5つのポイント

武者人形は、お顔やモチーフ、サイズ、デザインなどによって印象が大きく変わります。

毎年飾る節句人形だからこそ、次の5つのポイントを意識しながら、ご家族が長く愛着を持てるものを選びましょう。

1.お顔・表情で選ぶ

お人形が主役となる武者人形では、特に大切にしたいのが「お顔」です。

凛々しいお顔、やさしいお顔、赤ちゃんらしいあどけないお顔など、表情によってお飾り全体の雰囲気も変わります。

「どこかわが子に似ている」「この表情を見ると自然と笑顔になる」と感じられるお人形を選ぶのもおすすめです。

2.込めたい願いやモチーフで選ぶ

武者人形には、人物や持ち物などにさまざまな意味が込められています。

元気でたくましい金太郎、聡明さを感じさせる牛若丸など、人物のイメージから選ぶのもひとつの方法です。

「明るく育ってほしい」「人にやさしい子になってほしい」など、わが子の未来を思い浮かべながら選べば、より特別な一体になるでしょう。

3.飾る場所・サイズで選ぶ

購入前には、五月人形をどこに飾るのかを決め、横幅・奥行・高さを測っておきましょう。

特に見落としやすいのが奥行です。横幅だけで判断すると、実際に飾ったときに棚からはみ出してしまうこともあります。

リビングのキャビネットやサイドボードなどに飾りたい場合は、30~40cm台程度のコンパクトな大将飾も選択肢になります。

4.衣装・兜・台屏風のデザインで選ぶ

武者人形は、お顔だけでなく衣装や兜、屏風、飾り台まで含めてひとつのお飾りです。

伝統的な和の雰囲気を楽しみたいのか、それとも木目や淡い色を基調にしたモダンな雰囲気が好みなのかを考えてみましょう。

普段過ごすリビングに飾る場合は、家具や床の色などインテリアとの相性も確認しておくと、毎年気持ちよく飾れます。

5.飾りやすさ・しまいやすさで選ぶ

五月人形は一度飾って終わりではなく、毎年出して楽しむものです。

そのため、お飾りの部品数や飾り付けのしやすさ、収納時にどのくらいのスペースが必要になるかも確認しておきましょう。

また、長く大切に飾るためには、修理やメンテナンスなど購入後のアフターサービスも選ぶ際のポイントになります。

五月人形全体の選び方については、「五月人形の選び方|男の子の初節句で後悔しない7つのポイント」もあわせてご覧ください。

武者人形はいつからいつまで飾る?飾り方としまい方

武者人形を含む五月人形は、春分の日頃から4月中旬頃までを目安に飾り始めると、端午の節句までゆっくり楽しめます。

ただし、「必ずこの日に出さなければいけない」という厳密な決まりはありません。ご家庭の都合に合わせて、余裕のある日に飾って問題ありません。

飾る場所は、直射日光が長時間当たる場所や湿気の多い場所を避けましょう。家族が集まるリビングなど、日々お人形を眺められる場所もおすすめです。

5月5日を過ぎたら、天気がよく湿度の低い日を選んでしまいます。ホコリなどをやさしく落とし、湿気を避けて保管することが、長くきれいに飾るポイントです。

武者人形の価格相場は?

武者人形・大将飾の価格は、サイズやお人形の作り、衣装の素材、兜、飾り台、屏風などによって大きく異なります。

一般的な大将飾では、5万円~20万円程度がひとつの目安です。専門店で品質にもこだわって選ぶ場合は、10万円以上の商品も多く見られます。

ただし、「大きいほどよい」「高価なほどよい」というものではありません。

毎年飾りたいと思えるお顔やデザインか、わが家の飾る場所に合っているか、長く大切にできる品質かといった点も含めて選ぶことが大切です。

五月人形全体の価格について詳しく知りたい方は、「五月人形の相場と選び方!ふらここのおすすめ商品もご紹介」も参考にしてみてください。

愛らしい武者人形なら、ふらここの大将飾もチェック

武者人形というと「勇ましくて少し怖そう」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

ふらここの大将飾は、赤ちゃんのようなふっくらとした頬や、やさしく親しみやすい表情が特徴です。

「慶」「絃」「健」のように、お人形ごとに異なる願いや物語が込められているため、「どんな子に育ってほしいかな」と、ご家族でお子さまの未来を思い描きながら選ぶことができます。

また、コンパクトなサイズや、木目・白木などを取り入れた台屏風も多く、現代のリビングやマンションにも取り入れやすいデザインです。

かわいらしさだけでなく、上質な素材や職人の手仕事にもこだわりながら、長く大切に飾れる五月人形をおつくりしています。

ふらここの五月人形・大将飾をもっと見る

武者人形についてよくある質問

武者人形と五月人形は同じものですか?

同じ意味ではありません。

五月人形は、端午の節句に飾る兜飾・鎧飾・大将飾などを含めた総称です。そのうち、武者や英雄などの「人物」を表現したお人形を武者人形と呼びます。

武者人形と大将飾は同じものですか?

現在では、武者人形と大将飾が近い意味で使われる場合があります。

ただし、「武者人形」という言葉には、武者姿の子どもだけでなく、金太郎や牛若丸、鍾馗などを表現したお人形まで含まれることもあります。

人形店やメーカーによって呼び方や分類が異なる場合があるため、商品を選ぶ際は名称だけでなく、実際のお人形やセット内容を確認するとよいでしょう。

武者人形は誰が買うものですか?

「父方の祖父母が買う」「母方の祖父母が買う」など、地域によって昔からの風習が残っている場合はありますが、誰が購入しなければならないという絶対的な決まりはありません。

現在では、ご両親が購入したり、両家で費用を分担したりするケースもあります。

初節句を気持ちよく迎えられるよう、ご家族で相談して決めることが大切です。

武者人形を処分するときはどうすればいい?

役目を終えた武者人形を手放す場合は、人形供養を行っている寺社や人形店などに相談する方法があります。

自治体のルールに沿って処分することもできますが、人形はお子さまの成長を願って長く飾ってきたものです。「今まで見守ってくれてありがとう」という気持ちを込めて、ご家庭が納得できる方法を選ぶとよいでしょう。

古い武者人形は買取してもらえる?

武者人形によっては、買取業者や古美術品を扱う専門店で査定してもらえる場合があります。

買取の可否や価格は、作者、年代、保存状態、付属品の有無などによって異なります。価値がわからない武者人形を手放す場合は、処分する前に専門業者へ相談するのもひとつの方法です。

まとめ|わが子への願いに合った武者人形を選ぼう

武者人形は、武者姿の子どもや金太郎、牛若丸などの人物を表現した、端午の節句に飾る五月人形のひとつです。

兜飾や鎧飾とは異なり「お顔」があるため、お子さま自身を重ね合わせたり、人物の物語にわが子への願いを託したりできることが大きな魅力です。

選ぶ際は、

・お顔や表情
・人物やモチーフに込められた願い
・飾る場所に合ったサイズ
・衣装や台屏風のデザイン
・飾りやすさ、しまいやすさ

などを比べてみましょう。

昔ながらの勇ましい武者人形はもちろん、現在では赤ちゃんのように愛らしいお顔や、インテリアに馴染むナチュラルなデザインなど、選択肢も豊富です。

端午の節句は、お子さまの健やかな成長を願う大切な行事。

ご家族の「こんな子に育ってほしい」という想いを重ねながら、毎年飾ることが楽しみになる武者人形を見つけてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋