5月5日の端午の節句に、男の子の健やかな成長を願って飾る「五月人形」
種類が豊富で選ぶ楽しみがある反面、「どんな五月人形を選んだらいいのかわからない」とお悩みの方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、今回は五月人形の種類をご紹介するとともに、それぞれの特徴や魅力について詳しく解説します。さらにはおしゃれ&コンパクトなふらここのラインナップから、特におすすめしたい商品をセレクトしました。一生に一度の大切な贈り物をじっくりと吟味して選びましょう。
内飾りと外飾りの違い
五月人形には内飾りと外飾りがあり、どちらも男の子の健やかな成長への願いを込めて飾ります。
屋内に飾る五月人形を「内飾り」といい、内飾りである兜飾や鎧飾は、身を守る防具としての役目から、男の子を守る象徴として親しまれてきました。また、大将飾は男の子の厄(やく)を払うための身代わりとして飾ります。
そして、鯉のぼりや武者絵幟など屋外に飾るタイプは「外飾り」と呼ばれ、「登竜門伝説」などから、立身出世を祈願する意味合いがあります。
五月人形(内飾り)の種類は大きく分けて3種類
五月人形の内飾りには、主に「兜飾」「大将飾」「鎧飾」の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
いろいろな種類がありますが、基本的には全て男の子の健康と幸福を祈願したものであることに変わりはありません。お好みのテイストやお部屋との相性などを考慮しながら、ぜひお気に入りのひとつを見つけてください。
以下にそれぞれの種類について、その特徴を紹介したいと思います。
①兜飾
兜飾は、兜を中心としたシンプルな五月人形で、最も多くの家庭に飾られているタイプの五月人形になります。古来は身を守る武具として用いられていたことから、男の子を病気や災厄から守る意味合いが込められています。
サイズとしては実際に着用可能な大きなものから、ちょっとしたスペースに設置できるコンパクトなものまで種類も豊富です。デザインのバリエーションも充実しており、なかには有名な戦国武将がモチーフになっているタイプも見られます。

商品名:若葉色に昇龍の兜(収納タイプ)/ K-000610200
サイズ:横幅36×奥行28×高さ45cm
価格:¥ 112,000(税込123,200円)
~商品の特徴~
やわらかい緑色の縅糸(おどしいと)で仕上げた、おしゃれな兜飾。
小さすぎず存在感のある兜は、鍬形を差し込む鍬形台や吹き返しの装飾金具など、女性の装身具と同じ技法で繊細な細工がほどこされており、作者の名匠・総州 英凛(そうしゅう えいりん)による技巧が惜しみなく発揮されています。
ナチュラルな木目調の収納箱に、ツヤのあるグラデーションの線表現で描かれた昇龍は、迫力がありながらもやさしいタッチで厳めしすぎず雅やかな印象で、お住まいのインテリアにも馴染みます。
②大将飾
「大将飾」は、お人形がメインの五月飾りです。一般的には、戦に向かう武士の装いがモチーフになっているものが多いですが、ふらここではやわらかい表情のかわいらしいお人形を多数ご用意しています。大将飾は、男の子の厄(やく)を払うための身代わりとして飾りますが、「すくすくと健やかに大きく成長してほしい」「健康で元気に育ってほしい」などの願いが込められています。
お人形のデザインや雰囲気は多種多様で、なかには「鍾馗」と呼ばれる少し怖いお顔だちのお人形も。とはいえ近年は子どもの姿をした優しい印象のものが好まれていて、ふらここでもかわいいお顔だちの大将飾を豊富に取り揃えています。

商品名:夢/ T-000011102
サイズ:横幅35×奥行27×高さ29cm
価格:90,900円(税込99,990円)
~商品の特徴~
爽やかな青空の下、元気にいっぱいに遊ぶ愛らしい男の子。伊達 政宗の兜をかぶって凛とたたずむ、可愛らしい大将飾です。
風薫る五月の青空の下で遊ぶ男の子をイメージしたお人形には、わが子への健やかなる成長の願いが込められています。手には邪気を払う縁起ものとされる破魔弓を持ち、可愛らしく上品さを感じさせるお人形。お衣装には、格調高い京都・西陣織の琳派名物裂を着せて、鯉のぼりと菖蒲の飾りを添えた、おしゃれな五月人形です。
お屏風には青空をイメージした和紙を使用し、その上に金粉をほどこすことで爽やかかつ上品に仕上げられています。ナチュラルな色味の飾り台と屏風はお部屋のインテリアに馴染み、コンパクトサイズなので飾り場所を選びません。
③鎧飾
鎧飾は、兜と鎧をセットで飾るタイプの五月人形です。鎧飾も兜飾と同様に身を守る武具であることから、「男の子の身を守る=健康を祈る」という意味があります。
鎧のなかには大きなサイズで迫力満点のものもありますが、近年では設置場所を選ばず省スペースで飾れるコンパクトな鎧飾が好まれています。ふらここでもコンパクトサイズの鎧飾を多数ご用意していますので、スペースの確保が難しいご家庭でも取り入れていただきやすいと思います。

・消金緋色々糸縅の鎧(けしきんひいろいろいとおどしのよろい)
商品名:消金緋色々糸縅の鎧/ Y-000330500
サイズ:横幅30×奥行27×高さ31cm
価格:¥ 99,990(税込109,989円)
~商品の特徴~
柔らかな黄色のグラデーションに、一本すっと入った紺色のラインが引き締まった印象を与える鎧飾。
コンパクトサイズながらも、古の時代に武士が着用した鎧を精巧に再現したミニチュア版として、名匠・総州 英凛(そうしゅう えいりん)が手づくりで仕上げた本物志向の鎧飾です。金具部分はつや消しで仕上げ、光沢を抑えつつ上品な輝きを放ちます。
飾り台・屏風は落ち着いたウォルナット調。全体的に落ち着いた印象ながら、花飾りや太刀飾りを合わせた華やかなセットです。
便利な「収納飾」や「ケース飾」にも注目!
五月人形には、飾り台の上に兜やお人形を飾る「平飾り」が多く見られますが、飾り付けや収納の際に便利な「収納飾」や「ケース飾」も存在します。飾る場所や収納スペース、見た目の印象などを考慮して、ご自宅にぴったりなタイプを選びましょう。
収納飾
「収納飾」とは、飾り台が収納箱になっているタイプのこと。高床になっているため見栄えがする、お人形や付属品を収納箱にしまえるため整理がしやすいといったメリットがあります。
※ふらここでは「収納タイプ」と記載されている商品が収納飾に該当します。

商品名:紺碧に菊唐草の兜(収納タイプ)/ K-000610100
サイズ:横幅36×奥行28×高さ45cm
価格:¥112,000(税込123,200円)
~商品の特徴~
広い海原を思わせる紺碧色の糸の色目があでやかな、おしゃれな兜飾。爽やかで無骨さがなく、すっきりとした印象です。
兜を装飾する金具は、女性の装身具と同じ技法で作られており、作者の名匠・総州 英凛(そうしゅう えいりん)による技巧が惜しみなく発揮されています。
飾り台(収納箱)と屏風には、「無病息災」を象徴する菊の絵柄を描きました。ナチュラルな木目調の収納タイプの兜飾で、お部屋のインテリアにもよく馴染みます。
ケース飾
「ケース飾」は、五月人形をガラス製やアクリル製のケースの中に飾るタイプ。ケースの大きさ分は場所を取ってしまうため、収納に余裕がある家庭向きであるという側面があるものの、ホコリなどがお人形や付属品に付着しにくいため、お手入れしやすい点が大きな魅力です。また、ケースに入った五月人形であれば、ペットに猫がいるご家庭でも安心です。
※一般的なケース飾にはお人形や付属品がケース内に固定されているものが多いですが、ふらここのケース飾はケースとお人形を別々に収納するタイプです。お子さまとご一緒に五月人形を飾るひとときが、楽しい思い出として記憶に残ることでしょう。
商品名:陽(組み立てケース入)/ T-000022001
サイズ:横幅40×奥行27×高さ33cm
価格:¥116,500(税込128,150円)
~商品の特徴~
鯉のぼりで無邪気に遊ぶ元気いっぱいな男の子。羽織には”平和”と”幸福”を象徴する「鳳凰(ほうおう)」の文様をあしらい、兜は名匠・総州 英凛(そうしゅう えいりん)氏の手によって精緻な細工が施されています。
家型のアクリルケースは、コンパクトに収納できる組み立て式。温もりのある木目調で仕上げ、飾り付けもとても簡単です。背景に描かれた魔よけの虎が、”お子様の健やかな成長”を見守ります。
その他のタイプ紹介
着用兜
お子様が実際に直接被ることができる兜飾りです。兜を被ること考慮して、軽量につくられています。そのため、ご家族で記念撮影などをするのにも向いています。
外飾り
・鯉のぼり
大空を泳ぐ鯉のぼりには、「立身出世」と「健康的で強く育つように」との2つの願いが込められています。緋鯉や真鯉などカラフルな鯉で家族を表すスタイルも多く一般的となっています。
・のぼり旗
のぼり旗は、「強く勇ましい子どもに育ってほしい」という願いが込められており、家紋や名前を入れたものや有名武将の勇ましい姿を描いた武者絵をはじめ、さまざまな絵柄があります。
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【違いは飾る場所】五月人形 内飾りと外飾りってなんのこと?
近年はマンション住まいの方が増えたことや、外飾りを飾るのは手間が掛かることから、このような大きな鯉のぼりやのぼり旗を見かける機会も少なくなりました。
特に都市部では内飾りだけを飾ったり、鯉のぼりはベランダに飾れるタイプの小さな鯉のぼりや屋内に置けるタイプが選ばれる傾向が強くなっています。
ふらここには、室内タイプの様々なタイプの鯉飾りがたくさん!こちらも是非チェックしてみてください。
お気に入りの種類(兜飾・大将飾・鎧飾)の中からとっておきの一品を
このように様々な種類がある五月飾りですが、基本的には全て男の子の健康と幸福を祈願したものであることに変わりはありません。近年の流行としては、いずれの種類においても「コンパクトで可愛らしいもの」を選ぶご家庭が増えています。
五月人形は、種類はもちろんお選びいただくメーカーによっても印象が大きく異なります。お子さまの雰囲気やご自宅のインテリア、ご予算などを考慮しながら、毎年の端午の節句が待ち遠しくなるようなお気に入りのタイプを探してみてください。
おしゃれでコンパクトな五月人形をお探しの場合は、ぜひふらここの五月人形を検討されてみてはいかがでしょうか。どの種類も棚の上などちょっとしたスペースに飾りやすく、高級感あふれる素材やデザインがワンランク上の空間を演出してくれるます。
1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。
