投稿日:2021年8月20日 更新日:2023年8月8日

雛人形 五月人形

イベントいっぱい!子供が生まれてから1歳までのお祝い行事まとめ

日本では古くから「節目」の行事を大切にする風習があり、赤ちゃんが生まれてから1歳になるまでの間にもさまざまなお祝い行事が存在します。どの行事もお子さまの健康と成長を願う大切なものなので、産後の忙しさのなかで忘れることのないよう早めにスケジュールを押さえておくと安心です。

そこで、今回は子どもが生まれてから1歳になるまでに行うお祝い行事をまとめました。実施するタイミングや意味、必要なものについて詳しくご紹介するので、予定を立てる際や事前準備の参考にしてみてください。

 

\ スケジュールを押さえてお気に入りの雛人形・五月人形をゲット♡ /

赤ちゃんが生まれたら必見!どんなイベントが待っているの?

地域やご家庭の慣習などによって異なるものの、赤ちゃんが1歳の誕生日を迎えるまでの間には以下のようなお祝い行事を行うケースが一般的です。

1.生後7日 「お七夜(おしちや)」

「お七夜」は、赤ちゃんが生まれてから一番初めに訪れるお祝い行事です。生まれた日を含めて7日目の夜に赤ちゃんの生誕を祝い、命名の儀式を行います。

この習わしは平安時代頃から存在していたと言われていますが、当時は医療技術が発達していなかったことから赤ちゃんの生存率が低い傾向がありました。そこで、無事に7日目を迎えられたことに感謝し、これからの健やかな成長を願う「お七夜」の行事が広まっていったとされています。

「お七夜」では赤ちゃんの枕元に尾頭付きの鯛のお膳を置き、一緒に「頭が早く固まりますように」との願いを込めた石を乗せてお祝いするのが基本です。また、半紙や既製の命名書に赤ちゃんの名前を記し、神棚や仏壇、床の間などに飾って無病息災を願います。

2.生後1ヶ月 「お宮参り」

「お宮参り」は神社に参拝をして赤ちゃんの生誕を報告し、健やかな成長を祈るお祝い行事です。有名な神社にお参りするケースも多く見られますが、赤ちゃんが生まれた土地の産土神(うぶすながみ)に参拝するのが正式なスタイルと言われています。

時期としては男の子なら生後31日目~32日目、女の子なら生後32日目~33日目が良いとされていますが、地域によって異なることもあるため事前に確認しておきましょう。目安としては「お食い初め」を行う生後100日目頃までに、母子の体調や気候、六曜などを考慮して出向くことをおすすめします。

もしもご祈祷を受けたい場合には、事前に受付時間帯や初穂料の金額、予約の必要性などを確認しておくとスムーズです。ちなみにご祈祷を受ける際には「父方の祖母が赤ちゃんを抱っこする」という風習があり、そういった伝統的なしきたりを取り入れつつお参りするのもひとつの良い思い出となります。

〇お宮参りについて詳しくはこちら>

3.生後100日前後「お食い初め」

「お食い初め」は、生後100日前後の赤ちゃんに初めてごはんを食べさせるお祝いの儀式です。「一生食べ物に困りませんように」との願いを込めて5つの祝い膳(尾頭つきの鯛・煮物・赤飯・香の物・汁物)を用意し、使用する膳・椀・箸はこの日のために新調するのがしきたりとされています。

この頃の赤ちゃんはまだ固形物を口にできないため、食べさせるまねをしてお祝いします。ま
た、「石のように丈夫な歯が生えますように」との願いから小石を用意して歯固めの儀式を行ったり、「しわができるまで長生きできますように」と梅干しを添えたりと地域によってさまざまな風習があるので、その土地における習わしについて事前に確認しておくとよいでしょう。

4.生まれて最初の3月3日 初節句「桃の節句(雛祭り)」

赤ちゃんが女の子の場合は、生まれてから初めて迎える3月3日の「桃の節句」に初節句を行います。初節句を迎える際には雛人形を用意し、「わが子の身代わりとなって災いから守ってくれますように」と願いを込めて飾るケースが一般的です。

桃の節句には古くから伝わる伝統的な行事食が存在するため、初節句のお祝い時にぜひ取り入れるとよいでしょう。行事食は地域によっても異なりますが、お祝い膳としては「ちらし寿司」や「はまぐりのお吸い物」、お供え物としては「ひし餅」や「ひなあられ」が定番です。

なお、赤ちゃんが生まれて間もない場合は準備が大変なため、翌年に初節句を行っても問題ありません。産後すぐはほかの行事も多くバタバタしやすい時期なので、無理のないスケジュールを立てることをおすすめします。

〇雛祭り(桃の節句)の歴史についてはこちら>

〇「初節句」のお祝いやお返しのマナーについて詳しく見る>

 

5.生まれて最初の5月5日 初節句「端午の節句(こどもの日)」

赤ちゃんが男の子の場合は、生まれてから初めて迎える5月5日の「端午の節句」に初節句を行います。五月人形や鯉のぼりを飾り、無病息災や立身出世を願ってお祝いするスタイルが基本です。

端午の節句ならではの行事食としては「柏餅」や「ちまき」が定番で、お祝い膳には特に決まりはありません。雛祭りのように「ちらし寿司」のような華やかなお食事を用意するなど、お好みのメニューでお祝いするとよいでしょう。

もしも生まれて間もない赤ちゃんの場合は、「桃の節句」でご紹介したケースと同様に翌年に延ばしても構いません。ギリギリのタイミングですと人気の五月人形は売り切れている場合も多いため、そういった点も考慮しながら初節句の日取りを決めるのもおすすめです。

〇こどもの日(端午の節句)の歴史についてはこちら>

〇「初節句」のお祝いやお返しのマナーについて詳しく見る>

 

6.生後1年 「初誕生(はつたんじょう)」

「初誕生」は、赤ちゃんが初めての誕生日を迎えたことをお祝いする行事です。お祝い膳やケーキなどを用意するとともに、以下のようなイベントを行います。

・一升餅
お子さまの一生になぞらえた「一升餅」をお子さまに背負わせて、「一生食べ物に困りませんように」「一生健やかでいられますように」といった願いを込めてお祝いします。地域によっては「いつか直面する困難を乗り越えられるように」との意味合いから、一升餅の上にお子さまを立たせて踏ませるところもあるようです。

・選び取り
意味を持たせた品物をお子さまの前に並べて、どれを最初に手に取るのかで将来を占う記念イベントです。品物はご自宅にあるお好みのもので構いませんが、代表的な品物と意味合いを以下にご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

そろばん・電卓 商売上手
お金・財布 お金に困らない
はさみ 手先が器用
スプーン・箸 食べ物に困らない・料理上手
辞書 成績優秀
鏡・ブラシ おしゃれ

 

日本ならではの伝統行事を取り入れて、赤ちゃんの健康と成長を願いましょう

赤ちゃんのお祝い行事はご家族にとって大切な思い出となるだけでなく、お子さまの成長を感じる節目でもあります。無事に成長してきたことへの感謝、そして今後の成長を願う気持ちを抱きながら、無理のない範囲で取り入れてみてはいかがでしょうか。

もしも初節句に雛人形や五月人形をお探しの場合は、ぜひふらここのラインナップをチェックしてみてください。素材やデザインにこだわったおしゃれ&コンパクトな商品が豊富に揃っており、「わが子の雰囲気にぴったり!」と喜んでいただけるタイプがきっと見つかります。

ふらここの雛人形一覧はこちら>

ふらここの五月人形一覧はこちら>

\ 「初節句に人形って必要?」と悩んでいる人へ /


この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋