
皆さま「選び取り」をご存じでしょうか?選び取りとは、赤ちゃんの1歳の誕生日に行なうお祝い事のひとつです。
「なんとなく聞いたことはあるけど、実際何をしたらいいのか全然わからない…」赤ちゃんの誕生日を前に、そんな想いを抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、選び取りのやり方や、現代のママたちが注目する今どきのアイデアをご紹介します。選び取りの準備をして、赤ちゃんの1歳の誕生日を楽しくお祝いしましょう。
選び取りとは?1歳の誕生日に赤ちゃんの未来を占う伝統行事
選び取りとは、いくつかのアイテムを赤ちゃんの前に用意して、その子が手にしたアイテムをもとに将来を占う伝統行事で、その多くは赤ちゃんの一升餅を背負わせる儀式とともに行います。赤ちゃんが何を選んだかによって、将来の職業や才能、個性を占うのです。選び取りや一升餅の儀式は、赤ちゃんの1歳の誕生日に行うことが主流です。
選び取りで用意するアイテムは「筆」「ボール」「本」「ハサミ」などがあり、それぞれのアイテムにちなんだ職業や才能をもとに、赤ちゃんの将来を占います。家族で赤ちゃんの成長を祝い、将来の姿に想いを馳せるとても温かい行事なのです。
しかし、「アイテムをたくさんそろえるのも大変」という場合もあるでしょう。その背景から、昨今では選び取りカードを使って行なうのが主流になりつつあります。
選び取りカードは、様々なアイテムが描かれたカードを使って選び取りをするというもの。おしゃれなデザインが市販されていたり、自分で作る用のテンプレート配布もあります。選び取りカードを自作して、赤ちゃんが選んだカードを飾っておくのも素敵ですね。
そのほか、赤ちゃんの1歳の誕生日(ファーストバースデー)のお祝いアイデアは以下の記事も参考にしてみてください。
ファーストバースデー(初めての初誕生日)を迎える我が子へ!素敵な初誕生日を迎えるために知っておきたいこと
それでは、選び取りの定番アイテムとそれぞれの意味をご紹介します。
選び取りで人気のアイテム10選とそれぞれの意味
選び取りをするとき、「これを用意しなければいけない」という決まりはありません。ですが「実際に何を準備するか迷う…」というのもよくあることです。そんな方のために、選び取りの定番アイテム10選をご紹介します。
筆:学者、物書き、イラストレーター
勉学をイメージさせる筆は、赤ちゃんが将来学問の道に進むことを予感させます。また、物語やエッセイなどを書く作家になるという見方もあります。絵筆であれば、画家やイラストレーターになるといった意味を持たせることもできます。
そろばん(電卓): 商売人、計算に強い
計算を意味するアイテムのそろばん(電卓)を選び取った赤ちゃんは、数字に強く、商売がうまくいく未来が訪れるでしょう。
お金(おもちゃ): お金持ち、経済力
お金を準備する場合は、本物でもおもちゃのものでも構いません。お金を選び取った赤ちゃんには、お金に困ることがない未来が訪れるとされています。
ボール: スポーツ選手
サッカーボール、バスケットボール、野球ボール…。ボールにも色々ありますが、これらを選び取った赤ちゃんはスポーツの才能に恵まれ、将来はプロのスポーツ選手になるといわれています。
ハサミ: 器用、デザイナー
手芸や工作を連想させるハサミは、手先の器用さを意味するアイテムです。ハサミを選んだ赤ちゃんは、将来はデザイナーなど衣装づくりに携わる職業につくとされています。ただし、赤ちゃんがけがをしないようにハサミの刃にはじゅうぶん注意してください。
食べ物(おもちゃ): 料理人、食に困らない
食べ物は本物でも、おもちゃでもどちらでも問題ありません。食べ物を選んだ赤ちゃんは将来食に困ることがないとされているほか、料理上手な子に育ち、将来は料理人になるとされています。
本: 作家、研究者
本を選んだ赤ちゃんは、好奇心旺盛で豊富な知識を持ち、将来作家や研究者になるとされています。勤勉な子に育ち、学業でも良い成績を修めることでしょう。
定規: 大きな家、建築関係
ものの大きさを測る定規を選んだ赤ちゃんは、細かなところまでしっかりとよく見る性格に育つと言われています。また建築関係の職に就いたり、大きな家を持つという意味もあります。
楽器: 音楽家
楽器を選んだ赤ちゃんは音楽の才能に優れ、音楽家やミュージシャンなどの職業に就くとされています。おもちゃの楽器や、音が鳴るアイテムを置いてみましょう。
辞書: 知識人
物事を深く調べたり、興味の範囲を広く持つという意味がある辞書を選んだ赤ちゃんは高い知識や教養を持つ知識人になるとされています。
現代ならではのアイテム
多く使われるアイテムをご紹介しましたが、現代ならではの以下のようなアイテムもおすすめです。
スマートフォン:ITに強い
現代では欠かせないスマートフォンを選んだ赤ちゃんは、ITに強い子に育つといわれています。
カメラ:カメラマン
カメラを選んだ赤ちゃんは、カメラマンや映像関係の仕事に就くとされています。スマートフォンの普及により動画配信や写真撮影が手軽になった現代、選び取りのアイテムとして人気を集めています。
現代では選び取りカードが主流になりつつあり、手軽に選び取りを実行することができます。様々なアイテムが描かれた選び取りカードは、デザインや種類も豊富です。
選び取りの準備から本番まで!成功させるためのステップ
ステップ1:アイテムの準備
選び取りで使用するアイテムを準備しましょう。アイテムを準備する場合は身近にあるものを集め、必要であれば購入しましょう。
ステップ2:場所の確保と配置
赤ちゃんが安全に動き回れるスペースを確保し、アイテムを並べます。
写真撮影をするなら、撮影スタジオを利用するのもひとつの手です。
アイテムは「等間隔で」「赤ちゃんの手の届く範囲で」など、状況に合わせて配置してみましょう。
ステップ3:選び取り本番
始める前に赤ちゃんに声掛けをしてあげましょう。「選び取った」と認定する基準を事前に決めておくと、判定がスムーズです。赤ちゃんがアイテムを選び取るまでそっと見守ってあげてください。
1歳の記念として、写真や動画を撮影するのもよいでしょう。赤ちゃんの表情や選び取りをする瞬間が撮影ポイントです。
ただし、赤ちゃんが怪我や誤飲をしないよう十分に注意してください。
もし赤ちゃんが何も選ばなかった場合も無理強いはしないようにしましょう。別の機会に再チャレンジしたり、もう少し大きくなってから遊びとして楽しむといった方法もあります。赤ちゃんのペースに合わせて行いましょう。
選び取りをより楽しむためのアイデアと注意点
家族や友人との共有する
選び取りの様子をSNSでシェアすれば、家族や友人とともに赤ちゃんの成長を感じることができます。遠方に家族が住んでいる場合は、写真や動画を共有して一緒にお祝いするのも良いですね。
選び取り結果を記念に残す
選び取りカードを使えば、カードを飾っておくことで記念に残すことができます。
現在は選び取りカードのデザインが豊富で、インテリアとして飾れるようなおしゃれなデザインのものもたくさんあります。手形アートなどと組み合わせて残せば、より成長を感じられる記念品になるでしょう。
選ぶアイテムの安全性を考慮する
選び取りで使用するアイテムは、赤ちゃんが口に入れても安全な素材のものを選びましょう。
赤ちゃんが怪我をする可能性がある形状のものは避け、選び取りを行なう際は必ず赤ちゃんから目を離さないように注意することが大切です。
無理強いはしない
赤ちゃんのペースや意思を尊重し、プレッシャーを与えないようにしましょう。選び取りは赤ちゃんの成長を祝うあたたかい行事です。もし赤ちゃんがぐずってしまったり、選び取りをすることができなくても、それもまたひとつの思い出になります。
まとめ|自分たちに合ったスタイルで選び取りをしてみよう
赤ちゃんの成長を祝い、将来を占う選び取り。その方法は現代では多様化し、より手軽に行うことも可能になりました。家族にとって、何より赤ちゃんにとって一番合うスタイルで、1歳の誕生日を楽しくお祝いしてみてはいかがでしょうか?
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1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。
