
ペットがいる家庭で雛人形・五月人形を飾る悩み
「雛人形や五月人形はペットがいると飾れないのでは?」と不安に感じる方は少なくありません。
特に猫は高い場所に登ったり、動くものに敏感に反応したりするため、人形を倒してしまうのではと心配になります。
犬も好奇心旺盛な子であれば、匂いを嗅いだり触れたりしてしまうことがあります。
しかし結論として、ペットがいるからといって節句のお祝いを諦める必要はありません。
飾る場所や人形の種類を工夫すれば、ペットがいるご家庭でも安心して節句飾りを楽しむことができます。
実際にマンションやアパートでも、工夫次第で安心して飾っているご家庭は多くあります。
大切なのは「ペットの特性を理解し、環境を整えること」。
お子さまの成長を祝う行事だからこそ、ペットも含めた家族みんなで楽しめる形を見つけていきましょう。
猫や犬が雛人形・五月人形にいたずらしてしまう理由
まず、なぜペットが雛人形や五月人形に興味を示すのか、その理由を理解することが大切です。
行動の背景を知ることで、より効果的な対策が見えてきます。
【理由1:高い場所や新しいものへの好奇心】
猫は高い場所に登る習性があり、雛人形の段飾りや五月人形の飾り台は魅力的な存在に映ります。
また、年に一度だけ飾られる人形は「見慣れない新しいもの」。
好奇心から近づいて確認しようとし、結果として触れてしまうことがあります。

【理由2:動くものへの反応】
雛人形・五月人形の房飾りやつるし飾りなど、揺れるパーツは猫の狩猟本能を刺激します。
猫にとって動くものは「捕まえる対象」として認識されやすく、思わず飛びついたり、前足で触れたりしてしまう原因になります。
【理由3:狭い場所への好奇心】
猫は狭い場所や隙間を好む習性があります。
雛人形の段の間や屏風の裏などは、安心できるスペースのように感じられ、入り込もうとします。
その際に人形や小物に触れてしまい、倒してしまうことがあります。
【理由4:飼い主の注目を集めたい】
飾り付けや写真撮影などで飼い主が人形に集中していると、ペットは「自分にも注目してほしい」と感じます。
その結果、関心を引こうとして人形に近づいたり、触れたりする行動につながることがあります。
【理由5:犬の場合の好奇心や接触】
犬は猫ほど高い場所には登りませんが、匂いを嗅いだり、興味本位で近づいたりすることがあります。
特に尻尾を振った際に人形に当たって倒してしまうケースや、小型犬が飾り台に飛び乗ってしまうケースも見られます。

これらの理由はすべてペットの自然な行動によるものです。
特徴を理解することで、ご家庭に合った無理のない対策が見えてきます。
ペットがいても雛人形・五月人形を安全に飾るための6つの対策
ペットがいても安心して飾るためには、ひとつの方法に頼るのではなく、複数の対策を組み合わせることがポイントです。
ご家庭の環境に合わせて、無理なく取り入れられる方法を選びましょう。
① ケース飾りを選ぶ(最もおすすめ)
ガラスやアクリルケース入りの雛人形・五月人形は、ペットが直接触れることができないため、いたずらや破損のリスクを大きく減らせます。
ホコリも防げるので日々のお手入れも簡単です。
見た目の美しさを損なわず、安全性と鑑賞性を両立できる点で、最もバランスの良い方法といえます。

② ペットが入れない部屋に飾る
ペットが立ち入らない部屋に飾ることで、物理的に距離を取る方法は非常に効果的です。
寝室や来客用の部屋など、普段出入りしない空間があれば安心して飾れます。
ただし、マンションやアパートでは部屋数が限られており、この方法が難しい家庭も多いため、その際は他の対策と組み合わせて工夫することが大切です。
③ 手の届かない場所に飾る
犬の場合は、棚の上やサイドボードなど手の届かない高さに飾るだけでも十分な対策になります。
一方で、猫はジャンプ力があるため、高さだけでなく「飛び移れない位置」を意識することが重要です。
壁面棚など、安全に設置できる場所を選びましょう。
④ サークルやゲートで囲む
ペットサークルやベビーゲートを使って、飾りの周囲を囲う方法も有効です。
特に犬の場合は、物理的に近づけない環境を作ることで安心して飾れます。
コンパクトな雛人形や五月人形であればスペースも取りにくく、リビングでも取り入れやすい現実的な対策です。
⑤ 忌避対策(慎重に)
猫が苦手とする柑橘系やミントなどの香りを利用して、近づきにくくする方法もあります。
ただし香りはペットにとってストレスになる場合もあるため、使用する場合は必ずペット専用の安全な製品を選びましょう。
人形や飾りに直接かけず、周辺に軽く使う程度がおすすめです。
⑥ 飾る期間を調整する
どうしても不安が残る場合は、飾る期間を短くするのもひとつの方法です。
節句の直前だけ飾る、写真撮影のタイミングで出すなど、必要な場面に絞ることでリスクを抑えられます。
無理に長期間飾るよりも、安心して楽しめるスタイルを選ぶことが大切です。
以上のように、大切なのは「完璧を目指すより、無理のない対策を選ぶこと」です。
ご家庭の暮らしやペットの性格に合わせて、安心して続けられる方法を見つけていきましょう。
ペットがいる家庭におすすめの雛人形・五月人形の選び方
ペットがいるご家庭では「扱いやすさ」と「安全性」のバランスを意識した選び方が大切です。
無理なく飾れることが、長く楽しむためのポイントになります。
・ケース飾り
最も安心できる選択がケース飾りです。
ガラスやアクリルのケースに入っているため、ペットが直接触れることができず、倒したり傷つけたりするリスクを大きく減らせます。
さらにホコリも防げるため、お手入れの手間も少なく、美しい状態を長く保てるのも魅力です。
ケースのないお人形でも、ふらここの「組み立て式アクリルケース」を組み合わせれば安心です。

・コンパクトサイズ
横幅30〜50cm程度のコンパクトな雛人形や五月人形は、飾る場所の自由度が高く、ペットの動線を避けた配置がしやすいのが特徴です。
棚の上やサイドボードにも無理なく置けるため、住まいに合わせた工夫がしやすく、インテリアにも自然に馴染みます。
・収納飾り
収納飾りタイプは、飾り台がそのまま収納箱になるため、出し入れがとても簡単です。
ペットがいるご家庭では「短期間だけ飾る」という選択もしやすく、片付けの負担を軽減できます。
限られた収納スペースでもすっきり収まるのも嬉しいポイントです。
・壁掛けタイプ
壁掛けタイプは床や棚に置かないため、ペットが触れる心配がなく、安全性の高い飾り方の一つです。
省スペースで設置できるので、マンションやアパートでも取り入れやすく、空間をすっきり見せながら節句の雰囲気を楽しめます。
ペットがいるご家庭では、「飾りやすさ」「触れにくさ」「片付けやすさ」を意識して選ぶと安心です。
ふらここでは、現代の住まいにもなじみやすいコンパクトな雛人形・五月人形を多くご用意しています。
リビングの棚やサイドボードにも飾りやすく、暮らしの中で無理なく節句を楽しんでいただけます。
【こんなコラムもおすすめ!】
・雛人形を美しくキープ!「ケース飾り」の魅力やふらここのおすすめ商品をご紹介
・マンションでも五月人形は上手に置ける!コンパクトサイズが大人気

ペットと一緒に節句を楽しむアイデア
ペットも大切な家族の一員だからこそ、節句のひとときを一緒に楽しみたいものです。
無理のない範囲で取り入れられるアイデアをご紹介します。
【アイデア1:ペットと記念撮影】
雛人形や五月人形の前で、お子さまとペットを一緒に撮影することで、家族の思い出をより特別なものとして残すことができます。
ペットと一緒に記念撮影をする場合は、雛人形や五月人形に直接触れない距離を保つことが大切です。
人形の前に少し離れて座ってもらったり、撮影時だけ短時間飾ったりすることで、安全に配慮しながら家族の思い出を残すことができます。
【アイデア2:ペット用の節句グッズを取り入れる】
近年では、ペット用の節句衣装や小さな飾りなども増えており、気軽に季節感を楽しめるようになっていますが、ペットが嫌がらない範囲で楽しむことを心掛けましょう。
ペット用衣装の着用を嫌がる場合は無理をせず、近くに小さな季節飾りを置くなど、負担の少ない方法を選ぶと安心です。
【猫ちゃん好きな方向けのふらここ雛人形】
猫をモチーフにした雛人形を選ぶのも、ペットと暮らすご家庭ならではの楽しみ方です。
ふらここでは、猫をあしらった可愛らしい衣装の雛人形もご用意しています。

【アイデア3:ペットの安全を最優先にする】
節句を楽しむうえで最も大切なのは、ペットの安全を守ることです。
小さなパーツや飾りは誤飲のリスクがあるため、手の届かない場所に飾ることが基本となります。
特に犬は口に入れてしまうことがあるため注意が必要です。
無理に近づけず、安心できる距離を保つことを心がけましょう。
ペットがイタズラしてしまったら?
万が一、ペットが雛人形や五月人形にイタズラしてしまった場合は、慌てずに順を追って対応することが大切です。
落ち着いて状況を確認しましょう。
【人形が倒れた・傷ついた場合】
まず最優先で、ペットに怪我がないかを確認します。
人形の破片や小さなパーツによるケガや誤飲がないか、しっかりチェックしましょう。
そのうえで人形の状態を確認し、破損や汚れがある場合は購入店や専門店へ相談するのが安心です。
ふらここでは「お人形病院」にて修理やメンテナンスの相談も可能です。
【ペットを叱らない】
ペットは悪気があってイタズラしているわけではなく、あくまで本能や好奇心による行動です。
強く叱ることでストレスや不安を与えてしまう可能性もあります。
叱るのではなく、「環境をどう整えるか」という視点に切り替えることが大切です。
【次回からの対策を見直す】
今回の経験を踏まえて、より安全な飾り方へ見直していきましょう。
例えば、ケース飾りに変更する、飾る場所を高い位置や別の部屋に変えるなど、具体的な対策を取り入れることで再発防止につながります。
無理のない範囲でできる工夫を積み重ねていくことが安心です。
まとめ
ペットがいるけれど、雛人形・五月人形を飾れるのか不安に感じがちですが、結論としては「工夫次第で安心して飾れます」。
- ぺットがイタズラするのは本能的な行動
- ケース飾りや設置場所の工夫でリスクは大きく減らせる
- コンパクトで扱いやすい人形を選ぶことがポイント
特に、ケース飾りやコンパクトサイズは、現代の住まいにも合い、ペット対策としても非常に優れています。
お子さまの成長を願う大切な行事だからこそ、家族みんなで楽しめる形を選びたいもの。
ペットも含めた暮らしに寄り添いながら、無理のない方法で節句を楽しんでいきましょう。
1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。



