
端午の節句に飾る五月人形のなかでも、特に親しまれている「兜飾」。
近年は、昔ながらの勇ましい兜だけでなく、マンションやリビングにも飾りやすい、コンパクトでおしゃれな兜飾が増えています。一方で、初めて五月人形を選ぶ方からは、「どのくらいのサイズがよい?」「兜飾はいつ出す?」「誰が買うもの?」といった疑問も多く聞かれます。
この記事では、兜飾の意味や選び方、2027年に注目したい最新トレンド、価格相場、飾り方まで分かりやすく解説します。ご自宅の飾る場所やインテリアを思い浮かべながら、ご家族に合った兜の飾りを見つけてみてください。
兜飾(節句兜)とは?端午の節句で飾る意味

兜飾とは、5月5日の端午の節句に、お子さまの健やかな成長を願って飾る五月人形の一つです。「節句兜」や「飾り兜」と呼ばれることもあります。
兜や鎧は、もともと武将が戦いのなかで身体を守るために身に着けていた大切な道具です。そのため、端午の節句の兜飾には「病気や事故、災いから我が子を守ってほしい」という厄除けやお守りの意味が込められています。
ただし、現在の兜飾は、必ずしも勇ましさだけを表現するものではありません。
ふらここでは、淡くやさしい色合いや丸みを感じるデザインを取り入れ、現代の住まいに自然になじむ兜飾を展開しています。お子さまを力強く守ると同時に、家族をそっと見守るような、やさしく親しみやすい世界観を大切にしています。
兜飾の由来をさらに詳しく知りたい方は、関連記事「節句兜(兜飾)を飾る意味と選び方について知ろう」もあわせてご覧ください。
【2027年最新】兜飾選びでチェックしたい5つのポイント

兜飾選びで後悔しないためには、見た目の好みだけでなく、「種類・サイズ・作り・デザイン・価格」の5つを確認することが大切です。
ポイント1:五月人形の種類
五月人形は、大きく次の3種類に分けられます。
●「兜飾」
兜を中心に飾る五月人形です。兜は武将の頭を守る道具であったことから、「病気や災いからお子さまを守ってほしい」という願いが込められています。
●「鎧飾」
全身を守る鎧を中心に飾る五月人形です。お子さまの身体を災いから守り、健やかに成長してほしいという願いを表しています。
●「大将飾」
子どもの姿をしたお人形です。人形には災厄を代わりに引き受けるという意味合いがあり、お子様が元気でたくましく、心豊かに成長してほしいという願いが込められています。
それぞれに異なる魅力がありますが、五月人形といえば「兜飾」を思い浮かべる方も多いでしょう。端午の節句らしさが伝わりやすく、鎧飾よりもコンパクトな商品が多いため、現代の住まいにも取り入れやすいタイプです。
ふらここでは、兜飾に加えて、赤ちゃんのようなかわいいお顔の大将飾もご用意しています。兜と大将飾を並べ、お子さまの成長に合わせて飾りを増やす楽しみ方もあります。
ポイント2:飾る場所に合ったサイズ
マンションやアパートにお住まいの場合は、横幅だけでなく、奥行と高さも確認しましょう。
2026年にふらここで人気を集めた兜飾には、横幅28~42cmほどの商品が多く、リビングの棚やサイドボードにも飾りやすいサイズがそろっています。たとえば「若葉色に昇龍の兜(平飾りタイプ)」は横幅28cm、「白群に菖蒲鯉の兜」は横幅40cmです。
また、飾り台の中に兜や道具をしまえる「兜の収納飾り」や、ほこりや接触を防ぎやすい「ケース入りの兜飾」もあります。
収納タイプは便利ですが、収納箱の高さを含めると平飾りより背が高くなることがあります。飾る家具の横幅・奥行・高さを測りどれくらいのサイズ感が丁度良さそうかを検討してから選ぶと安心です。
ポイント3:素材と職人の作り
兜飾の印象や価格は、兜本体の金具、縅糸(おどしいと)、組紐、飾り台、屏風などの素材によって変わります。
特に確認したいのが、鍬形や吹き返しにほどこされた装飾、糸の色合い、金具の細工です。細部まで丁寧に仕上げられた兜は、コンパクトでも上質な存在感があり、毎年飾る楽しみにつながります。
ふらここの兜飾は、熟練した職人が一つひとつ手作業で製作しています。手仕事ならではの繊細な細工と、現代の暮らしに合うデザインの両方を大切にしています。兜を選ぶ際は価格だけでなく、素材や仕上げにも目を向けてみましょう。
ポイント4:色合い・屏風・デザイン
現在は、兜単体のかっこよさだけでなく、飾り台や屏風を含めてインテリアになじむかどうかも重要な選択基準です。
白やナチュラルな木目を基調とした飾り台、淡い緑や青、ベージュなどのやさしい配色は、北欧風やナチュラルテイストのリビングにも合わせやすいでしょう。
屏風に描かれた龍、鯉、菖蒲、菊などの文様には、それぞれ立身出世や無病息災といった願いが込められています。お部屋との相性に加え、「どのような子に育ってほしいか」という願いから選ぶのも素敵です。
ポイント5:価格と予算
兜飾の価格は数万円で購入できるものから数百万円になるものまで、かなりの幅がありますが、一般的な価格相場は、おおよそ3万円~20万円程度が多くなっています。兜の素材や大きさ、屏風・飾り台・弓太刀の有無などによって価格が変わるため、最初に予算を決めておくと比較しやすくなります。
また、伊達政宗や徳川家康、上杉謙信など、戦国武将をモチーフにした兜飾も人気があります。武将の生き方や兜に込められた意味を知りたい方は、「お好みの武将で五月人形選び!モチーフとして人気の戦国武将とその特徴をご紹介」も参考にしてください。
2027年の兜飾トレンド|コンパクト・おしゃれ・親しみやすさ

2027年の兜飾選びでは、「コンパクト」「おしゃれ」「親しみやすさ」が引き続き大きなキーワードになりそうです。
ふらここが実施した購入者アンケートでも、おしゃれでかわいらしい雰囲気やコンパクトサイズの商品への関心が高まっていることが分かっています。
コンパクトで飾りやすいサイズが定番に
住宅事情や暮らし方の変化により、横幅30~40cm前後のコンパクトな兜飾が選ばれています。
棚やサイドボードの上に飾りやすく、飾り付けや片付けの負担を抑えられることも人気の理由です。兜や道具を飾り台にしまえる収納タイプや、ほこりを防ぎやすい兜ケース飾りなど、暮らしに合わせて選べる種類も増えています。
「勇ましさ」だけでなく「やさしさ」を重視
昔ながらの厳めしく重厚なデザインだけでなく、淡い色合いや丸みのある造形を取り入れた、親しみやすい兜飾も人気です。
ふらここでは、力強い兜の美しさを残しながら、やわらかな色使いや上品な屏風を組み合わせています。赤ちゃんのようなお顔の大将飾と一緒に飾ることで、「毎年会いたくなる五月人形」として楽しめるのも魅力です。
インテリアになじむ配色と屏風
リビングに飾るご家庭が増えたことで、家具や壁、床の色と調和するデザインが重視されています。
ナチュラルな木目、白を基調とした屏風、淡い青や緑の縅糸などを使った兜飾は、和室だけでなく洋室にも自然になじみます。節句らしさは大切にしながら、普段の暮らしの延長で楽しめることが、2027年の兜飾に求められるポイントです。
ふらここの実績から見る兜飾の価格相場

兜飾の価格は、兜本体の素材や大きさ、飾り台・屏風・弓太刀の有無、収納機能などによって変わります。
ここでは、2026年のふらここの商品実績をもとに、価格帯ごとの特徴をご紹介します。
3万円~7万円台
単品で飾れるコンパクトな兜や、シンプルなケース入り兜飾などが中心。
飾るスペースや予算を抑えたい方にも選びやすい価格帯です。
7万円~15万円台
ふらここでも多くの商品がそろう中心的な価格帯です。
職人がていねいに仕上げた兜と、こだわりの飾り台や屏風を組み合わせたセットが多く、品質・華やかさ・飾りやすさのバランスが取れています。コンパクトでおしゃれな兜飾を探している方に、特に比較しやすい価格帯です。
15万円以上
素材や装飾にこだわった兜、大型の鎧飾、豪華な収納飾りなどが含まれます。
細かな彫金や上質な金具、本格的な作りを重視し、工芸品として長く大切にしたい方に向いています。価格だけで判断せず、サイズやセット内容、職人、兜に込められた意味を含めて比較しましょう。
※価格帯は2026年の実績をもとにした目安です。2027年の商品価格や仕様は変更になる場合があります。
兜飾はいつ出していつしまう?2027年の飾る時期

兜飾をいつからいつまで飾るかについて、厳密な決まりはありません。
一般的には、端午の節句の2~3週間前にあたる4月中旬頃から飾り始め、5月中旬頃にしまうご家庭が多いとされています。春分を迎える3月下旬頃から早めに飾り、春のインテリアとして長く楽しんでも問題ありません。
ただし、5月4日に慌てて出す「一夜飾り」は避け、余裕をもって準備するのがおすすめです。片付けるときは、兜や金具に湿気を残さないよう、天気がよく乾燥した日を選びましょう。
購入時期は、商品の選択肢が豊富な前年11月から1月頃が目安です。ふらここでは、2027年の雛人形・五月人形を2026年10月1日に発表し、11月1日13時から販売を開始する予定です。人気の兜飾は販売開始直後の11月中に完売することもあるため、気になる商品がある場合は早めに比較検討すると安心です。
飾る時期や片付け方は、「五月人形はいつから飾っていいの?片付ける時期やふらここのお人形の場合も解説!」でも詳しくご紹介しています。
兜飾の飾り方と置き場所|リビングや玄関に飾る際の注意点

兜飾は、家族が集まり、目に触れる機会の多いリビングに飾るのがおすすめです。
かつては和室の床の間に飾るのが一般的でしたが、現在はリビングの棚やサイドボード、チェストの上など、ご家庭の暮らしに合った場所で楽しまれています。玄関に飾る場合は、浴室に近い場所など、湿気がこもりやすい環境を避けましょう。
飾る場所を決める際は、次の点を確認してください。
●直射日光が長時間当たらない
●エアコンや暖房の風が直接当たらない
●湿気が少なく、風通しがよい
●安定した平らな場所である
●小さなお子さまやペットが触れにくい
兜飾を置く方角について、厳密な決まりはありません。方角よりも、日光・湿気・空調を避け、毎日家族が見守れる場所を優先しましょう。
小さなお子さまやペットがいるご家庭には、兜に直接触れることを防ぎ、ほこりも付きにくいケース入りの兜飾も適しています。
片付ける前には、毛ばたきでやさしくほこりを落とし、金具に手汗や汚れが付いている場合は、乾いたやわらかい布で軽く拭き取ります。十分に乾燥させてから箱に戻し、湿気の少ない場所で保管しましょう。
具体的な兜の飾り方は、「五月人形、どこにどうやって飾ればいいの!?」も参考にしてください。
兜飾に関するよくある質問|誰が買う?何歳まで?供養や処分は?

兜飾は誰が買うものですか?
兜飾は、かつて母方の実家が贈る風習が一般的とされていましたが、地域によっては父方の実家が用意する場合もあります。
現在は、両家の祖父母とご両親で費用を分担する、ご両親が自分たちで選ぶなど、購入方法も多様になっています。兜飾を誰が買うかについて、厳密な決まりはありません。お子さまのご両親が希望するデザインやサイズを確認し、ご家族で相談して決めることが大切です。
兜飾は何歳まで飾るものですか?
兜飾を何歳まで飾るかについても、明確な決まりはありません。
成人を迎えた年や進学・就職で家を出たときなど、お子さまが自立するタイミングを一つの区切りにするご家庭があります。一方で、季節の飾りや家族の思い出として、成人後も毎年飾り続けて問題ありません。
ふらここの五月人形は、やさしい表情やインテリアになじむデザインを大切にしているため、お子さまが大きくなってからも、春の訪れを楽しむ飾りとして長く手元に残していただけます。
役目を終えた兜飾はどのように処分しますか?
お守りとしての意味を大切にしたい場合は、神社やお寺の人形供養を利用する方法があります。すべての寺社で受け付けているわけではないため、持ち込みや郵送の可否、供養料などを事前に確認しましょう。
一般社団法人日本人形協会の人形供養代行サービスでも、五月人形や鎧・兜を受け付けています。ただし、ガラスケース、収納箱、飾り台、屏風などは受付対象外となるため、自治体の分別方法に従って処分する必要があります。
五月人形の意味合いをどこまで重視するかは、ご家庭によって異なります。状態のよい兜飾を寄付したり、買取業者へ相談したりする方法もありますが、節句人形はお子さま個人のお守りとされているため、買取価格が付かない場合もあります。
なお、ふらここでは、役目を終えたお人形や兜飾の買取・寄付の受け入れは行っておりません。
ふらここのコンパクトでおしゃれな兜飾5選
ふらここの兜飾は、職人による本格的な作りと、やさしく現代的なデザインを両立しているのが特徴です。
淡い色合いやナチュラルな飾り台を取り入れた商品が多く、リビングや洋室にも自然になじみます。赤ちゃんのようなお顔の大将飾とあわせて選べるため、ご家族らしい五月飾りを楽しめます。
※以下の価格は2026年の公式サイト掲載価格です。2027年は価格・仕様が変更になる場合があります。
1.白群に菖蒲鯉の兜

・価格:¥ 79,990(税込87,989円)
・サイズ:横幅40×奥行30×高さ27.5cm
・タイプ:平飾り
・兜のモチーフ・意味:龍/運気上昇・立身出世
幸福と平和の象徴とされる鳳凰を、鍬形の透かし彫りで表現した上品な兜飾です。鮮やかなロイヤルブルーの忍び緒が、兜の美しさを引き立てます。
空模様を表現した手すき和紙の屏風には、菖蒲の花と、ゆらゆら揺れる鯉のぼりのモビールを組み合わせています。端午の節句らしい楽しさと、現代的なおしゃれさをあわせ持つ人気の兜飾です。
2.若葉色に昇龍の兜(平飾りタイプ)

・価格:¥ 79,900(税込87,890円)
・サイズ:横幅28×奥行22×高さ27.5cm
・タイプ:平飾り
・兜のモチーフ・意味:龍/運気上昇・立身出世
やわらかな若葉色の縅糸で仕上げた、爽やかでおしゃれな兜飾です。鍬形台や吹き返しの金具には、女性の装身具と同じ技法による繊細な細工がほどこされています。
白い屏風には、職人が手作業で昇龍を描いています。迫力のある龍のモチーフを、やさしいタッチと淡い色合いで表現しているため、勇ましすぎるデザインが苦手な方にもおすすめです。横幅28cmとコンパクトで、棚の上にも飾りやすい一品です。
3.朧花色に四君子の兜

・価格:¥ 76,500(税込84,150円)
・サイズ:横幅30.5×奥行21×高さ26.5cm
・タイプ:平飾り
・兜のモチーフ・意味:四君子(しくんし)/永久の幸せ
伊達政宗の兜を、ふらここらしいやさしい色合いで仕上げたコンパクトな兜飾です。鍬形や吹き返しには彩り豊かな彫金がほどこされ、白と青の縅糸が華やかで洗練された印象を与えます。
屏風には、梅・蘭・竹・菊を表す縁起のよい「四君子」の刺繍をあしらいました。戦国武将をモチーフにした兜飾を選びたい一方で、厳めしすぎないデザインを探している方におすすめです。
4.紺碧に菊唐草の兜(収納タイプ)

・価格:¥ 117,000(税込128,700円)
・サイズ:横幅36×奥行28×高さ45cm(平飾り時の高さ:28cm)
・タイプ:収納飾り・2WAY
・兜のモチーフ・意味:菊籬(きくまがき)/無病息災・不老長寿
深く澄んだ紺碧色の縅糸が美しい、爽やかで上品な兜飾です。無骨さを抑えたすっきりとしたデザインで、ナチュラルな木目の家具にもよくなじみます。
飾り台となる収納箱と屏風には、無病息災や長寿を象徴する菊の文様が描かれています。収納箱を使った高さのある飾り方に加え、箱を外して平飾りとしても楽しめる2WAY仕様です。飾る家具やお子さまの成長に合わせて飾り方を変えたい方に向いています。
5.伽羅色に龍虎の兜

・価格:¥ 90,900(税込99,990円)
・サイズ:横幅42×奥行30×高さ30.5cm
・タイプ:平飾り
・兜のモチーフ・意味:鷹/出世・大成
天高く舞う鷹を鍬形や吹き返しに表現した、上品で存在感のある兜飾です。鷹には大願成就や出世の願いが込められています。
屏風には、雲を呼ぶ龍と風を起こす虎が向かい合う、縁起のよい龍虎の絵柄をあしらいました。力強いモチーフでありながら、丸みのある線と温かみのある伽羅色で、リビングにもなじみやすく仕上げています。お節句らしい華やかさとインテリア性の両方を求める方におすすめです。
まとめ|暮らしと願いに合った兜飾を選びましょう
2027年の兜飾選びでは、「コンパクト」「おしゃれ」「親しみやすさ」が重要なポイントです。
まずは飾る場所の横幅・奥行・高さを測り、無理なく毎年飾れるサイズを確認しましょう。そのうえで、兜の素材や職人の作り、色合い、屏風のデザイン、価格を比較すると、ご家庭に合った一品を選びやすくなります。
兜飾は、単なる季節の飾りではありません。「病気や災いから守られ、健やかに成長してほしい」という、ご家族の願いを託す大切なお守りです。
ふらここでは、職人の手仕事による上質な兜飾と、赤ちゃんのようなやさしいお顔の大将飾を、現代の住まいに合うコンパクトでおしゃれなデザインでご用意しています。
毎年飾るたびにお子さまの成長を感じ、ご家族みんなが笑顔になれる。そんな兜飾との出会いを、どうぞゆっくりとお楽しみください。
1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。




