投稿日:2022年11月30日 更新日:2023年9月25日

雛人形 購入について 歴史

雛人形を飾る意味とは?歴史や込められた想い、購入の必要性について解説

女の子のいるご家庭では、3月3日の雛祭りに雛人形を飾ってお祝いするスタイルが一般的です。しかし、なかには雛人形に必要性を感じず、「昔の慣習だし、もう用意しなくてもいいのでは?」といったお考えをお持ちの方もいるかもしれません。

もちろん飾るかどうかは各ご家庭の考え方次第ですが、雛人形の歴史や由来から『込められた意味』を知ると、お子さまにお雛様を贈るメリットが自然と見えてきます。また、インテリアとしての魅力にも注目することで、雛人形とともに迎える雛祭りがより一層楽しみになるでしょう。

そこで、今回は「雛人形を飾る意味」をテーマに、雛祭りに雛人形を飾るようになった由来や現代におけるインテリアとしての楽しみ方について詳しく解説いたします。そのうえで、雛人形の必要性に関する見解をまとめました。

お雛様を購入しようかどうかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

歴史から紐解く「雛人形を飾る意味」

雛祭りに雛人形を飾るようになった由来にはさまざまな説がありますが、もともとは「身代わり信仰における厄払い行事がルーツ」との説が有力です。奈良時代に藁や紙で作った人形(ひとかた)に厄を移して川に流す「流し雛」を行う風習が生まれ、その人形こそが雛人形の原型とされています。

平安時代になると、紙でつくったお人形を紙でつくった御殿のなかで遊ばせるというおままごと遊びの一種である「ひいな遊び」が貴族の間で流行しました。そして、いつしか流し雛とひいな遊びが組み合わさることで、厄払いを目的としてお人形を飾る慣習が根付いていきました。

こうした歴史から、雛人形には本来「災いの身代わりになってくれる縁起物」といった意味合いがあることがうかがえます。現代においては身代わり信仰としての認識は薄れているものの、子どもの健やかな成長への願いを込めて飾られる点においては今も昔も変わりはない印象です。

〇雛人形の歴史について詳しくはこちら>

 

現代の雛人形は「おしゃれなインテリア」としての意味合いも


https://www.furacoco.co.jp/hina/product/MI-01122501

 

近年における雛人形は、「おしゃれなインテリア」としての意味合いも兼ね備えつつあります。時代の移り変わりとともにお雛様は多様化しており、メーカーや商品によってテイストが異なることから『選ぶ楽しみ』や『飾る楽しみ』が高まってきたためです。

特に人気を集めているのが、パステルカラーや木目調などを取り入れて「ナチュラルテイスト」に仕上げたタイプ。また、お人形においてはやわらかな表情をした愛らしいお顔がトレンドとなっており、全体的にかわいい雰囲気の雛人形をセレクトして洋風のお部屋とのコーディネートを楽しむ方が多くみられます。

また、省スペースに設置・収納できるタイプが増えてきたことも、今どきの雛人形ならではの魅力です。キャビネットの上などのちょっとしたスペースにも飾りやすいコンパクトサイズのものが多く、大きな段飾りが主流だった昔に比べて「親しみやすさ」がぐんとアップしています。

 

雛人形を購入する必要性について

ここまで雛人形に込められた意味や魅力についてご紹介しましたが、「雛祭りの際に必ず飾らなければいけない」といった決まりはありません。毎年プレゼントを贈る、外食をする、旅行に行くなど、別の形でお子さまへの想いや願いを表現するのもひとつの方法です。

とはいえ、女の子のいる多くのご家庭では雛人形を用意しており、自分だけのお雛様とともに過ごす雛祭りはお子さまにとって大切な思い出になります。また、一緒に飾る過程を楽しめることはもちろん、日本の伝統文化に触れられること、さらにはひとつのものを大事に扱う教訓になることも大きな魅力です。

そういった温かな思い出を毎年積み重ねていくうちに、「自分のことを大切に想ってくれている」といった安心感のなかで豊かな心が育まれていくでしょう。お子さまへの想いや願いを特別な形で表現したい場合や、「お雛様とともに過ごす時間をプレゼントしたい」とお考えの場合には、ぜひ雛人形を取り入れることをおすすめします。

 

雛人形を飾る意味を理解し、愛情あふれる雛祭りを

雛人形は「災いの身代わりになってくれる縁起物」として、女の子の健やかな成長を願って飾られます。近年においてはインテリア感覚で楽しめるおしゃれなタイプも増えてきているので、古くから続く伝統を大切にしながらも、それぞれのご家庭のスタイルで雛人形を取り入れてはいかがでしょうか。

ふらここでは、今どきのインテリアにマッチするかわいい&コンパクトなお雛様を種類豊富にご用意しております。ぜひ以下のラインナップをチェックして、お子さまの雰囲気に似合うタイプを見つけてみてください。

毎年飾るのが楽しみに!ふらここのおしゃれな雛人形はこちら>

 


この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋