投稿日:2020年10月2日 更新日:2023年8月7日

雛人形 収納について

雛人形はいつ、どうしまう?雛人形のお手入れ(掃除)と収納のポイント

皆さんは雛人形をどのように片付けていますか?お人形を長持ちさせるためには、お雛様の状態に気を配って収納をすることがとても大切です。この記事では、そのポイントとなる雛人形をしまうタイミングや場所、お手入れ方法などについて具体的にご紹介していきます。

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雛人形をしまうタイミングはいつがベスト?

雛人形を飾る時期としまう時期については、正しいタイミングを知りたいという方が多いようです。それぞれいつ頃がいいのかを見ていきましょう。

・飾る時期

一般的には、雛人形を飾るのは立春(2月4日頃)から、遅くとも桃の節句(3月3日)の1週間前くらいまで飾るとよいとされています。桃の節句は春を代表する節句であるため、「立春の日がちょうどよい」とされている説もあります。

・しまう時期

桃の節句(3月3日)が終了したら、雛人形はなるべく早くしまう方が良いと言われています。その理由はさまざまで、ひとつには「お雛様をしまうのが遅れると、その子の婚期も遅れる」という言い伝えがあります。しかし、これは根拠のない迷信なのであまり気にしすぎる必要はないでしょう。

他にも、雛人形が身代わりで受けてくれた「厄」を払う=片付ける、ととらえて「早く片付ける(=厄を払う)方がいい」とする説や、すぐ後片付けができる習慣をつけるための花嫁修業だとする説など、さまざまな謂れがありますが、すぐしまわないからといって良くないことがあるわけではありません。

雛人形が長持ちするよう、湿気の少ない晴れた日を選んで、その役目をねぎらいながら片付けるとよいでしょう。

 

雛人形をしまう前のお手入れと収納するときのポイントは?

では、実際に雛人形をしまうときにはどのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。しまい方やお手入れの方法などもあわせてご紹介します。

1:収納する日

雛人形を次に使うのは、約1年後。その間にお人形にカビが生えてしまわないよう、しまう日は天気が良くて乾燥した日を選びましょう。

2:お手入れの方法は?

まず、ホコリがついたまま収納してしまうと、カビが生える原因になるので、しまう前に飾っている間についたゴミやホコリを取り除きましょう。その際にお人形の顔や手足に自分の手の油分がつかないよう、できれば白手袋などをつけて臨むとよいです。白手袋がない場合は、お人形に触る前に自分の手を石鹸でしっかりと洗い、油分や汚れを落としてからお手入れを始めましょう。

お人形についたゴミやホコリを落とす際は、なるべく柔らかい洋服ブラシや毛ばたきで優しく落とすのがおすすめです。あまり強くこするとお人形の顔や衣装に傷がつくことがあるので気を付けましょう。

お人形がきれいになったら、収納している間にホコリや傷がつかないよう、顔を和紙(なければティッシュペーパー)で軽く包んでテープで留めて保護します。この時、髪をテープに巻き込まないよう注意しましょう。保護できたら、収納箱に入れてお人形をしまいます。

3:防虫剤は人形専用のものをなるべく使用しよう

お人形をしまうときは、防虫剤や乾燥剤を一緒に箱に入れるとよいでしょう。ここでのポイントは『人形用のものを使用する』ことです。

衣類用の防虫剤や乾燥剤では、お人形の素材である木の水分が飛びすぎてひび割れてしまうなど、かえってお人形を痛めてしまうことがあります。ですので、家にある衣服用の防虫剤・乾燥剤はできるだけ使わず、市販されている人形専用のものを使用してください。

また、防虫剤と乾燥剤は併用することもできますが、それぞれに含まれている成分が化学反応を起こし、かえってお人形を傷つけてしまうこともあります。両方使う場合は、混ざってしまわないよう必ず距離を空けて入れるようにしましょう。

4:湿気の多い物置はNG?家の中で収納場所のおすすめは?

お人形を長く、綺麗に保管するためには

・風通しがよく湿気が少ない

・寒暖差が少ない

・直射日光が当たらない

という3つの条件を満たす場所にしまう必要があります。

雛人形の収納にはある程度のスペースが必要であることから、物置などで保管される人も多いかもしれませんが、物置はこの3つの条件を満たさないことが多く、お勧めできません。3つの条件を満たしやすいおすすめの場所は、押し入れの上段です。お人形の大敵である「カビ」「サビ」「割れ」を避けるため、上記の3条件を満たす場所を選んでしまうようにしましょう。

 

ふらここの雛人形の収納はどうすればいい?

ふらここの雛人形の場合も、上記の3条件「湿気」「温度」「日光」にしっかりと気を付けて、お人形が悪くならない環境を選ぶことが重要です。他にも今までにあげたポイントを押さえてお片付けをしてあげてください。

収納面における、ふらここの雛人形の利点はどれもコンパクトサイズなところです。コンパクトな分、収納場所は比較的確保しやすくなります。また、セット商品をお選びいただくとお手入れに必要な手袋・毛ばたき・ふきんもついてくるので、ご自身で用意する手間なくお雛様のお片付けに取りかかれるのも嬉しいところです。

 

雛人形をしまう時はしっかりお手入れし、きれいに長持ちさせましょう

雛人形は立春(2月4日頃)から、遅くとも桃の節句(3月3日)の1週間前くらいまでに飾り、雛祭りが終わったらなるべく早くしまうのがよいとされています。片付け作業は湿気の少ない晴れた日を選び、手袋や毛ばたきなどを使ってお手入れしてからしまいましょう。収納する場所は「風通しがよく湿気が少ない」「寒暖差が少ない」「直射日光が当たらない」という3条件を満たしたところを心がけてください。また、ふらここのお人形をお選びいただくと収納場所を確保しやすく、桐箱やお手入れセットがついてくるのでスムーズにお片付けができます。毎年きれいなお人形で雛祭りを迎えるためにも、雛人形はしっかりとお手入れしてしまってあげましょう。

 

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この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋