投稿日:2023年1月31日 更新日:2023年9月25日

雛人形 ひな祭り 購入について

高級な雛人形って何が違う?品質の良さを見極めるポイントをチェック

お子さまの初節句に向けて、「高級な雛人形を贈りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。お雛様はお子さまの健やかな成長を願って飾る縁起物なので、長く愛用できるように高品質なタイプを選びたいものです。

そこで、今回は「高級な雛人形」をテーマに、価格に差がつくポイントや品質の良さを見極めるコツについて詳しくまとめました。さらには、高級感あふれるふらここの雛人形5選も併せてご紹介いたします。

 

高級な雛人形は「価格」だけでなく「品質」にも違いがある


https://www.furacoco.co.jp/hina/product/ME-01441200

 

「高級な雛人形」というと、価格が高額なものに目が行く方もいるかもしれません。雛人形の価格はリーズナブルなもので5万円程度、高価なタイプでは100万円を超える場合もあるなどさまざまで、一般的には価格が高ければ高いほど上質なイメージが持たれています。

しかし、一概に「価格が高い=高品質」とは言い切れません。たとえば男雛と女雛のみで構成される「親王飾」はほかのタイプに比べてリーズナブルであることが多く、お人形の数が多いほうが価格は上がる傾向があります。つまり、必ずしも雛人形の「質」のみで価格が決まるわけではないのです。

そのため、長く飾れる高級な雛人形を購入したい場合は、「品質の良さ」にも注目してみるとよいでしょう。品質と価格のバランスをチェックすることが、満足の雛人形選びにつながります。

 

高品質な雛人形を見極めるために注目したいポイント


https://www.furacoco.co.jp/hina/product/ME-01120700

 

高級な雛人形かどうかは、以下でご紹介する3つのポイントに注目することで自然と見えてきます。

 

【注目ポイントその1】頭・お顔

雛人形の「頭」や「お顔」は、職人の技術が大きく表れやすい部分です。

近年では「昔ながらのすまし顔」から「赤ちゃんのような可愛らしいお顔」まで幅広い選択肢がありますが、品質にこだわっている商品はどのようなタイプにおいても髪や目元のつくり、お化粧ののせ方などが細やかで綺麗です。

なお、ふらここは業界のなかでも「お顔へのこだわり」が強く、お子さまにも親しみを持っていただけるような『かわいい赤ちゃん顔』をイメージして制作しています。お顔の種類は個性豊かな20種類で、微妙なニュアンスを調整できる3D技術を用いることで実現した豊富なラインナップです。

〇ふらここの20種類のお顔をチェック!>

ちなみに、3D技術を使用しているのはあくまでも型を制作する段階のみです。型を元に商品化する際は、信頼のおける職人が伝統的な素材や技法を用いてひとつひとつ丁寧に仕上げています。

 

【注目ポイントその2】衣装

衣装が高級かどうかは、使用されている生地や仕上がりに注目すると判断しやすくなるでしょう。高級織物の老舗や名門の生地を使用した衣装からは華やかさや品の良さを感じられるほか、生地に蒔絵や刺繍がほどこされている衣装であれば織物職人の技術力の高さがうかがえます。

また、生地に使用されている素材によっても質感が大きく変わります。雛人形には一般的に「絹」や「化繊」が多く用いられていますが、天然素材である絹を用いた生地のほうが上質な印象です。

もしも布地を何枚も重ねる技法で仕立てられる「衣装着人形」を検討している場合は、衣装の袖口にも注目してみるとよいでしょう。十二単の袖口が綺麗に折り重なっていたり、着物の裏地が表地と違う布でつくられていたりすると、「職人のこだわりが詰まった高品質な雛人形」と判断できます。


https://www.furacoco.co.jp/hina/product/RE-05260000

 

なお、ふらここでは最高ランクの「正絹(しょうけん)」を用いた京都・西陣の絹織物を衣装づくりに用いております。正絹は高級な着物などに使われることの多い絹100%の布のことで、美しい光沢となめらかな質感が特徴的です。

生地に京刺繍や金彩蒔絵などをあしらった衣装も多く、熟練職人のセンスや技術がたっぷりと詰まっています。そういった伝統的な素材や技術を用いつつ、若い女性デザイナーが企画に携わることで、「ママ世代の感性にマッチするデザイン」であることも魅力のひとつです。

たとえば、昔から縁起が良いとされる「四君子(しくんし)」や桜などのモチーフを現代風にアレンジしたり、国際女性デーのシンボルである「ミモザ」といった近年人気のお花を取り入れたり。伝統とトレンドをバランス良くミックスさせることで、ふらここらしいおしゃれな衣装に仕上げています。

 

【注目ポイントその3】ボディ

ボディの溝に布を入れ込む形で仕立てられる「木目込み人形」を検討している場合は、お人形のボディのつくりにも注目してみてください。伝統的な技術では「桐塑(とうそ)」と呼ばれるおがくずと糊を混ぜ合わせたものでボディ部分の土台がつくられていますが、近年では安価に製作が可能なウレタン素材を使用している商品も多くなってきています。

ウレタン素材には虫食いの心配が少ないといったメリットがあるものの、桐塑でも適切に保管をしていれば虫食いが発生することはほとんどありません。職人の手による伝統的なつくり方や高品質な素材にこだわるのであれば、桐塑のボディを用いたタイプがおすすめです。

なお、ふらここの木目込み人形のボディには桐塑を用いており、土台づくりから布地を木目込む作業までの工程すべてを職人が手作業で行っております。

・木目込みと衣装着はどちらのほうが高級?

なかには、「木目込み人形と衣装着人形はどちらのほうが高級?」と気になっている方もいることでしょう。木目込みには木目込みの良さ、衣装着には衣装着の良さがあるため、基本的には「こちらのほうが高級」と比較されることはありません。

ただし、使用している布の量などの関係で、衣装着人形のほうが価格は高めに設定されていることが多いです。また、何枚も布地を重ねることで襟や袖のかさねの色が美しく出る衣装着人形のほうが、豪華なイメージを持たれやすい印象です。

とはいえ、雛人形の歴史としては木目込み人形のほうが古く、制作には確かな技術が求められます。印象としては衣装着人形よりも素朴ではあるものの、近年は「ぽってりとしたフォルムが可愛らしい」「衣装着人形よりもコンパクトに設置できる」といった理由で人気を集めています。

ちなみに、ふらここでは木目込み人形・衣装着人形ともにお取り扱いしており、どちらも種類が豊富です。かわいい雰囲気を好む方は木目込み人形を、豪華さを演出したい場合は衣装着人形を選ぶなど、お好みに合わせてセレクトされるとよいでしょう。

 

高級感たっぷり!ふらここおすすめの雛人形5選

ここでは、高級感あふれるデザインや配色が魅力的なふらここの雛人形を5点ピックアップいたしました。ぜひ商品選びの参考にしてみてください。

・れいれい 京刺繍・四君子

商品名:れいれい 京刺繍・四君子(RE-01124500)
サイズ:横幅42.5cm×奥行25cm×高さ25cm
価 格:84,500円(税込92,950円)

~おすすめポイント~

ナチュラルカラーの台屏風×鮮やかなお衣装でメリハリを持たせた、上質感漂う親王飾です。鮮やかな袖に淡い色味のかさねを合わせ、唐衣(からぎぬ)には「四君子」の絵柄を刺繍でほどこすなど、細部にまでこだわった繊細なデザインが魅力です。

https://www.furacoco.co.jp/hina/product/RE-01124500

 

・めいめい ミモザ

商品名:めいめい ミモザ(ME-01190200)
サイズ:横幅42cm×奥行28.5cm×高さ29.5cm
価 格:99,950円(税込109,945円)

~おすすめポイント~

幸福を呼ぶスワッグの花飾りを添えたアーチ型のお屏風が目を引く、おしゃれなデザインの親王飾です。上品な「めいめい」のお衣装には京都・十三代目の譽田屋勘兵衛が織り上げた絹織物を採用し、パステルカラー×ミモザの柄で優しさあふれる雰囲気に仕上げました。

https://www.furacoco.co.jp/hina/product/ME-01190200

 

・ことこと 琳派名物裂

商品名:ことこと 琳派名物裂(CT-01224401)
サイズ:横幅42.5cm×奥行25cm×高さ25cm
価 格:126,500円(税込139,150円)

~おすすめポイント~

京都・西陣織で織り上げた、格調高い琳派名物裂(りんぱめいぶつぎれ)のお衣装を採用した五人飾です。ナチュラルな色味の飾り台とお屏風を合わせることで、お衣装の鮮やかさやお人形の美しいお顔立ちをより一層引き立たせました。

https://www.furacoco.co.jp/hina/product/CT-01224401

 

・まいまい 装飾刺繍・花日和

商品名:まいまい 装飾刺繍・花日和(MI-01123501)
サイズ:横幅45cm×奥行30cm×高さ23cm
価 格:81,500円(税込89,650円)

~おすすめポイント~

明るく元気な「まいまい」のお人形に合わせて華やかな印象に仕上げた、春色コーディネートの親王飾です。お衣装に描いたガーベラの花や、お屏風にあしらった花柄の結び手まりの刺繍が何とも可愛らしく、穏やかな春の訪れを感じさせてくれます。

https://www.furacoco.co.jp/hina/product/MI-01123501

 

・れいれい 衣装着・うめ東風

商品名:れいれい 衣装着・うめ東風(RE-05160000)
サイズ:横幅40cm×奥行19cm×高さ25cm
価 格:126,000円(税込138,600円)

~おすすめポイント~

名工人形作家・平安 芳峰(へいあん よしほう)によって仕立てられた十二単が何とも美しい、衣装着タイプの親王飾です。正絹と金糸を用いた生地にはなめらかな質感とほどよいツヤ感があり、本物志向の方におすすめしたい逸品です。

https://www.furacoco.co.jp/hina/product/RE-05160000

 

高品質な雛人形を取り入れて、長く大切に愛用しましょう

高級な雛人形をお求めの場合は、価格のみで判断するのではなく「品質」も重視して選ぶことがポイントです。特にお人形のお顔(頭)・衣装・ボディにおける素材やつくり、仕立てなどに注目することで、長く綺麗にお楽しみいただける高品質な雛人形を見つけやすくなります。

ぜひふらここのラインナップもチェックしながら、大切なお子さまへの贈り物にぴったりな高級感あふれるお雛様を選んでみてください。

上質なラインナップが充実!ふらここの雛人形一覧はこちら>


この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋