いつの時代もご家庭に女の子が誕生したら、親心として日本の伝統行事に触れさせ、健やかな成長と良縁に恵まれることを願って買ってあげたくなる雛人形。
ですが、今と昔では雛人形市場が大きく変化していることをご存じですか?
今回は、雛人形の購入を考えるのにおすすめの時期と、家族と思い出にのこるひな祭りを過ごすための「雛活」について、知っておきたいポイントをご紹介します。
『雛活』って何?わが子のためのお雛さま選び
SNSを中心に、ここ数年で「雛活(ひなかつ)」という言葉が聞かれるようになりました。雛活とは女の子が生まれたばかりのご家庭で、初節句に向けて雛人形の購入をするための活動を指した造語です。
「○○活」という言葉は「就活」「婚活」など、なにかしらの目的に向かって一定期間準備や行動に打ち込み、その活動を通じた努力や幸福感に価値を見出すことを意味しており、最近では「推し活」や「ソロ活」など次々に造語が生み出されてきました。
昨今新たに定着しつつある雛活に近しいものとして、小学校に上がるお子さまのためにランドセルを選び・購入する活動を指した「ラン活」という言葉があります。
雛人形もランドセルと同様に、子どもが大きくなるまで長く所有するもの。
せっかくならばお子さま自身や、ご家族にも気に入ってもらえるようなものを買ってあげたいという方も多いのではないでしょうか?
インターネットで情報取集することが当たり前になった昨今、雛人形は一定の期間を要して入念に調べ、品定めを行う傾向へと市場が変化してきています。
また、雛人形選びだけではなくひな祭りの過ごし方にも変化が出てきました。
コロナ禍以降「家族(一世帯)だけ」と人数は限定しつつ、食事や晴れ着・記念撮影といった催しにこだわって盛大にお祝いをするなど多様性が生まれています。
そうして家族や当事者が好む形でお祝いの準備・計画を楽しむご家庭が増えてきたことが「雛活」という言葉の発現に少なからず繋がっているといえるでしょう。
ちなみに男の子が生まれたばかりのご家庭で、初節句に向けて五月人形の購入をするための活動を指して「鯉活(こいかつ)」という言葉もあります。
どうして雛活をするの?
雛人形は季節のお祝い品のため、百貨店や量販店では販売期間が限定されていることが一般的です。全国的に初節句を迎えるご家庭が雛人形を買い求める時期は、お正月明け1月から2月にかけて約1ヶ月間に集中する傾向があります。
そのため人気の高い商品は手に入りにくく早々に売り切れてしまい、雛人形選びに後悔してしまうケースも少なくありません。
満足のいく雛人形選びをするために、近年SNSでは「#雛活」「#ひな祭り」などのハッシュタグ投稿を通じて、早くからの検討を勧める声が多くなってきています。
雛活に関する情報発信は、雛人形選びやお節句を経験した先輩ママ・パパを中心に盛んに行われ、それが初節句を控えたプレママや新米ママ・パパにも浸透してきているといえるでしょう。
また、雛人形を飾るご家庭の生活環境や住空間の変化から、
● マンションなど省スペースでも飾りやすいコンパクトサイズの雛人形
● ママ・パパの感覚に合った親しみや愛着のもてる雛人形
が市場にも増え、好みの雛人形を探し選ぶことが楽しい体験となってきたことも雛活を後押ししています。
お客様の声
ママ友からの紹介でふらここの雛人形を知りました。(中略)売り切れるのが早いと聞き、急いで購入したらその日に売り切れになったのでギリギリ間に合ってよかったです。
いつから雛活を始めるのが良い?
では、3月にひな祭りを迎えるためにはいつ頃から検討や準備を始めれば良いのでしょうか?
お子さまの生まれ月によっては雛活をしようにも、雛人形を選ぶ頃に欲しい商品が選べない場合があります。
雛活においては、雛人形選びを楽しみながら妥協せず納得して購入することを優先に考え、お子さまの生まれ月に合わせて初節句を迎える計画をすることが、成功のカギになると言えるでしょう。
◎ 雛人形の販売スケジュールをチェック!
▶一般的な雛人形店の販売スケジュール
オンラインショップを展開している雛人形メーカーでは通年販売しているところもありますが、雛人形専門店や百貨店・量販店などの店舗販売では9月~11月頃に翌年のお節句に向けた商品の販売や新商品の発表を始めるところが多く、年明け1月から徐々に購入者が増え商品の完売も出始めます。
▶ふらここの場合
ふらここでは毎年10月上旬〜中旬頃にサイトがリニューアルし、翌年のラインナップや新商品をご覧いただけるようになります。10月下旬頃からは東京 東日本橋にあるふらここショールームもオープンし、実物をご覧いただくことが可能です。そして、11月1日の13時よりふらここサイトにて販売開始となり、商品をご注文いただけます。
ふらここでは20種類のお顔の雛人形を展開しラインナップも豊富ですが、毎年10月のサイトリニューアル直後から新商品に関するお問い合わせや商品選びのご相談が増加し、販売開始日の11月1日がシーズンでもっともご注文の多い日になります。
このことから、ふらここでは多くのお客様が販売開始前からしっかり雛活をして準備していることが分かります。
その後11月〜12月の年内は一旦販売が落ち着きますが、年明け1月には販売がピークを迎え完売する商品も続出します。
もしお子さまが1月〜3月生まれの場合にはお節句が直前になってしまうので、翌年3月3日に初節句のお祝いをすることで、雛人形の選択肢が広い10月〜12月に検討・購入が可能です。
早めに雛活を始めるメリットは?
◎ 気に入った雛人形を納得するまで選べる
雛人形はデザイン、つくり、人数、サイズ、価格に至るまで選択肢の幅が広いもの。
一生に一度のお買い物だからこそ、雛人形のブランドやメーカー、商品の特徴をじっくりと比較することが大切です。
一方で雛人形メーカーや専門店も、近年InstagramやYouTubeなどのSNSを活用し年間を通して、イベントの開催や雛人形の情報発信を行うようになってきました。
また、雛人形メーカーや専門店のスタッフとSNSを通じてお節句のご相談も気軽にできるため、納得のいく自分に合った雛人形が見つかりやすくなります。
そして、秋頃であれば雛人形売り場の販売員やメーカーのスタッフも比較的ゆとりをもって対応しやすいことが多く、雛人形選びの相談や素朴な疑問にも丁寧に応えてもらえるでしょう。
◎ 売り切れとなるリスクが少ない
一般的に、雛人形業界では「販売期間中の追加生産」という概念がありません。雛人形はほとんどの商品が職人による手づくりで、制作にはかなりの時間を要するので、完売してしまうと次の年のお節句まで手に入れることは難しいのです。
前述の販売スケジュールのとおり、秋頃から店舗やショールームに雛人形が並びはじめるので、早い時期から雛人形の検討を始めることで人気が集中する商品でも購入できる確率は高まるでしょう。
◎ 雛人形やひな祭りの過ごし方をSNSで情報収集し、イメージを明確にできる
子どもが誕生するとお祝い行事や季節のイベントが目白押しですが「初めてのことばかりでどうしたら良いのか分からない」と準備で焦ってしまいやすいものです。
そして、購入する雛人形やひな祭りの過ごし方も、ご家庭の生活環境や考え方が反映され、まさに十人十色といえるでしょう。
地域にもよりますが一般的に雛人形は、1月中旬~2月中旬頃に飾り出すご家庭が多く、3月3日のお節句にかけてSNSでは「#雛活」「#ひな祭り」「#雛人形」などのハッシュタグでひな祭りの過ごし方や、写真映えする雛人形の投稿が盛んに行われます。
つまり、SNSの投稿が盛んになる頃には雛人形の販売は完売が増えてくる時期でもあるため、1月になってシーズンを迎える前からそれ以前のお節句を過ごした先輩ママ・先輩パパのリアルな声を参考に雛人形を検討することが、SNSを活用した雛活のポイントになります。
また、雛人形だけでなくひな祭りの過ごし方も、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物などお節句ならではの料理でお祝いするのは定番ですが、コロナ禍以降はお子さまに袴や被布を着せ付け、フォトスタジオなどに雛人形を持ち込んで一緒に記念撮影し、祖父母や親戚と写真を共有するなど、お祝いのあり方も時代とともに多様化してきています。
SNSの情報から自分に合ったひな祭りの過ごし方をイメージすることで、充実した雛活となることでしょう。
雛活をたのしむならふらここ!
ふらここでは2025年3月の桃の節句に向け、2024年10月3日(木)よりオンラインショップがリニューアルオープンし、商品ラインナップや新作商品がお披露目となります。
また、2024年10月16日(水)より東京 東日本橋のふらここショールームもオープンし、新作商品を中心に実物をご覧いただくことができます。
そして、2024年11月1日(金)13時より雛人形の販売が開始され、オンラインショップでのご注文が可能となります。
その他、関東地方・北陸地方・近畿地方の百貨店にて期間限定の展示販売を予定しております。
ふらここサイトおよび公式Instagram・YouTube・Tiktok・X(旧Twitter)にて最新の情報をお届けしております。雛人形やひな祭りに関するご相談も歓迎いたします。
▼ふらここ公式SNSはこちらから♪
思い出にのこるお節句を迎えるために…
女の子が生まれ雛人形を贈る立場になったとき、SNSで情報収集したり雛人形店を訪れてみると、自分が子どもの頃にはなかった多種多様な雛人形があることに驚くことでしょう。
わが子のために本当に欲しいと思える雛人形とめぐり逢い、家族でわが子の成長をお祝いする時間に幸せを感じられるような雛活をふらここは応援・サポートいたします。
ぜひ、ふらここホームページやショールームで素敵な雛人形との出会いをお楽しみください。
1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。