メーカーや商品によって表情の異なる、雛人形の「お顔」。雛飾りはお子さまの健やかな成長を願って毎年飾るものだからこそ、好みに合ったお顔立ちのタイプをセレクトして長く愛用したいものです。
そこで、今回は「雛人形のお顔」をテーマに、近年における人気の傾向や選ぶ際にチェックしたいポイントを解説します。さらにふらここの雛人形における20種類のお顔もご紹介するので、ぜひ参考にしながら「心ときめくお人形」を見つけてみてください。
雛人形選びのポイントは「好みのお顔かどうか」
雛人形は一生のうちにそう何度も購入するものではないため、「どのような基準で選んだらいいのかわからない」とお悩みの方もいるかもしれません。そんなときにぜひ注目したいのがお人形のお顔で、「こんなにかわいいお顔の雛人形があったらきっと喜ぶだろうな…」というように、お子さまの喜ぶ姿を想像しながら選ぶことがポイントです。
雛人形のお顔はメーカーのコンセプトによって、さらには人形職人の腕やセンスによって表情やお色味、素材などに違いが見られます。お気に入りの お雛様を見つけるために、まずはさまざまな お顔を比較してみるとよいでしょう。
雛人形のお顔でチェックしたい4つのポイント
雛人形づくりにおいても、お人形のお顔は特に重要なパーツです。高品質なお人形ほど職人の手作業によって丁寧に作り込まれており、実物をじっくり見れば見るほどその品質の高さがよくわかります。
ぜひ以下でご紹介する4つのポイントに注目し、メーカーやシリーズによって異なるお顔の雰囲気やつくりの違いを見比べてみてください。
1.髪の毛
髪の毛はお人形によってスタイルが異なるだけでなく、仕上がりの良さにも違いが表れる部分です。上質なお人形は髪の毛が1本1本丁寧に植え付けられており、くしできちんと整えたうえで結われています。
また、生え際が繊細に表現されているかどうかも品質の良さを見分けるポイントです。一筆一筆丁寧に描かれているお人形からは、職人の愛情や志を感じられます。
2.目
目はガラス玉が埋め込まれているもの、筆で描かれたものなど、メーカーやシリーズによってさまざまです。特に目を掘り込む作業は大変難しいとされており、職人の腕やセンスが試されます。
3.口元
口の位置や形、大きさも、お顔の雰囲気を大きく左右します。品の良い口元は目や輪郭といったパーツの魅力を引き立てるため、小さな部位ではあるものの非常に繊細な作業が求められます。
4.輪郭
伝統的な細おもてや現代風の丸みのあるフォルムなど、輪郭の種類によってもお顔の印象が変わります。近年はふっくらとした優しい雰囲気のタイプが好まれる傾向がありますが、お好みに合わせてお選びいただくとよいでしょう。
お子さまに似たお顔がきっと見つかる！ふらここオリジナルの20種類をご紹介
ふらここの雛人形のお顔は、見るたびにほっと心が和むような可愛らしい「赤ちゃん顔」がモチーフです。現在は20種類のタイプがあり、髪型や輪郭、表情、お化粧といったひとつひとつに個性を持たせているため、お好みのお人形がきっと見つかります。
ふらここオリジナルのお顔は以下のようにシリーズ名がつけられており、それぞれに特徴が異なります。
・まいまい：ふっくらほっぺの丸いお顔に、オレンジ色のお化粧と髪飾りで生き生きとした雰囲気を表現した「元気な笑顔の明るいお顔」
・めいめい：端正な目鼻立ちと淡い紅をさした上品な口元が魅力的な、「透明感のある知性あふれるお顔」
・あいあい： 平安貴族の髪型・おすべらかしを模した”まるゆい”が黒目がちな瞳によく似合う、「芯のあるしなやかさを感じる気品のあるお顔」
・れいれい：すっきりと結い上げたまとめ髪やまあるく整ったおでこ、淡いピンク色の華やかなお化粧が印象的な「慈愛に満ちた清純なお顔」
・そよそよ： すっきりとまとめた”ころたま”の髪型に凛とした目元や可憐な色合いのお化粧が映える、「ちょっぴりおしゃまで感性豊かなお顔」
※上記は一部のお顔となります
もしもお顔選びで迷う場合は、ぜひ「お子さまに似ているお顔」を探してみてください。実際にふらここの雛人形をご購入された多くの方から「わが子の雰囲気に似ているお人形を選びました！」といったお声をいただいております。 そのようにお子さまを想い、大切に選ばれた雛人形 であれば、毎年の雛祭りがさらに楽しみになることでしょう。
ずっと見ていたくなるような、かわいいお顔の雛人形をご自宅に
雛人形のお顔には、「かわいい雛人形をお届けしたい」と願うメーカーや職人の志がたっぷりと詰まっています。目や口元、輪郭、髪の毛といったひとつひとつのパーツの印象や仕上がりの良さに注目されると、心から欲しいと思える雛人形を見つけやすくなるでしょう。
ふらここではお人形を囲むすべての方を笑顔にさせてくれるような、心ときめくお顔の雛人形を種類豊富にご用意しております。お子さまの幸せや健やかな成長への願いを込めて、お子さまのイメージにぴったりな雛人形を選んでみてください。
1963年東京生まれ。祖父：原米洲(人間国宝)、母：原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。
