投稿日:2021年11月18日 更新日:2023年9月28日

五月人形 端午の節句 歴史

こどもの日は何をする?伝統的な過ごし方や近年の傾向を解説

大型連休のゴールデンウィークにあたる、5月5日の「こどもの日」。この日は「端午の節句」でもありますが、そもそもどのような意味をもつ日なのか、何をして過ごす日なのかを詳しくご存知の方は少ないかもしれません。

そこで、今回は「こどもの日」や「端午の節句」における由来に触れながら、古くから伝わる伝統的な過ごし方や近年の傾向について解説します。さらには端午の節句を祝う際のメインアイテムともいえる「五月人形」にも焦点を当て、ふらここで特に人気の高い商品を3点ピックアップいたしました。

ぜひ参考にしながら、5月5日を迎える準備を進めていきましょう。

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「こどもの日」&「端午の節句」の由来をチェック

5月5日の「こどもの日」は国民の祝日に制定されており、この日は男の子をお祝いする「端午の節句」でもあります。そのため、「こどもの日=端午の節句」として、どちらも男の子を祝う日と認識している方もいるかもしれませんが、厳密にいうと両者はまったく別の行事です。

先に存在したのは端午の節句で、古代中国から日本に伝来した「厄払い」の風習が起源であると言われています。中国では奇数を重ねた日である「五節句」の時期には邪気が近づきやすいと考えられており、五節句のひとつである5月5日(端午の節句)には香りの強い菖蒲やよもぎを軒先につるしたり、菖蒲湯に入ったりして邪気を祓っていました。

その風習が日本に伝わるなかで「菖蒲=尚武(武道を重んじること)」などとなぞらえるようになり、次第に端午の節句は「男の子の健康や成長、立身出世を願う日」として定着していったのです。

〇こどもの日(端午の節句)の歴史について詳しくはこちら>

一方、こどもの日は1948年(昭和23年)に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」という目的のもと、国民の祝日として5月5日に定められました。つまり、こどもの日は男の子・女の子を問わず「すべてのこどもを祝う日」という意味合いを持っています。

 

こどもの日の伝統的な過ごし方と近年の傾向

上記のように「こどもの日」と「端午の節句」は別の行事ですが、5月5日は「お子さまが主役の日」であることに変わりはありません。当日はお子さまの健康や成長への願いを込めて、いつもとは違った過ごし方でお祝いされてはいかがでしょうか。

ここではこどもの日の伝統的な過ごし方を押さえたうえで、近年における過ごし方の傾向についてもチェックしていきましょう。

・こどもの日の伝統的な過ごし方

端午の節句でもあるこどもの日には、古くから以下のようなことを行う風習があります。特に男の子のいるご家庭は、ぜひ伝統的な過ごし方を取り入れながらお子さまの健康と成長を祈願されるとよいでしょう。

1. 五月人形を飾る

五月人形は「内飾り」とも呼ばれ、室内に飾るお飾りのことです。一般的には兜飾・鎧飾・大将飾の3種類があり、「強くたくましく成長できるように」という願いを込めて飾ります。

2. 鯉のぼりを飾る

鯉のぼりは「鯉=立身出世の象徴」とされていた中国の伝説にあやかり、お子さまの今後の活躍を祈る目的で飾ります。「外飾り」とも言われるように基本的には外に飾るお飾りですが、近年では五月人形と一緒に飾れるコンパクトな鯉飾りも人気です。

3. 柏餅やちまきを食べる

柏餅やちまきなど、端午の節句にちなんだ行事食を食べることも昔から伝わる風習です。それぞれ以下のような意味合いがあり、縁起担ぎとして取り入れられています。

●柏餅:柏の葉で餡入りのお餅を包んだもの。柏の木には新芽が出るまで葉が落ちない性質があることから、「家系が途絶えないように」と願う意味合いがあります。

●ちまき:もち米を笹の葉や竹の皮で包んで蒸したもの。古代中国ではちまきを「無病息災」の縁起物として取り入れていたことが日本に伝来し、こどもの日の行事食として広く食べられています。ちなみに、関東では中華風おこわのちまき、関西では白くて甘いお餅のようなちまきが主流です。

おうちで柏餅やちまきを作ってみよう!レシピはこちらの記事をチェック>

4. 菖蒲湯に入る

菖蒲湯とは、湯船に菖蒲の葉を入れたお風呂のこと。菖蒲の葉は強い香りが特徴的で、古来中国では邪気を払う薬草して用いられていました。また、先述のように武道を重んじる「尚武」と同じ音であることにちなみ、出世への願いも込めて菖蒲湯に入る風習が根付いています。

自宅で簡単!菖蒲湯の作り方をご紹介>

・近年におけるこどもの日の過ごし方

上記のように昔ながらの過ごし方はあるものの、「こどもの日はこう過ごさなければならない」といった決まりはありません。特に女の子のいるご家庭では誕生日やクリスマスのようなイベントとして捉えている傾向があり、たとえば以下のような過ごし方が多くみられます。

●ケーキを食べてお祝いする
●子どものしたいことを叶えてあげる(映画やテーマパーク、動物園などに連れて行くなど)
●旅行に行く
●こどもの日イベントに参加する(企業の職業体験など)

また、「すくすく育ってくれてありがとう」という気持ちを込めて、お子さまにプレゼントを贈るご家庭も少なくありません。ちなみに、女の子のお祝いである「雛祭り」においてもプレゼントを贈って祝うケースは増えてきており、プレゼントを用意することでお祝いの特別感がぐっと高まります。

〇雛祭りのプレゼントに関して詳しくはこちら>

このようにこどもの日の過ごし方はご家庭によってさまざまですが、全体としては昔ながらの基本は抑えつつ、お子さまの喜ぶことをして過ごすご家庭が多い印象です。こどもの日を「家族の絆をより深める日」として考え、思い出深い一日になるよう早めに計画を立ててみてはいかがでしょうか。

 

やはり主役は「五月人形」!ふらここのおしゃれな商品3選

男の子のいるご家庭にとって、こどもの日のメインアイテムといえばやはり「五月人形」です。ぜひお気に入りの五月人形を飾り、お子さまの健やかな成長を祈願しましょう。

ふらここでは兜飾・鎧飾・大将飾の五月人形を種類豊富にご用意しており、毎年のこどもの日が待ち遠しくなるようなお好みのタイプがきっと見つかります。ここでは特に人気の高い商品を3点ご紹介するので、これから初節句を迎える方はぜひチェックしてみてください。

・勇(いさみ)

商品名:勇(ケース入り) / T-000021500
サイズ:横幅32cm×奥行24cm×高さ25cm
価 格:90,500円(税込99,550円)

~商品の特徴~

凛としたお人形の表情や繊細に仕立てられた兜から、聡明さや力強さを感じられる大将飾です。菖蒲の葉に見立てた刀やお人形の脇を彩る花飾りには、「菖蒲のように真っすぐで丈夫な子に育ちますように」という願いが込められています。

ガラスケース入りなので管理がしやすく、コンパクトでナチュラルなデザインはあらゆるインテリアに馴染みやすいでしょう。

https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/T-000021500

 

・陸(幼弁慶)/ りく(おさなべんけい)

商品名:陸(幼弁慶) / T-000023000
サイズ:横幅40cm×奥行29.5cm×高さ29.5cm
価 格:99,500円(税込109,450円)

~商品の特徴~

凛々しいお顔立ちをした幼き弁慶のお人形と、気品あふれる兜飾が何とも素敵な五月人形です。お人形には喜びや品位の象徴である「鶴」柄のお衣装を着させ、背景のお屏風には手染めの手漉き和紙を贅沢に使用するなど、上品な雰囲気に仕上げました。

飾り台とお屏風は丸みのあるフォルムのため、どのような空間にも圧迫感なく取り入れていただけます。

https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/T-000023000

 

・透彫火焔鍬形の兜(収納タイプ)/ すかしぼりかえんくわがたのかぶと

商品名:透彫火焔鍬形の兜(収納タイプ)/ K-000220500
サイズ:横幅25cm×奥行19.5cm×高さ42cm
価 格:67,000円(税込73,700円)

~商品の特徴~

「火焔(かえん)」と呼ばれる縁起の良い模様を透かし彫りで施した、名匠・上原 玉鳳(うえはら ぎょくほう)こだわりの迫力ある兜飾です。純金の鍍金(めっき)や正絹の縅糸(おどしいと)など上質な素材にもこだわり、お屏風と飾り台にうさぎ柄をあしらうことで優しさも表現いたしました。

場所を取らないコンパクトサイズである点も魅力で、キャビネットやテレビ台の上などちょっとしたスペースにも設置していただけます。

https://www.furacoco.co.jp/gogatsu/product/K-000220500

 

伝統も取り入れながら思い出あふれるこどもの日を

5月5日の「こどもの日」は、お子さまの健やかな成長をお祝いする大切な行事です。また、この日は「端午の節句」でもあるため、男の子のいるご家庭では五月人形や鯉のぼりを飾ったり、菖蒲湯に入ったりと端午の節句らしい過ごし方でお祝いされてはいかがでしょうか。

女の子のいるご家庭でも、紙で作った兜をかぶる、柏餅やちまきを食べるなど、昔ながらの風習を取り入れて過ごすのも素敵です。ぜひ日本ならではの伝統を取り入れながら、お子さまの喜ぶ「こどもの日」を演出してみてください。

〇お気に入りがきっと見つかる!ふらここのおしゃれな五月人形一覧はこちら>

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この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋