投稿日:2020年10月23日 更新日:2023年8月8日

雛人形

雛人形はリメイクできる?リメイクの種類やリメイク方法などを解説

毎年お子様の成長を見守ってくれた雛人形は、古くなってもなかなか手放しづらいものです。本来、1人に1つずつ用意するのが望ましいと言われている雛人形ですが、さまざまな理由から上の子の雛人形をリメイクして下の子に譲ろうと考える方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、雛人形のリメイクを考えるタイミングやリメイクの種類、具体的なリメイクの方法などをご紹介します。

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雛人形のリメイクをするときってどんなとき?

「雛人形をリメイクしたい」と思う時やリメイクすべきタイミングとは、一体どんな時でしょうか。

雛人形は、その子の「身代わり」として災厄を引き受ける意味を持っています。そのため、本来は雛人形をリメイクして下の子に引き継ぐのではなく、1人に1つ用意してあげるのが望ましいと言われています。

しかし、雛人形はお子様のこれまでの成長を見守ってくれた思い出の品でもあります。お子様が大人になると、お人形を供養に出したり廃棄したりすることになりますが、手放すこと自体を「なんだか忍びない」と感じる方もいらっしゃるでしょう。

参考:役目を終えた雛人形の処分方法って?雛人形の供養方法3つ役目を終えた雛人形の処分方法って?雛人形の供養方法3つ

また、自分が親に買ってもらった大切な雛人形を、自分のお子様に「引き継がせてあげたい」と思う方もいるかもしれません。

そんな時に活躍するのが「雛人形のリメイク」です。

 

雛人形のリメイクってどんな方法がある?

「雛人形のリメイク」には、大きく分けて2つの方法があります。

1:続けて使うために、雛人形を修理する
2:受け継いで使うために、雛人形を蘇らせる

以下でそれぞれについて見ていきましょう。

1:続けて使うために、雛人形を修理する

この場合は、汚れたり壊れたりした雛人形を同じお子さんが使っていくために、その箇所を主に修理するケースです。

同じ雛人形を長年使っていると、ひな壇から落としてお道具の角が欠けてしまったり、保管している間にお顔や着物が汚れてしまったりということがあります。こうした場合は、雛人形を購入したお店に修理を依頼するのがおすすめです。修理に対応してくれる店舗は多いので、事前に修理が可能かどうか問い合わせてみましょう。

ふらここの場合は「ふらここお人形病院」という名前で、ふらここで購入されたお人形の修理を受け付けています。必要事項を記入した用紙とお人形をお送りいただくと、通常数週間~3ヶ月ほどで担当の職人が修理し、お手元にお戻しします。ご購入初年度(ご購入いただいた時期から次の10月31日までの期間)についてはこうしたアフターサービスは無料となっているので、気になった方はぜひ下記HPをご覧ください。

ふらここ お人形病院はこちら
https://www.furacoco.co.jp/repair/

2:受け継いで使うために、雛人形を蘇らせる

ここでいう「リメイク」は、このようにもともと使っていた雛人形をリニューアルし、お子様に受け継がせる場合を指します。例えば、七段飾りが大きすぎて飾れない場合、男雛・女雛のみで飾れるように段を減らした飾り台にするなどといったケースが考えられます。

こうしたリメイクはふらここでは行っていないため、お近くの人形工房などを探して、リメイクをしてくれるか問い合わせてみるとよいでしょう。

 

リメイクは可能!ただし、できれば1人に1つ雛人形を

思い出深い雛人形をお子様に受け継ぎたい、上の子の雛人形を捨ててしまうのはなんだか忍びないなど、他のお子様に雛人形を受け継ぎたい場合に活躍するのが「リメイク」です。リメイクには、大きく分けて「続けて使うために、雛人形を修理する」場合と「受け継いで使うために、雛人形を蘇らせる」場合の2種類があります。「続けて使うために、雛人形を修理する」場合は、購入した人形店に依頼すれば、汚れたり壊れたりしたお人形を修理してもらえます。「受け継いで使うために、雛人形を蘇らせる」場合は、雛人形や段飾りをリニューアルする必要があるため、受け付けている人形工房を探す必要があります。

このように、リメイクをすること自体は可能です。しかし、雛人形はお子様の「身代わり」として災厄を引き受けている、という本来の意味を考えると、できればリメイクせず、1人に1つ雛人形を用意してあげるのがおすすめです。状況に応じつつよりよいお祝いができるよう、参考になれば幸いです。

\ その疑問、これで解決! /


この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋