投稿日:2021年11月15日 更新日:2023年9月25日

雛人形 ひな祭り 購入について

雛人形ってみんなどうしてる?ふらここの注文者アンケートから見えた「今どきの雛人形事情」をご紹介

女の子が誕生したら、3月3日の初節句に向けて早めに準備を進めたい「雛人形」。とはいえ、普段雛人形を購入する機会がないことから事情がわからず、「どのタイミングで誰が買うもの?」「お名前札などのオプションも必要?」など、一般的な傾向について気になっているご家庭が多いかもしれません。

そこで、今回は雛人形や五月人形を企画・販売する「株式会社ふらここ」において、ふらここの雛人形を注文された方を対象にアンケート調査を実施。回答結果から見えた「今どきの雛人形事情」について解説するとともに、毎年飾るのが待ち遠しくなるようなふらここオリジナルの雛人形を厳選してご紹介いたします。

アンケート回答者情報

■アンケート実施時期

2020年11月~2021年3月

■対象

ふらここの雛人形を注文されたユーザー様(2,819名)

■性別

女性:82%(2,305名)
男性:18%(514名)

※上記はアンケートに回答された方の性別で、実際の購入層は異なる可能性もございます。

調査結果の詳細

1.注文者の年齢:「20代~40代」の親世代が77%

まずは雛人形を購入されている世代の傾向を探るべく、ご注文者の年齢をおうかがいしました。

上記の結果から、雛人形注文者のコアな年齢帯は「26歳~40歳」の親世代であることがわかりました。特に「31歳~35歳」の割合が多く、その理由としては近年の初婚平均年齢や第一子出産の平均年齢が30歳前後であることが関係していると考えられます。

一方で、51歳以上の祖父母世代は全体の23%を占めていました。この結果から、雛人形は赤ちゃんの親御さまが注文するケースが多いものの、祖父母さま自身がプレゼントとして選ぶケースも4分の1程度存在していることがうかがえます。

ちなみに、別で実施した五月人形購入者の動向を探るアンケート調査においても、上記の結果と同様に「26歳~40歳」の親世代がコアな年齢帯との結果でした。雛人形・五月人形にかかわらず、赤ちゃんの親御さまが注文するのが一般的のようです。

※上記はアンケートに回答された方の年齢で、実際の購入層は異なる可能性もございます。

〇参考:雛人形は誰が買う?昔の風習や近年の傾向をチェック

 

2.購入時のお子さまの年齢:「生後0歳~1歳」が全体の93%

「購入時のお子さまの年齢」については、「生後0歳から1歳」との回答が93%と大多数でした。この割合も五月人形購入者を対象としたアンケート結果と合致しており、節句飾りは赤ちゃんが誕生してから初節句を迎えるまでに用意するご家庭が圧倒的に多いことがわかります。

 

3.注文の種類:「雛人形の本体」が大多数であるものの、オプションのニーズも◎

 

「注文の種類」に関するご質問においては、以下のような回答結果となりました。

雛人形の本体のみ注文された方、そして雛人形の本体にオプションをプラスして注文された方を合わせると、アンケート回答者のうち80%のユーザーが雛祭りを迎えるにあたって雛人形本体を用意されたことがわかります。一方で、本体ではなくオプション商品のみ注文されたユーザーも14%存在していました。
※14%には同年度に雛人形本体を別でご注文された回答者も含まれます。 

オプションのみ購入する場合、次女や三女といった2人目以降の初節句に向けた準備であることが理由のひとつとして考えられます。「新しくセット商品を購入することは難しいものの、その子のために何か贈りたい」という方は、名入れ商品やつるし飾りといったオプションアイテムを購入されることがあるためです。
 
〇参考:雛人形はお下がりでもいいの?お母さんやお姉ちゃんのお人形を使ってもいい?

また、ふらここでは三人官女や五人囃子などのオプション人形を後から付け足せる仕様となっており、「2人目以降の初節句のお祝い品にぴったり」とご好評いただいております。なかには初めにシンプルな親王飾りを購入し、お子さまの成長とともにオプション人形をプラスして少しずつにぎやかにしていくスタイルで雛人形を楽しんでいる方もいらっしゃるようです。

〇参考:シンプルな「親王飾り」の雛人形を取り入れる魅力とは?

〇参考:雛人形の付属品(雛道具)について知ろう

また、単純計算上、雛人形とオプション商品をセットで注文されたご家庭も全体の1/5程度存在しており、「初節句が華やかになるように、できる限りの用意をしてあげたい」とお考えの親御さまが多くいらっしゃることが分かります。

なお、ふらここでは多彩なオプション商品をご用意しており、たとえば以下のような商品が人気です。

●三人官女 京刺繍・春爛漫(ME-01741200)

https://www.furacoco.co.jp/hina/product/ME-01741200

●つるし飾り『なでしこ』(HOP-9620400)

https://www.furacoco.co.jp/hina/product/HOP-9620400

 

4. 購入した雛人形の予算感:「ほぼ予算通り」が58%、「予算を上回った」が30%

ほぼ予算通りだった 58%
予算を上回った 30%
予算を下回った 9%
その他 3%

「購入した雛人形の予算感」に関するご質問では、半数程度の方が「ほぼ予算通り」と回答されました。事前に相場を調べるなど、費用の目星を付けたうえで商品選びを行っているご家庭が多い印象です。

〇参考:雛人形の相場はどのくらい?種類別に価格の目安を解説

注目したい点が、「予算を上回った」と回答したユーザーが全体の3割程度存在していること。「多少値段が張ってしまっても、我が子には気に入ったものを用意してあげたい」といった親御さまの気持ちが反映されていると考えられます。

 

5. 雛人形を選んだ方:「母親」が全体の72%

母親 72%
母方の祖母 12%
父親 7%
その他 9%

「雛人形を選んだ方は?」のご質問では、「母親」との回答が大多数でした。次に多い「母方の祖母」との差は歴然で、雛人形を選ぶ際には女性の声が大きく反映されているものの、基本的にはママの好みに合わせて選ぶご家庭が多いことがわかります。

ちなみに五月人形でも同様の傾向があるものの、「父親」との回答は16%と上記に比べて割合が大きめです。やはり男の子への贈り物であることから、男性目線で選びたいと考えるパパも少なからずいらっしゃることがうかがえます。

 

 

6. 費用を出した方:「母方の祖父母」が全体の60%

母方の祖父母 60%
父方の祖父母 9%
父親 16%
母親 11%
その他 4%

「費用を出した方」に関するご質問では、全体の60%が「母方の祖父母」と回答されました。同じ祖父母の間柄でも「父方」が出資するケースは9%にすぎず、両親が費用を出すご家庭も27%と少数派です。

「母方の祖父母」が圧倒的に多い理由としては、雛人形にまつわる昔ながらの風習が影響していると考えられます。かつては女性側の両親は嫁いだ娘に会う機会が少なかったことから、お祝い事のたびにお祝い品を購入して娘や孫に会いに行く風習がありました。

現在はそういったしきたりに縛られない考え方が好まれているものの、昔の風潮は今もなお残っていることがわかります。

〇参考:雛人形は誰が買う?昔の風習や近年の傾向をチェック

 

【アンケート総評】雛人形は「ママ主導でこだわって選ぶ」時代

 

今回実施したアンケート調査により、雛人形の出資者としては「母方の祖父母」が多いものの、基本的には「ママが主導」で商品選びを行っていることがわかりました。また、雛人形本体だけでなくオプションもプラスして注文されたご家庭や、予算よりもオーバーしたご家庭が2~3割程度存在していることから、「わが子にとっておきの雛人形を贈りたい」といった温かな想いを感じ取れます。

近年は「おうち時間を大切にしたい」と考えるご家庭が増えており、雛人形へのこだわりは今後ますます強まっていくかもしれません。そういったユーザー様の志向がこれからどのように反映されていくのか、ぜひ注目したいところです。

ふらここでは雛人形事情の変化に合わせた商品づくりを行うために、雛人形を選ぶママと同世代の若いスタッフがプランナーとして活躍しております。飾る立場の目線から「見るたびに可愛い!と思える雛人形」をコンセプトとして商品を開発しており、場所を取らないコンパクトサイズのラインナップが揃っている点も大きな特徴です。

また、お人形や付属品のひとつひとつが職人の手づくりで、伝統技術を駆使した細かな仕立てによって丁寧に制作されています。ご購入後のアフターサービスも充実しており、お子さまの成長をずっと見守っていける雛人形です。

 

ふらここスタッフがおすすめする、心ときめく雛人形をご紹介

最後に、バリエーション豊富なふらここの雛人形ラインナップのなかから、特におすすめしたい人気商品をセレクトいたしました。

・まいまい 小花に唐松

商品名:まいまい 小花に唐松(MI-01222901)
サイズ:横幅44.5cm×奥行30cm×高さ25cm
価 格:132,000円(税込145,200円)

~商品の特徴~

色違いでコーディネートされた春色のお衣装と、にっこり笑顔の「まいまい」のお人形が何とも可愛らしい雛人形です。お衣装は創業260年の歴史を誇る京都の名門・十三代目「譽田屋勘兵衛(こんだやかんべえ)」がふらここオリジナルで織り上げた絹織物で、匠の繊細な技術によって唐松と小花の美しい模様が表現されています。

あらゆるテイストのインテリアスタイルに馴染むよう、全体的にナチュラルなトーンで統一いたしました。年に一度の大切なお祝いを華やかに演出してくれる、ふらここ自慢の逸品です。

https://www.furacoco.co.jp/hina/product/MI-01222901

 

・れいれい 京刺繍・四君子

商品名:れいれい 京刺繍・四君子(RE-01324501)
サイズ:横幅42.5cm×奥行31.5cm×高さ34.5cm
価 格:193,000円(税込212,300円)

~商品の特徴~

慈愛に満ちた清純なお顔立ちの「れいれい」のお人形がそっと見守ってくれる、上品な印象の雛人形です。お衣装には古くから縁起の良い絵柄として伝えられる蘭・竹・菊・梅の「四君子」をあしらい、はっきりとした色味と淡い色味とを絶妙なバランスでコーディネートいたしました。

飾り台やお屏風をナチュラルな色合いで統一することで、お衣装の美しさやお人形の愛らしい表情が一段と際立っています。にぎやかな十人飾でありながらもコンパクトサイズなので、「省スペースでも豪華な雛人形を取り入れたい」という方におすすめです。

https://www.furacoco.co.jp/hina/product/RE-01324501

 


この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋