丹念に純金と銀の鍍金(めっき)で仕上げた、均整のとれた美しい鍬形(くわがた)。細かい彫金(ちょうきん)を丁寧にほどこした、美しい吹き返し。華美な装飾をなくし、シンプルな中に洗練された美しさを表現した味わい深い兜飾りです。
飾り台は、曙朱(あけぼのしゅ)を研ぎ出して、下地の黒漆(くろうるし)を紋様にあらわした『根来塗(ねごろぬり)』で仕上げました。お屏風にほどこした蒔絵は、生命力が強く縁起の良い植物であるシダの柄。
名匠・上原 玉鳳(うえはら ぎょくほう)ならではの気品あふれる兜飾りです。
兜・鎧: 横幅23×高さ18cm
兜のモチーフ・意味:鳳凰(ほうおう)/平和・幸福