【五月人形の検討~購入~お祝いまで完全ガイド】この記事を見れば全て解決!

世界一大切な我が子に贈る五月人形。
気合を入れて選びたいけれど、普段購入しないものなので
「選び方も、どんな種類があるのかも分からない・・・」
とお困りの方が多いのではないでしょうか。

今回はこれから五月人形の準備を始める方に向けて、
・五月人形の基礎知識と現代のトレンド
・選び方のポイント
・五月人形はいつ、誰が買うべきか?
・いつ飾って、いつ片付けるべき?
・当日のお祝いの仕方は?

といった、五月人形のよくある疑問に答える記事を厳選して集めました。

迷ったら、この記事を見れば全て解決!
五月人形選びに悩む全ての方に贈る、ふらここコラムの総集編です。

目次

【検討編】どんな五月人形があるの?どうやって選んだらいい?

お気に入りの五月人形を選ぶには、まずは基礎知識を押さえましょう。
五月人形と言っても、人形以外もあるのをご存じでしたか?

五月人形は、『大将飾(お人形)』『兜飾』『鎧飾』をまとめた呼び方です。

初めて五月人形を選ぶ方必見!五月人形の基礎知識

五月人形にはさまざまな種類があり、商品によって価格やデザイン、サイズなどが大きく異なります。選ぶ楽しみがある半面、「どのような基準で選べばいいのかわからない」とお困りの方もいるのではないでしょうか。

特に初めて購入される際は悩みやすいものですが、五月人形は単に初節句をお祝いするためのお飾りではなく、お子さまへの想いや願いを形にできる大切な贈り物です。
ぜひ長く綺麗に楽しめる高品質な五月人形に注目したうえで、お子さまの雰囲気やご自宅のインテリアにマッチするものを選ぶとよいでしょう。


基礎知識を押さえたら、次はトレンドを見ていきましょう。
伝統工芸のイメージが強い五月人形ですが、
コンパクトでインテリアにもよくなじむおしゃれなデザインのものが
たくさん販売されています。

今どきの五月人形は『コンパクト』がキーワード!

お部屋の雰囲気や広さの変化により、現在では「おしゃれでモダンなデザイン」「コンパクトサイズ」の2つの要素が多く求められています。

今どきのおしゃれ&コンパクトな五月人形は、デザインがシンプルなのでお部屋にマッチしやすい点が大きな魅力です。
和室はもちろん洋室にも馴染みやすいものが多いため、さまざまなインテリアスタイルに取り入れやすいでしょう。

また、コンパクトサイズなので場所を取らず、飾るにも収納するにも便利です。


迷ったらこれを買え!人気商品ランキング

可愛くてコンパクトな大将飾や、おしゃれでカッコ良い兜・鎧飾を取り扱うふらここの、人気ランキングをご紹介。
みんながどんな商品を選んでいるのかわかると、選びやすくなりますよ。

昨今のトレンドをおさらいしつつ、五月人形のタイプ(大将飾・兜飾・鎧飾)ごとの特徴や、各タイプがどんな性格・志向の方に向いているかを解説します。また、ふらここの人気商品をランキング形式でお届けしますので、ぜひお気に入りの五月人形探しの参考にしてみてくださいね。


【購入編】五月人形って誰が買うの?相場はどれくらい?購入時期はいつ?

五月人形の目星がついたら、次は購入の具体的な算段をたてましょう。
「五月人形を買うのは誰?」は、ふらここの経験上、最もよくある質問です。
ママの両親、パパの両親、パパママが自分で、などの選択肢がありますが・・・

誰が買う?現在は特に決まりなし!地域による違いも

五月人形には厳密に「誰が買う」というルールはありません。しかし、古くからの風習では母方の実家が用意するケースが多く見られました。

最近ではそれぞれのご家庭の事情を考慮し、父方と母方のご両家で相談しあって決める傾向に。たとえばご両家の負担が平等になるように折半するケースや、お祝い金でご夫婦が購入するケースが多く見られます。

地域や家系により風習が異なる点もありますが、あくまで参考程度になりますので、それぞれのご家庭でよく話し合い、準備を進めることが大切です。


購入にあたって知っておきたいのが、相場感です。
普段目にすることの少ない五月人形は、相場の感覚もつかみにくいですよね。
相場を知っておくと、家族とも購入の相談がしやすくなりますよ。

五月人形の相場は種類や付属品によって大きく変わる

五月人形の価格はお選びいただくメーカーや品質によって異なりますが、種類によっても差が見られます。以下では主な3種類の特徴と価格の目安をご紹介するので、ご予算を検討される際の参考にされてみてはいかがでしょうか。


五月人形の中には、上記でご紹介した相場を大きく超えた「高級品」もあります。

ここでは、
「高級な五月人形がどんなところにこだわっているのか?」
「品質の良い五月人形の見分け方」
をチェックしましょう。

高級な五月人形には「こだわり」と「細部までの丁寧さ」が詰まっている!

高級な五月人形の魅力は、何といっても「上質」であること。
やはり高品質であるほうが美しい状態のまま長く愛用しやすいです。
高級な五月人形には、大きな2つの特徴があります。

①商品にこだわりを持って制作している
②職人の技術で細部まで丁寧に作り込まれている


購入のタイミングも、抑えておきたい重要ポイントです。
五月人形は大量生産品ではないため、人気の商品は早期に完売してしまいやすいもの。
購入のベストタイミングを知っておくと、「せっかく選んだのに完売で買えなかった・・・」という残念な事態を防げます。

購入時期は3月頃がオススメ、完売を避けるなら2月が安心

基本的には、五月人形はいつから飾り始めても問題ありません。一般的には4月中旬から5月中旬頃まで飾る傾向があるため、その時期に間に合うように「3月中旬~4月初旬頃」までのご購入を目指されるとよいでしょう。

実は人気の商品は発売と同時に売り切れることもあり、全体的には2月中旬頃から完売商品が増え始める印象です。お気に入りの五月人形を迎えていただくために、ぜひなるべく早いタイミングでご注文されるとよいでしょう。


【よくあるお悩み編】五月人形、いらなくない?お下がりじゃだめ?

五月人形にあまりなじみがなかったり、パパや兄弟のものがあったりすると、
「五月人形って本当に必要?」
「お下がりじゃだめかな?」
と思われる方もいらっしゃると思います。

『五月人形を飾る意味』を考えると、一人一つ用意することがオススメです。
詳しく見ていきましょう!

『我が子のお守り』として一緒に成長を見守る存在

収納や飾りつけのスペースの問題と、
費用の問題で購入を悩まれる方が多いようですが、
最近ではコンパクトで取り入れやすい予算感のものも多く販売されています。

特に懸念点として多く挙げられるのが、スペースと費用の問題です。やはり昔ながらの五月人形においては高額で大きなサイズのタイプが主流であったことから、「気軽に取り入れづらい」というイメージが定着しているのではないかと考えられます。

近年においては場所を取らないコンパクトサイズのものや、費用を抑えた商品がぐんと増えてきました。また、飾る・しまうといった作業がしやすいタイプやお子さまが喜ぶような可愛らしいデザインのタイプもあり、現代のライフスタイルや趣味趣向にマッチする五月人形が主流になりつつある印象です。


五月人形=身代わりに厄を引き受けてくれる と考えると、一人一つが◎

五月人形は、「厄災を人間の代わりに引き受ける」身代わり信仰から始まったと言われています。
成り立ちを考えると、「その子の厄を引き受けてくれる存在」として、専用のものを用意してあげたいところですね。

兜や鎧を「敵の攻撃から身を守る」ために身に着けていたことから転じて、「災いから身を守る」ためのものとして飾られるようになったのですね。

このような背景を考慮すると、五月人形には「身代わり」や「厄除け」の意味合いが込められていることがうかがえます。

ほかの人の五月人形を譲り受けると「その五月人形がもともとの持ち主から受けた厄が受け継がれてしまう」と考えられており、たとえパパからであってもほかの方のお下がりを使用したり、兄弟間で共有したりすることは望ましくないと言われることがあるのです。


【飾り付け編】五月人形って、いつ・どこに飾ればいいの?

悩みぬいて選んだ五月人形がついに我が家に!
飾ると、お部屋の雰囲気が一気に端午の節句モードになりますね♪

ここでは、飾りつけの時期や飾り方について見ていきましょう。

飾るのは4月中旬、しまうのは5月中旬が一般的

五月人形は、5月5日の端午の節句(こどもの日)の2~3週間前、4月中旬頃から飾り始めるのが一般的だと言われています。詳しい決まりは特にありませんが、お祝い前日の5月4日から飾る「一夜飾り」は、タブーとされているので注意しましょう。

片付ける時期に特に決まりはありません。しかし、湿気に弱いので、五月人形を片付ける日は天気がよく湿気の少ない日を選ぶとよいでしょう。


飾る時期が分かったら、次は飾る場所を決めましょう。
五月人形はおうちの中のどこに飾ると良いのでしょうか?

みんなが集まるリビングに飾って楽しむのが◎

かつては五月人形というと大きなサイズの三段飾りが主流で、格式高くスペースの広い「床の間」に設置するケースが主流でした。
しかし、近年は床の間のある住宅は少なくなってきており、家族の目に触れやすい「リビング」に飾るご家庭が多い印象です。

五月人形には「鎧飾」「兜飾」「大将飾」などのさまざまな種類がありますが、ここでは一例として特に部品の多い三段タイプの鎧飾における構成や名称についてご紹介します。

ふらここでは大将飾・兜飾・鎧飾の3種類の五月人形を種類豊富に取り揃えており、どの種類・どの商品も「飾り方が簡単!」とご好評いただいております。


【お祝い編】当日を思い切り楽しもう!

素敵に飾った五月人形と一緒に、端午の節句を楽しみましょう♪
当日を楽しく過ごすためのヒントをお届けします。

端午の節句の楽しみ方 五月人形や鯉のぼりを飾る・ちまきや柏餅を食べる・菖蒲湯が主流!

端午の節句でもあるこどもの日には、古くから以下のようなことを行う風習があります。

1.五月人形を飾る
2.鯉のぼりを飾る
3.柏餅やちまきを食べる
4.菖蒲湯に入る

こどもの日の過ごし方はご家庭によってさまざまですが、全体としては昔ながらの基本は抑えつつ、お子さまの喜ぶことをして過ごすご家庭が多い印象です。


お節句ならではの行事食を見ると、お節句の気分が高まります。
買ってきてみんなで食べるのもよし、ご家庭で手作りするのも楽しそうですね!

端午の節句の食べ物をレシピ付きで詳しく紹介

こどもの日に食べるものは地域によっても異なりますが、端午の節句において古くから伝わる行事食としては以下でご紹介する3つの食べ物が挙げられます。

1.柏餅
2.ちまき
3.草餅


「初節句」の場合、特に盛大にお祝いをすることが多いです。
お子さまの成長を家族みんなで祝福する素敵な風習なので、楽しく準備しましょう♪

初めて迎えるお節句を楽しくお祝いしよう

初節句のお祝いの仕方は様々です。
「こうしなければいけない」という決まりはないので、自由に楽しみましょう。
一般的には「節句人形を飾る」「行事食を食べる」「歌を歌う」など、節句らしいものを取り入れることが多いようです。

初節句は特に、食事会を催すことも多いです。
主に祖父母など親族のほか、親しい友人を招くこともあるようです。
お祝いをいただいた場合は食事会を「お返し」の場として設けるケースもあります。


「初節句」や「お節句」というと、なんとなくルールが難しそうなイメージが・・・
大丈夫、複雑なルールはありません。
地域や家庭によってお祝いの仕方が異なったり、時代と共に変化している部分も多かったりするので、慣例を押さえた上で関係者で話し合うと安心です。

初節句や端午の節句に関するよくある疑問を解決!

こどもの日(端午の節句)のお祝いには、さまざまなしきたり・慣例があります。
ただし時代とともに変わってきているものもあるので、事前に把握しておきましょう。ここではこどもの日や五月人形に関してよくある慣例をご紹介します。

1:生まれた時期によって「初節句」は来年でもOK
2:五月人形や鯉のぼりはお子さんのご両親が用意することも多い
3:男の子の兄弟が複数いる場合も、五月人形はそれぞれに必要
4:「一夜飾り」にご用心!4月中旬までに飾るのがベスト
5:お祝い返しはお食事会や内祝いで


【お片付け編】いつしまう?お手入れの仕方は?収納に適した場所はどこ?

端午の節句が終わると、また来年までお別れです。
毎年大事に飾るために、しっかりお手入れして片付けたいですね。

また来年会おうね😊収納は湿気が少なく風通しの良い場所に

一般的には、5月の中旬頃までに五月人形を片付けるご家庭が多いようです。

五月人形の大敵である「カビ」「サビ」「割れ」を防ぐため、収納場所は

・風通しが良い
・湿気が少ない
・寒暖差が無い
・直射日光が当たらない

この4つの条件を満たしている場所が望ましいといわれています。


ふらここのお人形はとっても可愛い赤ちゃんのお顔なので、
「お人形が可愛すぎてしまいたくない!」という声もよく聞こえてきます。

実は、五月人形は1年中飾っておいても大丈夫って知ってましたか!?

片付けずにインテリアとして1年中飾るのもOK!

五月人形にはインテリアとして楽しめるおしゃれなタイプも多く、なかには1年中飾ったままにしているご家庭もみられます。
雛人形のように「婚期が遅れる」といったネガティブな言い伝えもないため、端午の節句を終えたあとに慌てて片付けなくても問題ありません。

ふらここのお人形は「愛らしいお顔立ちや温かみのあるデザインに癒される」といったお声をたくさんいただいており、インテリア感覚で楽しまれているご家庭も多い印象です。


(おまけ)【歴史編】端午の節句についてもっと詳しく知りたい人向け

ここからは、端午の節句自体に関心がある方に向けて、歴史や成り立ちをご紹介します。

起源は中国の故事!江戸時代に男の子のお祭りとして定着

端午の節句は、春秋戦国時代の中国から伝わってきた「とある政治家を供養するためのお祭」が起源だと言われています。

その政治家は「屈原(くつげん)」という国王の側近で、人望も厚かったのですが、陰謀により国から追放されてしまいます。そんな屈原は国の行く末を嘆き、川に身を投げてしまったのです。国民達は彼を供養するために5月5日を祭りの日とし、それが徐々に病気や災厄を避ける行事となりました。これが日本にも伝わり「端午の節句」になったといわれています。

端午の節句は、端午の日を象徴する「菖蒲(しょうぶ)」の花が、武士の大事な武器である「剣」の形に似ていることや、「尚武(しょうぶ…武道を重んじること)」と同じ読みであることから、だんだんと「男の子のお祝い」になっていきました。


五月人形を楽しく選んで、素敵な思い出を作ろう!

五月人形の検討からお祝いまでの流れを把握することで、「五月人形を用意するためにやるべきこと」が明確になり、選びやすくなったのではないでしょうか?

五月人形は普段接することが少ないため、なんとなく遠い存在に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
大切なお子さまの幸せと成長の象徴として、ぜひ身近に・親しく感じていただければ幸いです。


ふらここでは、わが子の将来を思い描きながら選べるよう、
成長への願いを込めて五月人形を制作しています。

「素直な子に育ってほしい」「大きく羽ばたきますように」
など、パパママの願いを表現した五月人形をたくさんご用意しました。

大切なわが子への贈り物として、ぴったりの五月人形を見つけてくださいね。

人気の五月人形ランキング干支にちなんだ五月人形など、選ぶヒントとなる特集記事も随時作成しています。
どれにしようか迷ったら、特集記事も参考にしてみてくださいね。

ふらここの五月人形ラインナップ・特集記事はこちら>


この記事の監修者
代表取締役 原 英洋

1963年東京生まれ。祖父:原米洲(人間国宝)、母:原孝洲(女流人形師)。慶応義塾大学経済学部卒業後、大手出版社・集英社に入社。1987年父親の急逝により、家業である人形専門店に入社。1988年専務取締役就任。2008年に独立して株式会社ふらここを創業。女性活躍推進活動に注力し、2015年に経済産業省『ダイバーシティ経営企業100選』の認定を受ける。
スタッフ全員に光をあてたチーム体制を大切にし、人形業界全体の再興を見据え、「お客様に望まれる商品が多く作られるようになれば、業界も元気が出てくる。その先駆けになるものづくりを進める」ことをモットーとし、日本の美しい文化を次世代に伝えていくことをミッションとする。

代表取締役 原 英洋